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クリスマスラリーは来なかったが2023年もフィリピン株は楽観的か?

どうもShoheybeatzです。

2022年のフィリピン株式マーケットがクローズしました。
皆さん、今年はどんな年だったでしょうか?

この記事を投稿しようとしている現在、フィリピンはちょうど年が明ける1時間前です。

振り返ると今年は色々なことがあった年でしたね。

ロシアのウクライナ侵攻から始まり、インフレ、利上げ、ドル高、ボンボンマルコス新大統領就任などマーケットにとって悪い材料が多く、

9月にベアマーケット入りしてから2ヶ月間で15%の回復があったものの、終わってみれば2022年は-7.8%という結果に終わりました。

私自身プライベートで転職や引っ越しなどもありマーケットから離れていた時期も多く、過去数年と比べても、ほとんど個別銘柄の取り引きをお休みしていた年だったと思ってますが、

私のようにフィリピン株の取り引きをせず、マーケットから離れていた人も多かったんじゃないでしょうか?

2022年最後の投稿になる今回は、2022年末現在のフィリピン株式市場の状況、今年の取引高、2023年の経済とマーケット予測、

そして2022年大晦日現在の私Shoheybeatzの保有株を紹介したいと思います。

2022年12月フィリピンの株式マーケット

2022年最終取引日であった12月29日木曜日のマーケットですが、フィリピンの株式指数PSEiは6,566.22でクローズしました。

Businessworld紙には「不況への懸念が投資家のセンチメントを圧迫し、週、月、年で下落したため、米国での幅広い売りにもかかわらず、フィリピンの株式は横ばいを維持した」と書かれてます。

10月初め底打ちをしてから6800まで15%以上上昇をみせたフィリピン株式指数PSEiでしたが、12月には入り調整局面に入り6500レベルで推移しています。

通期で見ると2022年のPSEiは2021年12月31日の終値 7,122.63 から556.24 ポイント下げ-7.81%という結果でした。

ちなみに、フィリピン証券取引所(PSE)が出しているデータによると、1日当たりの平均取引高は今年73 億ペソで、前年の90億ペソから18.9%減少のようでした。


2023年の経済とマーケット予測

2022年はクローズしましたが、2023年はどうなるのでしょうか?この時期になるとニュース各社で来年の予想というのが出されていますのでご紹介したいと思います。

Businessworld

 
金利の上昇と世界的な不況の懸念により、投資家が慎重なままの可能性が高く、2023年の最初の取引週はPSEiが横ばいを続ける可能性があるでしょう。

マニラタイムズ

数字は低いものの、世界経済が引き続きオープンして、企業収益がパンデミック前の成長水準に戻るため、株式市場は来年回復する可能性があると楽観視しています。


GMA統合ニュース


Bangko Sentral ng Pilipinas (BSP) 総裁の Felipe Medalla は2023年の最初の 2 回の会議で主要な政策金利を少なくとも 25 ベーシス ポイント引き上げ続け、2023 年 1 月までにインフレが減速し始めると予想しています。

lnquirer


国営フィリピン開発研究所 (PIDS) は、GDP が 2022 年は約 7.1% の目標内で成長すると見ていますが、世界経済の「悲観的で不確実な」見通しにより、2023 年の GDP 成長率は 4.5% から 5.5% に低下すると予想しています。


シンガポールの DBS Group Research による最近のレポートによると、フィリピンは 2023 年の後半に、地域の敗者の 1 人になる可能性があると「ネガティブ」な見通しを割り当てています。

Sun Life Investment Management and Trust Corp. は、PSEi が 7,850 に上昇すると見ており、クライアントには銀行株と消費財株を選好し、不動産会社、開発会社を避けるように伝えています。

Manila Bulletin

DMCI Holdings と Union Bank of the Philippinesが、2023年にPSEiに追加されると予想されるため、今後株価が上昇する可能性があります。

今年予想を上回る数字を記録し、2023 年も堅調な収益を維持すると予測されている企業の株が買われると思われますが、当社の見解では SM プライム、ウィルコン、SM インベストメントが含まれます。

https://mb.com.ph/2022/12/26/stocks-to-trade-sideways-as-eyes-are-on-2023/

以上です。

これらのニュース各社で出されている2023年のマーケット予測ですが、極力楽観、悲観的どちらかに偏りすぎないようにまとめてみましたが、

昨年末も各社で2022年の株式相場を楽観視していましたが、結局終わってみれば-7.8でクローズしていますので、ニュースの予測は参考程度が無難だと思っています。

2022年末のポートフォリオ

では最後に私、Shoheybeatzの2022年12月29日のクローズ時点での保有株を紹介します。

Ayala Corporation

AC
持株会社

2022年は年間を通して不動産(Ayala Land)、銀行(BPI)、通信(Globe Telecom)の業績が良く2023年も引き続き安定した収益が期待されています。

2050年までに温室効果ガス排出量を正味ゼロにするという同社の取り組みに沿って2023年、ACとGlobeの子会社917Venturesは世界的な二輪電気自動車とバッテリー交換技術のリーダーである Gogor をフィリピンで最初に導入すると発表し話題を読んでいます。

また昨年10月、フィリピンでフォルクスワーゲン、起亜自動車、マクサスの販売管理する自動車事業部門AC Motors が、2023年1月に電気自動車Kia EV6 の販売をスタートし、不動産部門である Ayala Land Inc. (ALI) は国内のさまざまな不動産に最初の充電ステーションを立ち上げる準備をすでに進めているようです。

Ayala Corporationとその中核事業であるAyala land、Globe、BPI は、ロンドンを拠点とする FTSE4GOODのインデックスに構成されていて、その中でも高い評価を得ています。

Robinsons Retail Holdings 

RRHI
小売
ゴコンウェイ財閥JG Summit Holdingsグループのロビンソンモールでデパートやスーパーマーケットのほか、トイザらス、ミニストップ、ダイソーなど日本でもお馴染みの海外ブランドを多数運営している小売り大手です。

12月に入ってRobinsons Land(RLC)が全国で54番目となるロビンソンモールをルソン島中部にオープンする計画を明らかにしましたが、今年初めRRHIは子会社からミニストップを買収し、先日ブランド名をAncle John(ジョンおじさん)という変な名前に変更しました。

また日本のマツキヨのような化粧品や薬品を取り扱っているSouth Star Drugというフィリピンで最大のドラッグストアを900店舗、さらにジェネリック薬局チェーンであるTGPを2,000店舗展開していて、今年も新店舗を多数オープンして営業規模を拡大しています。

SM Prime Holdings

SMPH
不動産

SM財閥の不動産会社であるSMプライム・ ホールディングスは今年、同社の中核事業であるモール、住宅、オフィス、ホテル、コンベンションセンター全ての収益において二桁成長を記録しました。

同社は今年4月に年間800 億ペソの支出プログラムを発表し、約 20%つまり約 150 億ペソから160 億ペソがランド バンキングに使用され、残りはモール、住宅プロジェクト、オフィスの開発に使用されました。

今年10月に東南アジアの大手総合不動産開発会社の 1 つであり、国際的な金融出版物 Asiamoney により「フィリピンで最も優れた不動産会社」に選ばれています。


International Container Terminal Services Inc.

ICT
コンテナサービス
現在ICTグループは、アジア太平洋、南北アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカの先進国と新興市場国の世界20か国で35のコンテナターミナルの運営、管理を行っており、コンテナターミナルの貨物容量において、世界で8番目に大きいコンテナターミナルオペレーターにランクされています。

2022年は世界貿易の持続的な回復により9か月間で前年同期比で 20% 増加16 億 4000 万ドルの収益を計上、第3四半期に 43% 増加し 7 四半期連続で 2 桁の収益成長を記録しています。

今年は設備投資に 3 億 3,000 万ドルを費やし、最初の9ヶ月でマニラ国際コンテナ ターミナルの拡張と、オーストラリア、コンゴ民主共和国、メキシコの港に大部分を割り当て新規事業であるブラジルとマダガスカル国際コンテナターミナルサービスへ費やしたと発表、

今後数年間で 2 億 3,000 万ドル以上を投資して、メキシコのマンサニヨ港にあるターミナルの容量を拡大するなど6大陸で事業を展開しており、世界中でコンテナターミナルの機会を追求し続けています。


Philex Mining Corporation

PX
鉱業
Philex Mining Corporationは東南アジアで最古且つ最大の金と銅の生産者の 1 つであり、PLDTとMetro Pacific Investments (MPI)と同じく香港を拠点とするFIRST PACIFIC CO LTD傘下の企業です。

同社は7月に、1 日あたり約 2,000 トンの鉱石を生産するSilanganプロジェクトの操業資金繰りのため株主増資(SRO)を実施しました。

今年10月に2027年までの採掘が可能な、Padcal 鉱山で追加の可採埋蔵量を特定することに成功したと発表しました。

4月から長期間下落トレンドでしたが、11月から米ドルの下落により、ゴールド価格が高騰していることを背景にフィリピンの金鉱山銘柄も上昇しています。



Vista Land & Lifescapes, Inc.

VLL
不動産

Vista Land & Lifescapes, Inc. (VLL) はフィリピン最大の住宅建設業者です。

またフィリピン全土で住宅用高層マンション、モール(Vistaモール)や商業センター、オフィス、リゾート、ホテル、スパなどのレクリエーション施設の開発と管理をしている不動産大手で、Vistaモールはフィリピン全土に30箇所あります。

なお、VistaモールはSMやAyala、ロビンソンモールに比べると大きくないのですが、特に地方で見かける小規模なショッピングモールで、私がこれまで住んでいたパンパンガではあまり見かけませんでした。

今年6月VistaREITを上場させた同社の総資産は、2022年9月末の時点で 3,124 億ペソで
2022年の9か月間は12%増加の66億 8000 万ペソの純利益を計上、第3四半期の終わりまでに約218億ペソの推定価値を持つ12のプロジェクトを開始しこれは、2021年通年のレベルの2倍と言われています。

VLLはちょうどダブルボトムを付けた形で最終取引日6.45%上昇でクローズしていて、年明けどうなるのか大変期待してます。





まとめ

2023年フィリピンの株式マーケットはどうなるのか?

正直、全くわかりません。

昨年末あれほど、「来年フィリピン株は上がる!」と楽観ムード全快だった2022年は2月のウクライナ戦争から下落し続け、9月にベアマーケット入りしてから反発して15%の上昇を見せたもののそこから下がり最終的には-7.8%でクローズしました。

ですので、2023年の投資戦略も引き続き、大きく儲けることより資産を減らさないように努める、

リスク管理を徹底する守りの投資をしようと思ってます。

しっかりとした地に足を付けた経営をしている毎決算で良い業績の出して、成長、拡大しているフィリピンの優良企業の株を見つけて、状況に応じて長期短期を分けて取り引きしていきたいと思っています。


2022年も読んでいただきありがとうございました!


来年も引き続き、どうぞ宜しくお願いします。

皆さん、良いお年を!

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