立場と捉え方
立場に寄って変わる見え方
出会った一面のみで、あの人は非常識、思いやりがない、気が利かない、そういう価値判断は出来ないと思ってる。だから、簡単に人をこうだ、世間をこうだと決めつける言葉を聴くと腹が立って困る。
人は自分の生き方に基づいた思考形成をするから、どうしてもサンプル一つになりがちだ。それでも他人の思考形成に思いを馳せる人でありたい。
私は面白い人生を辿ってきた。長女、子ども、大人、娘、孫、妻、母、嫁、生徒、妹弟子、姉弟子、学校の先生、バレエの先生、バレエのアシスタント、会社パート、正社員、法人代表取締役、自営業の身体表現者、これだけの立場を経験できてる。
今も娘、妻、母、嫁、自営業の身体表現者、法人代表取締役、身体表現の先生だ。
弟子については直接関わりなくとも、たぶん一生背負っていくだろうと思う。何しろ身についてるからね。
とにかく、先生でありながら弟子でもあった期間が長いから、いろんな見方ができるようになった。
雇われる側、雇う側の世界がまるで違うことも今体験している。
これだけ体験すると、物事は一面からでは判断できないことが身に沁みてわかる。仕事の出来ない人かと思っていても掛け持ちでクタクタなだけかもしれない。怒りっぽくて頭悪そうな人は介護に疲れているのかもしれない。
相手の人生はこちらが思っているより複雑で、出会っている時間はほんの一部でしかないのだ。
立場が変わると同じ光景が全然違ってみえるし、同じ出来事への解釈がひっくり返る。
例えば給料日。社員の時は待ち遠しかったけど、代表になったらどう工面するか頭を悩ます日になった。
社長という肩書きの印象も変わった。社長ってお金という経済の潤滑油を集めて流していく存在だ。滞りなくできるように努めるだけの存在だと思う。
今、かなり風変わりな活動してるからアーティストと見られているかもしれないけど、変わった行動するのが平気になった。というか、躊躇するなら表現者辞めちまえって思ってる。覚悟が出来たのかもしれない。
立場って勝手についてくるものもあるし、自身でつくれるものもある。身体表現者という立場は一番大切にしたい。それが本音。何より優先だ。
あとは自然に任せていく。いろんな立場を経験出来たこと、これからも出来るであろうことに感謝して楽しんでいきたい。
いつも応援ありがとうございます。サポートしていただいたお礼はアートプロジェクト事業費として創造空間の作成やアーティスト活動、仲間への感謝の気持ちの一部とさせていただきます✨