見出し画像

2022年5月なぜフィリピン株は新大統領誕生でSell in Mayなのか?

どうも

前略、フィリピンでニートな生活を送っているフィリピン株投資歴3年目のShoheybeatzです。

もう少しのんびりしようと思っていたのですが、TwitterのBBMことマルコスジュニアについてのツィートがかなり反響がありましたので、ここでちょっと触れてみたいと思います。

それに5月は予想した通り、かなり厳しいマーケットになっています。

そこにさらに新大統領BBMことマルコスジュニア誕生!によって、フィリピンの迷走が始まるのでしょうか?

今回は5月のフィリピン株式マーケットと今後についてです。

フィリピン新大統領選で株価が下落!?

アンドリューEという、フィリピンで超人気のラッパーがサポーターとして歌っているBBMソングがTiktokでバズって選挙期間中はどこに行ってもフィリピンの子供たちは歌ってました。

ちなみにうちの子もこの歌が大好きです(笑)

推定3,100万票を獲得し、2位レニーロブレド副大統領の約2倍の票で圧倒的な勝利を飾った元独裁者の息子BBMこと、フェルディナンド「ボンボン」マルコスジュニアは

「米の価格を1キロ20ペソに下げるぞ!」

という公約を掲げて、彼の父が全国的な戒厳令を課し、人権侵害、汚職、大規模な経済減速を招いたときにまだ生まれていなかった30歳未満の有権者や低所得者中心にTiktokやFacebookなどSNSを活用して支持を拡大。

さらにドゥテルテ大統領の娘サラ副大統領は出身の南部中心に高い支持を集めた親の七光りタッグが大統領選に当選!!

その翌週のフィリピン株式市場が3%も下落し、9カ月で一番の安値を記録しました。

しかも、米国金融大手JPモルガンはフィリピンを投資家リストの最下位に落とし、クライアントへフィリピン株を売却するようアドバイスしているとのことです。

なぜそこまでフィリピン新大統領のマルコス氏当選が投資家の売りを誘発しているかというと、

それは現在のフィリピンが直面している経済問題に対してマルコス大統領が「ノープラン」で、彼の驚異的な自信過剰と問題に対する緊急性の欠如があり、

経済計画に対する不透明さや不明確さが投資家を心配させる要因となっていると言われています。

ただし現在のところ、マルコス陣営の計画が発表されていない段階になりますので、「様子見」というのが、正直なところなのではないかと思いますが、

そういった中マルコス家と関係のあるアラネタ・プロパティーズ(ARA)、フィルウェブ(WEB)、プライム・メディア・ホールディングス(PRIM)などの企業は大きく上昇しています。

大統領選以外の株価下落要因

5月26日現在、フィリピン株式市場は中国の経済成長の鈍化と米国の金利上昇、国内のインフレ懸念、そしてロシアとウクライナの戦争長期化などによりフィリピン総合指数PSEiは直近の高値7,552.20から12%下落6,645.52となっています。

さらに、最近のフィリピン国内でのCovid-19症例の増加なども加わって、5月の海外売りが95億8000万ペソに拡大しました。

フィリピンの国内総生産(GDP)が第1四半期に予想を上回る8.3%だったというポジティブなニュースが4月出ましたが、これは選挙関連の支出と、紙、アパレル、情報、出版などの製造のための生産量の増加に起因すると言われています。

経済アナリストによる2022年経済見通しは「楽観的」ですが、重大なリスクは、インフレと米ドルに対するペソ安だと言われています。

ロシアとウクライナの戦争とサプライチェーンの混乱の中で石油と商品の価格が高騰したことに加えてマニラ首都圏での最低賃金引上げなどにより、国内インフレ率は4月に4.9%に上昇し、過去3年で最高となりました。

フィリピン中央銀行(BSP)は2022年の平均インフレ予測を前回の予測4.3%から4.6%に上方修正し、2%~4%という目標バンドを超え、さらに2023年には、以前の目標値である3.6%から3.9%に引き上げられました。

こういったインフレ上昇を抑えるために、BSPは2018年以来初めて主要金利の引き上げを行い、2%だった金利を25ベーシスポイント(bps)上げ、2.25%となりました。

さらに、米ドルに対するペソ安も加速しており、5月9日に52.70のほぼ3年ぶりの安値を記録しています。

6月以降の投資戦略は?


私はフィリピン株の他に米国株や仮想通貨もやっているんですが、今年は米国株、仮想通貨なども大きく下落していますし、今世界中の全ての資産クラスから資産が流出しています。

ですので、ほかの資産でも多くの投資家と同じように5月はSell in mayで現金比率を上げて守りに入っていますが、引き続き超長期投資としてのPSEiへの積み立て投資は継続していってます。

また、インフレ局面においてエネルギーとコモディティは買われていく傾向があり、今後の新政権においても鉱業からの税入は重要だと思いますので、個別銘柄ではPXやNIKLなど鉱業とエネルギーセクターを中心に買い向かっています。

ピンチはチャンス?

今は「守りの時期」とはいえ、それとは別に大きなチャンスだとも考えています。

これも先日ツイートしたものですが、「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏がビットコインのディップ購入を検討しているという記事がありました。

もちろん、このブログで仮想通貨を勧めるようなことはいたしませんが、ここで彼が言っていることが投資家のマインドとして大変重要だと思っています。

"Crushes are the best times to get a rich(暴落はお金持ちになる絶好の機会だ)"

これと同じように「投資の神様」ウォーレンバフェット氏がCEOを務める投資会社バークシャー・ハザウェイが今年の4月30日に開かれた株主総会において第一四半期に株安に乗じて株を買い向かっているという発表がありました。


そのバフェット氏の名言で下記のものがあります。

Be fearful when others are greedy and greedy when others are fearful.(みんながどん欲な時に恐怖心を抱き、みんなが恐怖心を抱いている時にどん欲であれ)

この二人の投資家に共通していることは何でしょうか?

ピンチはチャンスってことじゃないかと私は思っています。

なぜかと言えば、私自身過去に資産を大きく増やせたのは暴落時でした。

私が投資を始めたきっかけは2011年に起きた東日本大震災で、このとき私は秋田で働いていたんですが、当然秋田も大きな地震があり、電気ガス水道が止まったりして大変でしたが、そんなときニュースをみたら円が暴落して80円を切っていたんですが、「これはチャンスだ」と思い為替取引を始めたのが最初です。

そしてフィリピン株を本格的に始めたのもコロナショックがおきた2020年3月でその当時、多くのユーチューバーの方々が「落ちてくるナイフは拾うな」と言っていた時期にロックダウンに乗じて缶詰が売れるだろうとCentury Pacific Food(CNPF)を買ったのがフィリピン株デビューでした。

ですので、悲観的な相場こそ、長期的に考えれば資産を増やすことができる絶好の機会であり、「ピンチはチャンス」ですので、いつ何時においてもあきらめずに投資を続けていきたいと思っています。

まとめ

5月のフィリピン株は下落トレンドを継続していますが、その要因となっているのが海外では中国のコロナ対策によるロックダウンによる経済停滞、米国のインフレと連邦準備制度理事会の積極的な金融政策とリセッション懸念、長期化するロシアとウクライナ戦争があります。

フィリピン国内の要因として、燃料価格の高騰からインフレ加速、そして利上げに加えて、米ドルに対するペソ安、コロナ感染者増加に加えて新大統領の経済課題に対する不透明さが投資家の不安を煽り、マーケットは低迷しています。

今年はかなり厳しいマーケットになるだろうというのが誰の目にもあきらかですが、こういった状況でこそ長期的にはチャンスだと思いますので、あまり悲観せずに長期的に投資をしていきたいと思っています。




引用記事:
https://www.philstar.com/business/2022/05/25/2183416/asian-stocks-mostly-lower-inflation-worries-cloud-outlook
https://www.bworldonline.com/top-stories/2022/05/20/449729/bsp-hikes-rates-for-1st-time-since-2018/
https://capital.com/philippine-stock-market-forecast
https://thediplomat.com/2022/05/does-marcos-jr-have-an-economic-plan-for-the-philippines/
https://news.abs-cbn.com/video/business/05/12/22/out-of-context-marcos-spox-says-on-jp-morgan-downgrade

いいなと思ったら応援しよう!