2021年12月IPOフィリピン初のヘルスケア銘柄Medilines(MEDIC)
どうもshoheybeatzです。
今週はスーパーマーケットのAlldaymart(ALLDY)の公開募集が18日月曜日からスタートしましたが、
なんと20日の時点でBPI TradeとPhilstockの二つの証券会社でオーバーサブスクリプト、
すなわち、各社に割り当てられた株数より買い手の注文が多く来る売り切れ状態になっていると報道されていました。
私もBDO Securitiesで応募してたんですが、1/3しか当選しませんでした。
でも、悲観的になる必要はありません!
私のようにALLDYを申し込んで一部しか当たらなかった、
ハズレて一株も当たらなかった、
そんなあなたに、朗報です!
今週、医療機器販売のMedilines Distributors Inc.のIPOが承認されたとフィリピン証券取引委員会(SEC)から発表されました。
ALLDYのあとだけに、あまり注目されていないようにも見えるのですが、
色々と調べていくうちにわかりました。
この会社もALLDYに劣らず、大変魅力的な企業なんです!
そこで今回はそのMedilines Distributors Inc.について、
どんな会社なのか?
どんな人が経営しているのか?
売り上げは?
そして今回のIPOの公募期間、公募価格についてまとめてご紹介したいと思います。
Medilines(MEDIC)とは?
2002年に設立されたMedilines Distributors Inc.は、
フィリピンの公的および私的医療施設の両方に医療機器を販売しています。
そのポートフォリオは、画像診断、透析、癌治療などの専門医療に対応しており、
画像診断製品のシーメンス(ドイツ)、透析装置のB.ブラウン(ドイツ)、癌治療装置のバリアン(米国)などのグローバルブランドを扱っています。
フィリピン国内では、透析装置で50.5%、癌治療装置で90.4%、画像診断で18.2%の市場シェアを誇っています。
今後は医療用消耗品の拡大により、製品ポートフォリオが強化され、
同社は顧客にとって「ワンストップショップ」になることを目指しているようです。
Medilines(MEDIC)のオーナーは?
MedilinesのオーナーであるVirgilio Villarは、なんと
ALLDYのオーナーで、フィリピンの長者番付ナンバー1のManuel Villar(マニー・ビリヤール)の弟に当たります。
Villar弟は30年以上前に医療機器業界でキャリアをスタートさせた、
長年の経験を通じて形成したスキルとネットワークに基づいて、
早期退職後に独自のビジネスを構築し成功したビジネスマンです。
Villar氏のリーダーシップにより、Medilinesは現在、国内の医療機器の大手販売業者になり
透析、画像診断、癌治療の3つの医療カテゴリに焦点を当てています。
2008年にVillar氏が経営の実権を握ってから、
約7000万ペソの売上高を、2020年末時点で15億ペソの企業に変えました。
今後のビジョンとして、
「私たちは最高の医療を多くのフィリピン人が利用できるようにするために、トップブランドから高品質の機器を提供し続けたいと考えています」
とVillar氏は語っています。
フィリピンのヘルスケア業界の規模は?
Ken Researchの調査によると、フィリピンのヘルスケア市場全体は、
パンデミックにもかかわらず、2020年の医療用消耗品セグメントは前年比で11.8%増加、
しかし同時に医療機器セクターの収益は11.3%減少しました。
消耗品の平均粗利益率は40〜50%であるのに対し、医療機器の平均粗利益率は20〜30%であると述べています。
今後5年間で11.2%の加速率で成長し、2025年までに1.5兆ペソの予測に達します。
Medilines(MEDIC)の業績は?
Medilinesは、まれなパンデミックの追い風を受けた企業の1つでした。
同社の最大の顧客は保健省であり、顧客の大部分は公立病院であり、2020年の全収入の89%を占めていると述べた。
監査済みの財務報告に基づくと、Medilinesは2020年に54.6%増の1億306万ペソの純利益を記録。
総収入は8.4%増の15億ペソに達し、営業費用は16.7%減の8,175万ペソとなっています。
2021年上半期の同社の純利益は、1億200万ペソでした。
Medilines(MEDIC)の公募に関して
今回、Medilines Distributors Inc.(MEDIC)は20億ペソの新規株式公開を計画しています。
公募価格は1株あたり最大2.45ペソで最大550,000,000株の一次普通株を投資家に提供し、
さらに売却株主であるVirgilio Villarが販売する最大275,000,000株の二次提供を行います。
最終的なオファー価格は、同社がブックビルディングプロセスを実施した後の2021年11月16日に決定されます。
IPO公募は11月22日から26日まで行われた後、11月16日に確定します。
上場日は12月7日を予定しており、PSEのメインボードに、「MEDIC」というティッカーシンボルになる予定です。
まとめ
2002年に設立されたフィリピン国内最大の医療機器販売会社であるMedilines Distributors Inc.(MEDIC)は
フィリピンの長者番付ナンバー1のManuel Villar(マニー・ビリヤール)の弟であるVirgilio Villar氏が経営している企業です。
ヘルスケアというコロナで追い風を受けて今、急成長している業界の大手ということもあり、
今回のIPOはどうなるのか、大変楽しみです!
引用:
https://business.inquirer.net/332873/pse-oks-medilines-p2-billion-ipo/amp
https://www.gmanetwork.com/news/money/companies/807861/medilines-ipo-gets-pse-thumbs-up/story/?amp
https://mb.com.ph/2021/10/21/pse-approves-medilines-p2-b-maiden-stock-offering/?amp
https://www.bworldonline.com/medilines-sets-pure-play-healthcare-ipo-in-2021/
https://www.bworldonline.com/medilines-ipo-get-to-know-chairman-virgilio-villar/