[続.洋服物語] チャンスを掴むために手放せないモノ
中学3年生の頃に同級生の影響で洋服の魅力に取り憑かれ、今に至る(41歳)までに体験した『洋服』をはじめとした『モノ』にまつわるアレコレ。
自分の価値観を形成するうえでターニングポイントとなった『私と"モノ" との記憶』いわばモノにまつわる物語を書き綴る日記。
これは、
『おすすめアイテムの紹介』ではない。
『私物紹介』でもない。
読んだあなたが、少しでも洋服を好きになるきっかけ、自分の使う道具を愛らしく感じてもらえるようになれば嬉しい。
:Episode.20
「MOTO 月と太陽 SILVER×K18YG」
今回は私が結婚指輪と同じく365日、左の小指に付け続けている指輪を紹介する。店で取り扱いしているMOTOというレザーとシルバー製品をリリースしているブランドが数年前まで定番的に作っていた「月と太陽」というシルバーとゴールドを使用したシリーズがあるのだが、その中でも一際シンプルな指輪である。
表面はハンマートーン(槌で細かく叩いたような凹凸あるエンボス模様が特徴)で仕上げられており、3分の1ぐらいの分量でゴールドメッキが施されている。
ゴールドとシルバーのコントラストをうまく表現したこのシリーズ。個人的には毎日つけていても邪魔にならず、コーディネートにほんの少し彩りを与えてくれる。
個人的にアクセサリーというのは自分なりに何かしらの意味がなければつけたくない。そういった意味でこの指輪はあえて左の小指用に購入した。左手の薬指はみんな知っているだろうが、指輪というのはつける指それぞれに意味があることはご存知だろうか?
とわいえ、ルールでも決まりでもないので、そこら辺を全く気にしない人は無視してくれて問題ないのだが、私は誰が決めたのかよくわからないルールを調べたりするのが大好きである。
さらに英語圏ではピンキーリングというのは男女ともに幸運のシンボルとされている。
左手の小指に指輪を入れることの意味は、
「チャンスを引き寄せ願いを叶える」
ちなみに右手の小指は、
「自分の魅力や能力を最大限に引き出す」
こういった意味がある。
私の場合は、どちらもつけたいところだが、チャンスを引き寄せられるというのは努力ではどうにもならない事のような気がしたため左手につけることにした。
結婚指輪がイエローゴールドなのでこのピンキーリングや毎日つけているネックレスとも相性が良い。
アクセサリーにしろ洋服にしろ、見た目だけを変化させる道具だと割り切ってしまうのは容易い。ただ本当にそれだけならここまで洋服文化が進化するだろうか?
個人的にはこういったモノの力というのは単に見た目を変化させるだけでは決してない。自らを奮い立たせ、時に助けてくれる強い味方である。いわば日常においての鎧のようなモノだと考えている。
そう考えれば、自らを守ってくれる道具を安いからと適当に選んだり、簡単に捨てたりできなくなる。防具とはいえ指輪に私が込めた願い同様、洋服や道具の力を信じようが信じまいが何かが劇的に変わることはない。
ただ、そんなよくわからないことをあれこれ考えながら生活するのもまた、道具が私たちに与えてくれる潤いの一つではないだろうか。
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