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相撲基礎練習法 第11回 上半身の動き作り2

前回:相撲基礎練習法 第10回 上半身の動き作り1
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1. はじめに

 前回、押された相手にその場で耐えられてしまうと、上半身の姿勢が崩れてしまいやすいということを話しました。 

上半身の姿勢の崩れ方には一定のパターンがあり、私は以下の三つに整理しています。 

①肘が開く
②肩が開く
③肩が上がる/首が前に出る

次節以降では、これらのパターンについて、それが良くない理由、姿勢が崩れてしまう原因、予防効果のある訓練方法についてまとめてみたいと思います。

2. 肘が開く

 まずは、肘が開くという問題について考えてみたいと思います。これは、いわゆる「脇が甘い」状態です。このような状態になると、相手に簡単に差されてしまうだけでなく、相手を押すという点でも不都合が生じます。

パターン①肘が開く

肘が開いた状態で相手を押すと、掌にかかる相手からの跳ね返りの力によってさらに肘が開いていってしまいます。こうなってしまうと、相手を強く押すことは困難になってしまいます。下の動画では、この現象を簡単に体感できる方法を紹介しています。

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