[お悩み相談]自宅での洗濯方法について
私の店、SLOW&STEADYではオープン直後から、お客様からのさまざまな相談に店頭やメールなどでお答えしてきました。その内容は、商品の在庫状況の確認から始まり、商品ご購入後のアフターケアに至るまで多種多様ですが、そんな中「これは多くの方も同じようなお悩みをお持ちのはず」と感じるようなご質問も少なくありません。さらにnoteの活動を通してnoteの運用などの質問も増えてきました。
そういったご質問に真剣に答えようとすればするほど短文では返しづらいのが正直なところです。そんな魅力的なご質問の数々をピックアップさせていただき、noteにてマガジンで紹介していきます。
名付けて『OPEN TALK Second Season』今週はこんなご相談をいただきました。※このマガジン記事は事前に質問者様に公開の許可をいただいたものだけを掲載しております。
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洗濯に関しての質問は過去にも何度か書かせていただいていますが、やはり店頭でも一番多い質問が『洗濯』です。今回は過去に書いた記事をベースに再編集しましたのでご確認ください。
【洗濯を始める前に(準備編)】
まずは洗濯をする前に皆さんがやってしまいがちな注意点をおさらいしましょう。
「外で干す?部屋で干す?」
衣類は日光に当て続けると色が褪色します。現に僕はもう10年近く外で衣類を干していないです。特に濃い色のものは日光堅牢度(日光に対しての強さの値)が低く弱いので、外で洗濯を干す場合は必ず裏返してください。
「雑菌を育てていませんか?」
面倒だからと、脱いだ衣類を洗濯機にためていませんか?部屋干しのあの嫌な臭いは雑菌が原因。雑菌というのは湿度の高い場所を好みます。汚れがついた衣類を洗濯機にためておく(例え半日でもダメです)というのは雑菌を育てているようなものです。絶対に通気性の良い洗濯かごを用意してください。
「洗濯機は清潔ですか?」
いくら洗剤や洗濯方法に気を使っても、肝心の洗濯機が汚れていれば全く意味がありません。私の場合、月に一度、必ず洗濯機を掃除します。(洗濯槽クリーナーと細かい部分のふき掃除)最低でも2ヶ月に一度は必ず洗濯機の掃除を行ってください。
【プレウォッシュの重要性】
洗濯のプロの方達からすればプレウォッシュしない洗濯なんて赤点でしょ?というぐらい、当たり前に行っている洗濯前の準備が「プレウォッシュ」です。要するに、洗濯機に入れる前にあらかじめ汚れを浮かす作業です。私自身、プロから数年前教わってから行っていますが、洋服の"もち" が明らかに変わります。
方法は非常に簡単。面倒なことなんて一切ありません。弱アルカリ性の洗剤と水を1:1にして、スプレー容器に入れておき、それを汚れがつきやすい襟や袖口、パンツの裾などにスプレーするだけ。(作った溶剤は一週間以内に使い切ってください)汚れが気になる箇所には数回スプレーし10~15分後に、洗濯機に入れて洗濯するだけです。
全て丁寧にプレウォッシュするのがベストですが、時間もとられますし全部の衣類にプレウォッシュする必要はありません。あくまで汚れを落としたいものや黄ばみをとりたい、防止したいなどの衣類だけでOKです。
【洗剤について】
洗剤には洗浄力に応じて種類がありますよね。実際どれを選んだらいいのかって質問は過去にもたくさんありました。実際に使っている洗剤は3種類。洗うものに応じて使い分けています。
:タオルや下着類などしっかりと洗いたいもの (弱アルカリ性)
:おしゃれ着や大切にしたい洋服(中性洗剤)
部分的に汚れを落としたいおしゃれ着 (中性洗剤)
この3種類を現在使い分けています。
洗浄力の強さで言えば、
アリエール>ウタマロ>エマール
といった順です。
普段メインで使う洗剤としては、弱アルカリ性のもの。洗剤洗浄力や生地への負担を抑えたいのであれば中性。基本的に2種類を使い分けていれば良いと思います。
『注意点』
※外での作業などで汚れた衣類は洗浄力が強くなければ汚れを落とせませんので、そういった場合は粉末洗剤などを使ってください。
※汚れを落としたい。洗剤の香りをつけたいと、洗剤の量を増やして使うという話をたまに聞きますが、洗剤の量を増やすことで逆に汚れが落ちづらかったり、しっかりとすすぎができないままになってしまう可能性がありますので、規定の量以上の洗剤を使わないようにしてください。
【重要:干し方について】
洋服の型崩れを起こす最大の原因は干し方にあります。全ての洗濯物は自分の手である程度シワを伸ばして形を整えてから干してください。
この一手間がかなり大事。洗いざらしのまま干してしまうと型崩れはもちろんですが、乾いたさいにシワがつきすぎていて気持ちよく着れなくなります。
『注意点』
※ニット類は、ハンガーを2つ使ったり、専用のハンガーで負担を減らすように干してください。
※洗濯物どうしの間隔は最低でもこぶし一つ分(15cm程度)開けてください。
※乾くまでの時間が長すぎると雑菌繁殖の原因にもなります。サーキュレーターなどを駆使して、5〜6時間で乾きあがるぐらいの量を考えて洗濯しましょう。
【まとめ】
革製品など、自宅での洗濯が不可能な素材以外は、最適な方法で自宅で洗う方が確実に洋服の長持ちにつながります。さらに自分の手で育てているような感覚になり、今まで以上にお気に入りの洋服に愛着が湧いたりもします。一度覚えてしまえば簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください。
とはいっても、大切な洋服ですので神経質になったり、やり方を忘れる時も悩んでしまう場面もあるはずです。
洗濯のプロ。洗濯ブラザーズさんの著書。非常に読みやすくてわかりやすい本です。私がここに書いたことは、大体この本にも書かれている内容ですので、プラスアルファーの教材として持っておくことを強くお勧めします。
今週は、以上です。
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Masahiro's note -EpisodeBlue-
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