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自己愛性が極めて強い毒姉の脳内メカニズム

うちの姉は毒姉だ。私は物凄くいじめられた。その一端は以前の記事「毒姉の子供が歪まないように私がやったコト」に書いた。(小学校の卒業式に着る服を一緒に買いに行ってくれたりと100%毒ではなかったが。)

姉はどのようにして自己愛性が極めて強くなったのか、どうして暴君としか言いようのない自己中心的行為や強引な正当化、嘘、記憶の改竄をするのか解き明かしたいと思う。カウンセリングを仕事としている方や自分自身が自己愛の強さに苦しんでいるという方、境界性パーソナリティ障害の “人との馴染めなさ” の理解の一助となることを願う。

(姉が弱い者いじめをする暴君になったのは、中学の暴言教師の影響が掛け算されていることに気付きました。ここではそのことが考慮に入っていません。)

0歳~1歳の脳のプログラム

赤ちゃんの脳は生まれてきた時はまっさらで、何のプログラムもされていない状態。
健全な環境にいる0歳の脳は、母親(や、その役割をする人)から安心感を得ることで、自分意外の人に対する基本的な信頼感を形成する。
が、うちの母親は思いやりすら自己中心的な人なのに加えて、母親の妹たちが赤ちゃんをおもちゃにしていた上、父親は見ても何もしないネグレクトの人なので、安心感は十分に得られておらず、基本的不信感が(100%ではないにしろ)形成されてしまったと考えられる。·········①

これが形成された時点で生きるのがめちゃくちゃ大変なのだが、受難はまだまだ続く。

2歳頃の脳のプログラム

赤ちゃんは次第に自分の欲しいものを自分で手に取ったり、自分の行きたい方向に自分で動いたり出来るようになっていく。
健全な環境にいる2歳の脳ならば、
お母さんの「○」と自分の「○」
お母さんの「✕」と自分の「✕」
が一致しないことに抗い、イヤイヤ期になる。
そして母親の協力のもと、
お母さんは「✕」だけど自分は「○」
お母さんは「○」だけど自分は「✕」
という脳の回路が作られ、他者との違いを受け入れる土台・他者への思いやりの土台が脳にプログラミングされる。

ところが、うちの母親はとても自己中心的なので、自分が「○」でも
母の思惑と一致する時には
   お母さんが「○」で自分も「○」
母の思惑と一致しない時には
   お母さんが「✕」で自分も「✕」
にさせられる。
そのため、オール or ナッシング の脳の回路が作られてしまい、「自分はそうだけど相手は違う」と脳にプログラミングされずに、
「みんな一緒」「相手を従わすか相手に従わされるか」という、他者への強制・服従の土台が脳にプログラミングされてしまったと考えることができる。···········②

両親は「姉が1人じゃ可哀想」と姉が2歳の時に私を作ったみたいなので、イヤイヤ期に全服従させられている姉への穴埋めに妹をプレゼントするくらいの気持ちだったのかもしれない。何の問題も解決しない上に、問題を悪化させてるだけだけど。

3歳~5歳頃の脳のプログラム

姉が3歳の時に私が生まれた。
健全な環境にいる3歳~5歳くらいの脳なら、2歳頃からモノに対して「思い通りにならない💢」と怒って癇癪を起こす日々を過ごすうちに、モノとの付き合い方を学んで、怒りも鎮まってくるというイヤイヤ期を経ることによって、最初は出来ないことでも自分で考えて出来るようになり、全能感を得られるようになる。

お母さんとの関係においても、お母さんが嫌がることは隠れてするなど、お母さんとの関係を良好に保ってやりたいことをやれるようになり、全能感を得られるようになる。
その中で嘘を叱られたり、友達とぶつかることで徐々に小さな社会性が脳にプログラミングされていく。

ところが、姉はそもそもモノに対するイヤイヤ期を経るどころか、母親とその妹達が先回りしたり横から手を出してしまって、何も学べてない状態だった。
母曰く「妹は何でも上手に出来たけど、姉は何も上手に出来なかった」と。いや、それは母のせいなんだけどね。
私が生まれてなくても、姉が全能感を得るのはなかなか難しかったと思う。

こんな状況の中、私が生まれてしまったために、何でもかんでも「お姉ちゃんでしょ」と我慢させられるようになった。しかも妹は何でもサクサク上手にこなし、妹ばかり母親に褒められている。全能感を得るどころか、完全にエグられている。全能感が少ないとかゼロではなく、マイナス100くらいになっている。···········③

① と ② に ③ が加わったことで、オール or ナッシング の脳の回路が、痛めつけて全部取る or 痛めつけられて全部取られる に肥大化してしまった。そのため、世の中的に真っ当な理由で姉のエグられた全能感を刺激してしまうと、暴君と化すと考えられる。

どの程度のストレスで誰に対して暴君となるかは、その時々の発達具合や環境による。
エグられた全能感の危機の前には、社会性や客観性など どうでもよくなる。そして、信じられない程の自己中心的行為、強引な正当化、嘘、ズル、記憶の改竄といったことが行われる。

記憶の改竄はどうやって起こる?

小学校5年生くらいだった姉は読書感想文を表彰された。母親やその妹達によるとほとんど母親が書いたものらしい。それを姉は自分で書いて賞を取ったと今でも自慢している。端から見れば嘘をついているようにしか思えないが、本人は本当にそう思っているらしい。
これにはこういう理由が考えられる。
3歳頃から全能感を得て、それが他者とぶつかることで脳に社会性のプログラムができていくのに、そもそも全能感を得ていないため、他者との関係性を考えたり客観的に見る脳の回路が作られていない。
つまり、他者がしたことは目に入ってはいるが、「だから何❓️そっちが勝手に干渉してきたんじゃん❗️私はちゃんとやったよ❗️まず私を認めてよ❗️」となる。

幼い子供なら許せるが、大人がやると相当エグい。
姉は恐ろしく自己中心的だが、完全に話が通じない訳ではない。ものすごく大変だけど、忍耐力の許す限り物事を細かく丁寧に順序だてて、ゆっくり説明すれば理解して納得する。赤ちゃんに離乳食を与えるのに似ている。

  自己改善のヒント

自己愛性が強い人が改めたいと思ったらこういう努力をしてみるといいかも。でも無理はしないで。トラウマに飲み込まれちゃうから。
⑴ 自分のエグられた全能感を刺激する者・削り取っていく者への怒りが凄まじく出てしまうと自覚する。
⑵ 痛めつけて全部取る or 痛めつけられて全部取られる の思考になっていると自覚する。
⑶ 原因はひとえに親が脳に健全な環境を与えるのに失敗したからだと腹の底から腑に落とす。
⑷ 親以外の人が強い怒りの本当の原因ではないと理解する。
⑸ 自分のことはいったんおいといて、周囲の状況、全体的な状況を把握する努力をする。わからなかったら人に聞く。


大人になったら、対向車をどけて進むのではなく、すれ違えるようにならなくては。



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