物事を貫くもの
仏教には六道というのがあるらしい。天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄。六道輪廻図として曼荼羅のようにも表されます。そこで、六道を円にしたら
天上
地獄 人間
餓鬼 修羅
畜生
という風に、天上と地獄は隣合わせ。それを3Dで表すと、メビウスの環になると思います。上の写真のように、一周すると白が突然黒に変わってしまう。
宇宙だったりこの世界というのはメビウスの環になっているのではないでしょうか?
“善と悪” “良いと悪い” “正しいと間違い” もメビウスの環で考えるとしっくりきます。
官僚が、上司の要求に応えようと頑張ったら、国民をないがしろにしてしまった とか
医療で、患者を生かすことを最優先にしたらクオリティオブライフをどん底に突き落としてしまった とか
親が、子どものためを思って厳しくし過ぎたら子どもがグレた とか
子供の頃から将来の為に我慢して頑張り過ぎたら、生きてる意味を見失った とか
産業を発展させ過ぎたら地球を壊しちゃった とか。
この世界はいろいろな次元でメビウスの環であることを自覚すると、加速する地球温暖化を止める方法だったり、暴走する資本主義を止める方法だったり、いろんな改善策が見つかってゆく気がします。
そして、資本主義の暴走を止めるには、ほどほどのコミュニズムでやる方がよく、行き過ぎたコミュニズムでは上手くいかないということが分かります。(もしコミュニズムでやるのであれば、ですが。コミュニズムは絶対に腐敗を産むのが人間の性。足の引っ張り合いも人間の性。資本主義のモチベーションがない世界観でどうやって維持していくのかは至難の業だと思います。*)
やり過ぎは逆効果。白を尽きぬけて黒になってしまいます。
それはまた、際限なく欲を満たそうとする人間を律するための拠り所となります。
とはいえ、若者はやり過ぎないとフラストレーションが溜まるし、子供は限界までいかないと止まり所を学べないから、大人になるにしたがって物事はメビウスの環であることを自覚していけたらいいと思います。
地獄の場合は地獄を掛け合わせると天上に到達するようです。その例が京都大学大学院 大山修一教授の都市のゴミと家畜で砂漠を緑化する取り組みです。
*2022.7.2 追記しました。