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10年先の洋服について/S&S OPEN TALK #36

SLOW&STEADY ではオープン直後から、お客様からの相談窓口として、LINE@を利用しています。
その内容は、商品の在庫状況の確認から始まり、商品ご購入後のアフターケアに至るまで多種多様ですが、そんな中「これは多くの方も同じようなお悩みをお持ちのはず」と感じるようなご質問も少なくありません。さらに、そういったご質問ほど短文では返しづらいのが正直なところで、そこでこの度、そんな魅力的なご質問の数々をピックアップさせていただき、ここnoteにてマガジンという形で回答させていただく、という試みを開始いたします。

名付けて『OPEN TALK』今週はこんなメッセージから。

「10年先の洋服」

歳を重ねていくとだんだん自分の好みもスタイルも変わってきて、着る洋服も変化するんではなかろうか?とふと感じた次第です。長く着れる洋服をコンセプトにセレクトしていらっしゃる岡崎様は「長く着れる洋服」の共通点や条件をどのように考えていますでしょうか。(okkino様)

先日ついに40歳を迎えたこともあり、10年先、果たして自分は何を着ているのだろうか?ということを改めて考えてみると、まず「どんなブランドを着ているだろうか?」といった特定のブランドを一切思い浮かべていないことに気づきました。

それは今当店で取り扱いさせていただくブランドを10年後着ていない、というわけではもちろんなく、この歳になると改めて、洋服をより洋服として選ぶようになったのだと実感します。

今の僕が考える、10年後に着ているであろう洋服とは?

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■素材について

経年変化や先での修理を考えれば、リネンやコットン、ウールなどの天然素材のものを選んでいると思います。さらに言えば使用されている素材の品質が担保されているもの。食材同様にアイリッシュリネンやメリノウール、シーアイランドコットンなど、どの国のどの糸(毛)を使用しているのか明確なものが良いですね。
どの素材も高級になれば、繊維はより細く繊細になるので、当然生地は薄くて軽くなります。
また、誰もが当然「温かく軽く、そして薄いもの」が良いに決まっていますが、元来大雑把な性格の僕は、生地厚も適度にあることを重要視します。その辺の塩梅が自分にとってしっくりくるものか?これが何より大事です。

■シルエットについて

靴下、下着以外のすべてに「適度なゆとり」を持たせられるものを選びます。
無論、アイテムによって適正サイズがあり、一概に「ベストなシルエット」というのは明言できませんが、今後、仮にジムや運動で体を鍛えて引き締まり(あるいは今以上にふくよかになって笑)体型が変化したとしても、体にぴったりフィットするようなものは確実に着ていないでしょう。あるいは体を覆い隠すようなサイズ感のものも選んでいないと思います。「適度なゆとり」これが何より大事です。

カラーについて

きっと10年後の自分は黒を選びます。
自分でもとても不思議ですが、あれだけ大好きだったネイビーを今はすっかり選ばなくなってしまいました。代わりに主役は黒に変化しつつあります。
けれどそんな自分に抵抗して、いまはそれなりに意識して散らしていますが、10年先はきっと黒を基調にネイビーや、オリーブ、グレーなどをワンアイテム加える、といった具合になるでしょうね。
この辺りの自分でも理解できない「心の変化」に柔軟でいること。これも何より大事なことです。

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まとめると10年先で自分が着ている洋服は、「信頼できる素材で、長年の大雑把な着用にも耐えてくれる、ゆとりあるベーシックな洋服」でしょうか。

きっと多くの "大人" が選んでいるものとそこまで大差はなく、多くの人が選ぶ "定番" などを試してみても、残念ながら "何枚でも欲しい" と思える洋服は未だに多くありません。

これから先の10年。まさに洋服人生の集大成(の入り口?)に向けて、じっくり真剣に考えていくテーマです。
僕も大好きで参考にさせていただいている書籍「ソニアのショッピングマニュアル/ソニアパーク著」の岡崎昌弘版を10年以内に出版するのが目標です!
もちろんそこには自己満足しか載っていませんが笑

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今週は、以上です。
ここでは、あくまで僕の答えられる範囲内にはなりますが、このマガジンを使って、皆様からお寄せいただく「洋服に関するご質問やお悩み」を、ざっくばらんにご紹介しております。

個別の商品に関するご質問ももちろん歓迎です。ご質問は、LINE@の他に、下記メッセージフォームより随時受けつけております。どうぞお気軽にご連絡ください。

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