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輸入ワインやスピリッツ小売大手のキーパーズ・ホールディングスが再IPO!?

どうもshoheybeatzです。

本日は2021年10月の最終取引日でPSEインデックスはマイナス103.03ポイント(-1.44%)下落の7054.70で20日移動平均線を割る形でクローズしています。



10月に入り、7000レベルを超え順調に上がっていたと思いきや、

2週目くらいからずどーーーんと、この1年爆上げしていたグロース株がかなり売られていましたが

これは毎年恒例の年末前の調整というのもありますが、

今年のIPO祭りに備えて利益確定ということもあったのではないかと思います。

それもそのはず、

今月18日あったAlldaymart(ALLDY)の公開募集ではオーバーサブスクライブが起きるほど応募が殺到しました。

その次にフィリピン送電社(NGCP)のバックドア上場Synergy Grid&Development Phils. Inc(SGP)の再IPOの公募があり、

さらに来月はフィリピン初の純粋なヘルスケア銘柄となるMedilines Distributors Inc(MEDIC)の公募があることも別の記事で紹介しました。

しかしその前にもう一つ重要な公募があるのことを忘れてはいけません。

それが今回ご紹介するワインおよびスピリッツ流通会社The keepers holdings(キーパーズホールディングス)の再IPOで、

公募価格1.50ペソで期間が11月4日から10日まであります!

そこでThe Keepers Holdingsとはどんな会社なのか?

直近の業績や今後の見通しは?

そして今回のIPOの詳細について解説したいと思います。


キーパーズホールディングスとは?


ルシオ L. Coが所有するKeepers Holdings Inc(KEEPR)は、1963年11月5日に設立され、

3回社名を変更したのち、Da Vinci Capital Holding Incという投資持株会社を名乗ってました。


2021年6月18日、Cosco Capital(ティッカーシンボル:COSCO)と株式スワップ取引を行ったのち、

社名を現在のKeepers Holdings Inc(ティッカーシンボル:KEEPR)(キーパーズ・ホールディングス・インク)に変更しました。


株式交換取引の結果、keeperは現在フィリピンの酒、ワイン、および特殊飲料の流通事業における3つの主要なブランドであるMontosco、Meritus、Premier、

そしてフィリピン最大の輸入ブランデーであるAlfonsoなどを所有することになり

その製品ラインには、ジョニーウォーカーのウイスキー、シングルトンスコッチウイスキー、タンケレイジン、ベイリーのリキュール、キャプテンモルガンのラム酒、スミノフのウォッカなど有名なブランドも含まれています。

Keepers Holdings Incを所有しているルシオL. Co氏は、これまでCosco Capital Incを通じて、食料品小売、ワインと酒の流通、不動産、石油と鉱業など様々なビジネスを成功させてきました。


ちなみに「Keeper(キーパー)」とは、スコッチウイスキー業界に卓越した業績とコミットメントを示した人物に与えられる名誉のことらしいですが、


ウイスキー以外にも、他のスピリッツ、特にブランデー、そしてワインやその他の特製飲料で成功を収めています。

キーパーズホールディングスの業績

2020年、Keepers Holdings Incはパンデミックにより、収益が24%縮小しました。 

しかし2021年上半期の純利益は前年同期56.8%増の6億5,070万ペソ、

連結純売上高は前年比38%増の43.0億ペソを記録しました。

フラッグシップブランドのブランデーセグメントは、2021年上半期に前年同期58.6%増の売上成長を記録し、

現在、グループの総売上高の78.1%を占め、今後も国の輸入スピリッツ業界で高い地位を維持すると予測されているようです。

輸入スピリッツ業界の強力な成長機会を考えると、2022年のKEEPRの収益は、(15%の業界成長に対して)20%増加と予測されています。

フィリピンの輸入酒マーケット


フィリピンの輸入リキュールの市場は、2025年までに小売価格で最大500億ペソと推定されていますが、

その中で輸入スピリッツセグメントの市場シェアが約35%であり、2021年から2025年までの年平均成長率(CAGR)が14.9%です。

フィリピンのスピリッツの全体的な消費量は、CAGRベースで5.2%増加すると予測していますが、国内のスピリッツの成長は1.3%と推定されています。

小売価格では、スピリッツの消費量は2017年の917億ペソから2020年には1,163億ペソに増加、

2020年のスピリッツの小売売上高は1.9%増加しましたが、アルコール飲料市場全体は6.3%減少しました。

KEEPRSは、輸入スピリッツの量で74%、小売売上高で66.9%を占めており、

輸入スピリッツセグメントの予測される成長が、その事業と事業の直接的な成長機会につながると同社は予想しています。

キーパーズホールディングスの再IPO


2021年7月、Keepers Holdings Incは、証券取引委員会(SEC)およびフィリピン証券取引所(PSE)に、追加のオファーまたは「再IPO」の申請を提出し、承認されました。


公募価格は1株あたり1.50ペソです。

募集期間は11月4日から10日までで、30億株の一次株式を提供する予定です。

フィリピン証券取引所のメインボードにティッカーシンボル「KEEPR」で仮上場するのは、11月19日です。  

 このオファリングからの収益は、戦略的買収、製品ポートフォリオと流通チャネルの拡大、

流通およびロジスティクスネットワークへの投資、運転資金、および一般的な企業目的に使用されます。

再IPO後、Keepersの公開フロートは20.94%になり、時価総額は約217.6億ペソになります。

なお、フィリピンのオンライン証券COLファイナンシャルによると、1株あたりの予想収益は13倍ということで大変魅力的な価格だとのことです。

まとめ

スピリッツやワインの小売大手であるThe keepers holdings(キーパーズホールディングス)の再IPOがあります。

同社はコロナによる検疫により、2020年は収益が24%縮小しましたが、

2021年上半期は順調な回復を見せていて純利益は前年同期56.8%増で、

2022年の収益は、20%(15%の業界成長に対して)成長するとみられています。


2025年までの年平均成長率(CAGR)が14.9%と言われているフィリピンの輸入リキュールの市場で

キーパーズホールディングスは輸入スピリッツの量で74%、小売売上高で66.9%を占めている大手です。


そんな企業が今回1株あたり1.50ペソという破格の価格で11月4日から10日まで公募を予定しています!

1株あたりの利益(PER)は13倍とすれば、このオファー価格は割安と見ていいと思いますので、


このキーパーズホールディングスの再IPOも大変楽しみな内容になります。


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画像引用:

引用:

https://business.inquirer.net/333499/keepers-re-ipo-priced-at-p1-50-per-share/amp

https://www.bworldonline.com/imported-liquor-market-forecast-at-p50-billion/

https://www.bworldonline.com/lucio-co-renames-da-vinci-capital-to-the-keepers-holdings-for-re-ipo-of-wine-and-liquor-business/

https://www.bworldonline.com/the-keepers-holdings-the-keeper-of-leading-spirits-brands-in-the-philippines/

https://www.bworldonline.com/the-keepers-holdings-net-income-up-by-56-8-during-1h2021/

https://business.inquirer.net/332183/sec-approves-4-major-capital-building-exercises/amp

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