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洋服の値段/S&S OPEN TALK #24

SLOW&STEADY ではオープン直後から、お客様からの相談窓口として、LINE@を利用しています。
その内容は、商品の在庫状況の確認から始まり、商品ご購入後のアフターケアに至るまで多種多様ですが、そんな中「これは多くの方も同じようなお悩みをお持ちのはず」と感じるようなご質問も少なくありません。さらに、そういったご質問ほど短文では返しづらいのが正直なところで、そこでこの度、そんな魅力的なご質問の数々をピックアップさせていただき、ここnoteにてマガジンという形で回答させていただく、という試みを開始いたします。

名付けて『OPEN TALK』今回はこんなメッセージからです。

✉️

「洋服の値段」

相談ではなくただの愚痴みたいになります。同世代の友人と服の話題になった時に、値段について聞かれると決まって3割引きぐらいの値段を言います。理由は本当の値段を言うとドン引きされるからです。笑
経済観念がイカれた奴と思われる事に怯えているのです。でも洋服はやめられない。
(徳島/男性/22/Non)

メッセージありがとうございます!好きな洋服を好きに買っているだけなのに、金額を曝け出すとなると抵抗がある、これは多くの方がご経験あることだと思います。そこでいきなりで恐縮ですが、僕なりの結論を。

趣味の範囲で洋服を楽しんでいる方なら、嘘までつく必要はないかもしれませんが、ストレスを感じてまで、正直に言わなくても良いのではないでしょうか。
一方で、洋服に仕事として接する方は、堂々と話すべきだと思います。

当店にご来店いただくお客様でも、友人または恋人、奥様・旦那様などに、その辺の詳細を言わない(言えない?)人が、じつに8割以上の体感。
僕自身も、学生時代を思い返せば、周りに値段なんてとても言えませんでしたね。ただ当時僕にはごく数人、僕と同じくらい(いや僕以上に)洋服をこよなく愛する友人(狂人?)がいて、その友人が今の僕を明らかに形成させる一つになっているので、今思えばそれはとても幸運なことでした。

他方で、そんな僕と同じように、趣味の範囲を越えて、仕事として洋服と接するような方の場合(特に販売する立場)であれば、どんな相手や場面でも、隠すのはよくないと思っています。
なぜなら、誰に対しても堂々と(値段まで)伝えることができないのなら、その洋服の価値を、自分自身が心底納得できていないと言っているようなものだからです。

洋服屋は、一流シェフで例えるなら、食材と調理器具を常に持ち歩いているようなもので、自分自身が常に広告塔です。たとえ勤務時間以外であっても、その魅力を他者に伝え、興味を持ってもらうことは、店にとっても非常に重要なこと、とはいつも当店で働くスタッフに語ることです。

趣味なら、それはある意味で、究極の自己満足の世界。自分が楽しければそれでいいじゃないですか。けれど、その世界を思う存分に吐露できる仲間に出会えると、もっと深いところへ行けると、僭越ながら経験則としてお伝えしておきます。

そんな人、どこにいるかって?
ぜひご来店を、お待ちしております(笑)

✉️

今週は、以上です。
ここでは、あくまで僕の答えられる範囲内にはなりますが、このマガジンを使って、皆様からお寄せいただく「洋服に関するご質問やお悩み」を、ざっくばらんにご紹介しております。

個別の商品に関するご質問ももちろん歓迎です。ご質問は、LINE@の他に、下記メッセージフォームより随時受けつけております。どうぞお気軽にご連絡ください。

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