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表現者としての創造性について
表現者か創造者か
ダンサーは必ずしも創造性が必要なわけではありません。ただ踊りが好きで踊りたいなら、そして稼ぎたいなら、むしろ創造性など無い方が話が早いです。
創造していく喜びは踊る楽しさとは別のところにあります。
子どもの頃は先生の振り付けたものを踊るのが大抵です。私の教室では師匠がその子に相応しいものを振り付けてくれていました。創造する姿を直に見せてもらえたのです。
大人になってからは自作自演、自作他演をしましたが、あくまでも師匠の命令でやっていたのでした。
ただ、誰よりも自作自演させてもらっていたので、向き不向きで判断していたのかもしれません。
私自身は周りからも冷たい目で見られるし、同僚から皮肉も言われるし、師匠から嫌われているのではないかと落ち込んだ日々もありました。
踊り続けるにはピラミッドの組織から抜けないと無理だと悟ったのは管理職の仕事が増えて来たからです。仕事というか奉公なんですけどね。とにかく、上司、姉弟子になるのが向いてないなぁとそれだけでした。
個人活動は創造性と企画力が必要
個人活動を始めると上手い下手よりも企画力と創造性が全てと言っても過言ではないということがわかってきました。
オーディションで公演に出るとか、教室開いて教えるなら別です。
自分で場をつくっていくなら企画力と創造性が必要ですが、全部背負い込む必要はないんです。
誰かの企画や創造に乗ってもいいけどその中でちゃんと自分の頭で考えて意思を持って答えを出すこと。
そんな自立した個々の人たちが集まって軸になる誰かがいるのが理想的な作品ですね。
セッションは行き当たりばったりではない
セッションと一口に言ってもいろんな形態があります。
即興、フリーセッションですね。まずはこれ。それからストーリー展開するもの。情景という枠だけあるもの。2部構成。序破急。起承転結。モノローグ、本幕、エピローグ。打ち合わせのある無し。お互いの意匠確認ある無し。
セッションってジャンル以外に内容でもこんなにいろいろあるんです。
そもそも個人活動するまではセッションなんて知らなかったので何か怖いものだと思っていました。
今や私にとってセッションは相手を知ること、場に馴染むことで解像度が上がり愛情が生まれる過程なのです。
舞踊団に所属していると振り付けは憲法で法律で仲間は裏まで知り尽くした間柄で、踊る喜びはあっても責任と義務が外側からやって来ていました。
これはどちらが良い悪いではないです。人には物事に対する向き不向きや相性があり、私は自分に気づくのが遅かったというだけのことです。
だからこそ育んでこれた土壌もあり、自分の人生に感謝しています。
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