元に戻りたがる人たち
私たちは「いつもどおり」が好きです。いつもどおりの朝、いつもどおりの生活、いつもどおりの人間関係…
もし、何か突発的な出来事が起こっても、冷たい水と温かい水が対流してぬるま湯になるように、「いつもどおり」に戻ろうとするのです。
戦後の日本の高度成長期はある意味、敗戦後の荒れ果てた日常に対するホメオスタシスだということが出来ます。
良くも悪くもホメオスタシス
ただホメオスタシス(恒常性維持機能)は良くも悪くも作動します。高額宝くじに当たって使い果たすなどは良い例です。「いつもどおり」のほうが人は安心するんですね。
貧乏で、束縛されているのが「いつもどおり」であってもなんです。安心しちゃう。ケガや病気で無理してるのが「いつもどおり」でも安心しちゃう。
でも、アタマがおかしい訳ではないので、悩んだり苦しんだりして、なんで自分はこんなに不幸なんだろうと思うわけです。
歴史が証明するホメオスタシス
戦後「自由」という概念が入ってきたとき、自由には責任と自律がセットのはずが、結局「いつもどおり」の思考が揺り戻してきて、本当の意味での自由は根付いていないように思われます。
今、やっと仕事とは、会社に行くことではないとみんなが気付き始め、幸せの形も同じではないと気付き始めています。
後悔しない生き方をするには
自分にとって後悔しない生き方をするには、何はともあれ、自分の中の「いつもどおり」を書き換える必要があります。現実がどうとか、実力がどうとか言う前に、です。
「いつもどおり」の力は強力です。周りの人たちは「いつもどおり」が安心できるのであなたを「いつもどおり」に戻そうとします。
元に戻りたい人たちの中で後悔しない生き方をしたいなら、理想の「いつもどおり」の自分を持ち続けることが一番大切です。
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