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読んで楽しむ漫才・フランスピアノ
左:なかがわりょう 右:山本陽平 グレープカンパニー所属
「怖そうな先生」
(出囃子)
中川: いやーそういえば学生時代さ、雰囲気が怖そうな先生ほど、実際話したら生徒に理解あって優しい、みたいなのなかった?
山本: あーそれなんかありましたね!
中川:あったよね!ちょっとその感じやってみようよ。
山本:またやるんすか笑
中川:またってなんだよ。俺生徒やるからさ、怖そうで優しい先生やって。
山本:はい。
中川:いやー担任の小林先生が産休入っちゃったからな、代わりの先生どんな人なんだろ、怖くないと良いなー
コン、、、、、コン
中川:あ、きた。
ガラ(目細くてめちゃくちゃ姿勢いい)
中川:ドアをちょっとだけ開けて隙間からこっち見てる!え!なんで!
ガ
中川:5センチくらいだけちょっと広げた、、まだ見てる、、
ガラガラガラガラ
中川:あ、全部開けた。
(立ってる)
中川:、、入ってこない!!!ただドアを開けて入ってこない!!不気味すぎる、あの!入ってきてください。
(大股で歩く)
中川:1歩で教卓まできた!黒板の真ん中まで1歩で!歩幅広すぎるよ。
山本:えー、一時的ですが、このクラスを担当いたします。
中川:あれ?なんか見たことある気するな。あ、みんなも?どっかで会ってるよね?
山本:まあいきなり初対面もやりにくいので、先週の木曜日、一旦皆さんの夢に、出ておきました。
中川:夢で見たんだ!夢だ。
山本:その節はどうも
中川:ないってそんな距離の縮め方!
山本:えー私、名前が、(めっちゃチョークで塗りつぶしてから手で書く)
中川:黒板を一回完全に白く塗りつぶしてから消して書いてる!めんどくさいって
山本:夜夜夜です。
中川:苗字怖!夜夜夜!?下の名前なんて言うんだろ、あ、先生
(めっちゃゆっくりすごく近くにきて)、、、、 山本:なーーーに
中川:近い!近いな、あ、あの、下の名前はなんですか?
山本:、、、、お前だけ起立。
中川:え、はい。
山本:、、着席、、、これからよろしく。
中川:無視された。なんで立たせた?
山本:おい笹本!お前何ワンピース読んでるんだ見えてるぞ。
中川:うわ凄い気付くなこの人。
山本:先生は、前にも、目があるんですよ。
中川:前以外にも目がある前提の言い方だ、、
山本:今度持ってきたら罰として、、尾田栄一郎を、実家に帰らせるぞ。
中川:めっちゃ困る!笹本以外も困るんでそれ。
山本:とりあえず、そのワンピースは没収だ。まあでも、、漫画っておもしろいもんなぁ
中川:あ、そうそうこういう怖そうな人ほど、意外と生徒に理解あったりするんだよな〜
山本:漫画を読んでる時は、忘れられるんだよなぁ、、あの事件を。
中川:怖そうで、怖い人だった!!!最悪だ!いまのところ優しい部分なし!!怖そうで、そのまま順当に怖いだけだ!!!!
山本:私は警察を出禁になっているので、自首を断られます。
中川:どういうことなの。色々引っかかるから。
山本:そして、授業は数学を担当します。
中川:その並びで普通のこと言われても、数学ね。
山本:それでは授業始めます。
中川:え、先生まだあと授業まで5分ありますよ。
(時計の針を手で進める) 山本:これで大丈夫。
中川:めちゃくちゃだよ、もー、どうしよー
山本:教科書42ページ、まずは問題を解くように。
中川:あー、すみません先生、あのこれ解き方わかんないんですけど。
(手で中川の頭をがっしりつかむ)
中川:え?
山本:ふん!
中川:あ、あれ、なんかわかるようになってきた。
山本:わからなかったら手をあげろ、『直接』教えます。
中川:怖いって!なにこれ!なんか解き方が流れ込んできた!
山本:逆に忘れたいトラウマとかがあるやつも言えよ、吸い出してやる。
中川:どういう能力なのそれ。
山本:廃品回収みたいなもんだな。
中川:違うって多分、あの!普通に言葉で教える授業は、しないんですか?
山本:、、、最近空が低いね。
中川:また無視された!さっきも無視されましたよ!2回はやばいですって!
(中川の頭をつかむ) 山本:ふん!
中川:、、2回はされてないか。すみません記憶違いでした。
山本:吸い出すのは疲れるなあ。よし、もう今日は授業終わります。意味ないこんなの。
中川:いや、でもまだ時間ありますよ。
(時計の針を進める)
中川:それ意味ないですから。
(凄い勢いで何周も進める)
中川:めちゃくちゃ進めるじゃん。そんなことしてもスマホの時間は、、あれ、、本当に進んでる、、2年後の、、3月、、?
山本:みなさん、卒業おめでとう!!!
中川:卒業させんな!いやちょっと!なんの思い出もないですからぼくら!
(手を広げる) 山本:はっ!!!
中川:あ、別に、思い出あるか。3年間の記憶、ちゃんとあるもんな。先生!今までありがとう!
山本:いえいえ。『えー、これを読んでいる、そこのあなた、あなたは、ちゃんと3年間、学校に通ってたんですかね、、、では。』
中川:どっかいくな!雰囲気出してどっかいくなよ。おい、ずっとなにこれ。全然できてないじゃん、お前がちゃんとさ、
(中川の頭をつかむ) 山本:はっ!
中川:あれ、なんだっけ、あーそういえば学生時代さ、雰囲気が怖そうな先生ほど、実際話したら生徒に理解あって優しい、みたいなのなかった?
山本:あーそれなんかありましたね!
中川:あったよね!ちょっとその感じやってみようよ。
山本:またやるんすか笑
中川:またってなんだよ。
(下げ囃子)
【支配人より】
本日はご来場ありがとうございました。
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