『遺言』 #私の心のこり

吐いた言葉が墜落をした
沢山の愛を乗せた言葉が言葉が
ゆっくりとゆっくりと墜落をした

絞り出した言葉の重さの理由を知る
軽い身体から放たれた弾丸は
あの人の心を焼き付けて離さない

硝煙煙るその先に
傷付いた心のまま吊られた身体が視える
置かれた花束はあの人にはもう届かない

この身を守る必要など
転んだ時に手をつくだけで良かった
誰かを愛を傷つけて迄
守り偽る必要なんてどこにもない

ゆっくりとゆっくりと墜落してゆく言の葉
ゆっくりとゆっくりと花開く魂の花
持て余した自らの正義感など
土の肥やしにもなりはしないのに

今更無意味だ
そうだろ空へと飛んでいってしまった魂は
もう戻らない愛は帰らない
置かれた花束なんて枯れてゆくだけだ
枯らした害虫共の蔓延る世界だ
美しい花が泣いている
美しい言葉が叫んでいる
生きたい、逝きたい、生きたいと…

吐いた言葉が墜落した
沢山の愛を乗せた言葉が言葉が
ゆっくりとゆっくりと墜落をした

その身を賭したとて
釣り合う命などどこにも無くて
吊られた身体が魂が
花咲く前に空へと飛んでゆく
置かれた花束なんて無意味だ枯れゆくだけだ
なのに、それなのに…

この身を賭したとて
あの人の魂は戻らない愛は帰らない
置かれた花束に意味を教えては
枯れゆく姿をただ眺める事しかできない
美化した花束の残酷さに
ただただ溢れる涙だけが降り注ぐ
無意味だとわかりながらも
ただただあの人を想い出す
ゆっくりとゆっくりと飛んでゆく
綿毛のように
空へは届かずに墜落するだけだと知りながらも

ただただあの人に逢いたい
それだけの想いは風に飛ばされて
消えてゆくだけ
墜落した先で美しい花を咲かせる事を
祈りを込めて
愛を込めて
世界を越えて
時を超えて
#私の心のこり

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