Beaujolaisのクリュ・ボジョレー モルゴンのガメイ
今日は「モルゴンのガメイ」
ルイ・ジャドのシャトー デ ジャック モルゴン クリュ ボージョレ 2018
グラスに注ぐと2018年のなので、ふちが透明で真ん中に向かっておちついた赤紫(若干オレンジがかった紫)になっていく。透明度はやや低めで淡い色合いながら果実味がしっかりしていそうな外見。
香りと見た目の印象だとアルコール度数は低くなさそう、13.7%か14%くらいかな?
粘度もそれなりにあるので、熟したガメイだったのか、糖度かアルコール度数かな?
↑ここまではまずは見た目
↓ここから、やっと鼻を近づけて嗅いてみる
最初はチェリーとかいちご・クランベリーなどの赤い実のような甘酸っぱい香りがするなかで、ドライプラムやブラックベリー、コンフィチュールみたいな少ししっかりとしたジャミーな感じの香りもある。
スミレみたいな小さなお花。
リコリス・白コショウ・スパイスの香りと樽のうっすらバニラっぽい甘さ。
なめした革のようで・肉を食べたくなるような血の感じと、土や紅茶・ドライフラワーみたいなのも感じるのでいい感じに熟成しているのかも。
↑ここまでは香りととって感じてみるパート
↓やっと一口、少量口に含む
一口飲むと「う〜ん♪お値段以上!」と感じました。
いいですね。
ほほお。アルコール結構高めじゃない?裏を見たけど日本の輸入元のシールで隠れてるけど、これ14%あるよね。カッとくる度数はある。
滑らかで美味しいです。軽い肉料理の時にあうんじゃないかな。
今日は私は蕎麦だったけど(笑)
ムーラン・ナ・ヴァンのクリュボジョレーの方が好きだけど、同じ価格帯のフランスのピノ・ノワール飲むより、ガメイの3年くらい経ったのを飲むほうが酸味が勝ってなくて私は好き。料理に合わせたいし、通の人しか注文しないかもしれないけど本当は飲食店にもガメイ推したい(笑)。
私のガメイ種の開眼は私の先生!杉山明日香先生のソムリエ試験の二次試験対策でブラインドで出た「ムーラン・ナ・ヴァン」のガメイをテイスティングした時。
あまりに美味しすぎて知ってるボジョレーと違いすぎて、一瞬ガメイってわからなかったけど、消去法的にガメイと回答したけど、こりゃすごい!ってことで、先生にお尋ねしたんですよね。
そしたら、もうひとりの師匠のシニアソムリエのR先生がムーラン・ナ・ヴァンのガメイはボジョレーの中では一番好きなくらい美味しいって押しコメントされていたので、メモメモ。
その他の地域のクリュ・ボジョレーも試してみたいのであれこれ試し中です。
せっかくなので、ボジョレー地区について詳しく説明すると、
モルゴンはBourgogne(ブルゴーニュ)のBeaujolais(ボージョレー)地区の中のクリュボジョレーと名乗って良い優良な地区。
そこで栽培されて醸造される「ガメイ種」のワインです。
もっと説明を加えると、
ブルゴーニュの中でもボジョレー地区だけは花崗岩の土壌が功をなして、ガメイ種の黒ブドウがとても美味しくできるため、他地域ではガメイの木を抜いてピノ・ノワール種に植え替えが進められたため、ガメイ種といえばボジョレー地区、のように棲み分けがなされた様子。
個人的には、軽い料理に合わせて飲むのであれば、若くて硬いブルゴーニュのピノノワール(お値段も高め)よりも、クリュボジョレーのガメイの方が普通に当たり!が多い(あくまでも個人比です)ので、軽くて華やかなで香りが高いワインを飲みたい時には、クリュ・ボジョレーかイタリアのサンジョベーゼなどのフローラルな品種にしています。
メインがうずらの肉だったりする時は、ガメイが好きだな。
ワイン勉強会的におさらい
ボジョレーには4つのアペラシオン(AOP(AOC))があります。
ボジョレー(Beaujolais)
ボジョレー・シュペリュール(Beaujolais Superieur)
ボジョレー・ヴィラージュ (Beaujolais Villages)
クリュ・ボジョレー(Cru Beaujolais)
一番広域アペラシオンなのがボジョレーで生産可能色は赤・ロゼ・白
ボジョレーの南部の平坦な土地で栽培されている早のみタイプ。
シュペリュールは、アルコール度数がちょっと高い(0.3%)ものでガメイ種のみ。で可能色は赤のみ。
ヴィラージュは、ボジョレー地区の北半分の地域限定で生産可能色は赤・ロゼ・白
クリュ・ボジョレーは、特別な品質を認められていて「村名」を表示できる、ボジョレーとしては最も格上のワインです。現在10銘柄あって、その中に「モルゴン」もあります。
今日のは近所の「やまや」さんの棚でたしか2,300円くらいで(うろ覚え)、あれー?ルイ・ジャドのにしては他で買うより安い??
と思ってカートに入れた↓
酸味もいい感じにあるし、味がしっかりして本当に飲みやすいワインでした。勉強にもなったし。
やまやさんは買いやすい価格帯のワインでいい感じのラインナップでいつも攻めてますよね〜。
自宅にまだたくさんあるのに、また今日も安旨ワインを探そうとしてしまう、リカーショップ界のドンキホーテ的な位置づけでできるだけやまや沼にはまらないように氣をつけています。(時間をきめて行くべし!)
本日のおうちワインでした〜
ソムリエ・ヒカル