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緊迫するウクライナ情勢で原油、金価格が急上昇!今からでも狙えるフィリピンの鉱業株は?
どうもshoheybeatzです。
2022年2月第3週の最終日は、ウクライナ情勢への懸念から前日木曜日に米国株式マーケットの下落に続いて、フィリピン総合指数PSEインデックスも0.27%下落の7,418.79でクローズしました。
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PSEインデックスはコロナの影響で今年の年明けから下落したものの現在に至るまで緩やかな上昇をしていますが、持ち株会社や工業、サービスセクター銘柄や昨年まで注目されてきた中小株やグロース株も売られています。
しかしそんな中顕著な上がりを見せているのが不動産とMining and Oil(鉱業と原油)セクターです。
鉱業と原油セクターが上がっているのは、2月に入りウクライナ情勢が緊迫してきたことで原油や金プラチナ価格が高騰しているためです。
今回はフィリピンの鉱山銘柄はどうなってるのか?
そもそもウクライナ情勢とは何か?
なぜウクライナ情勢によって原油や金の価格が上がってるのか?
そして今年に入って上がっている鉱業セクターで、今からでも買える銘柄はあるのか?
解説したいと思います。
露天掘り禁止解除で沸く2022年のフィリピン鉱業セクター
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2022年の年始から感染者拡大によりフィリピン総合指数PSEインデックスは大きく下落しましたが、その中でも鉱業セクターにとっては年末から引き続き最高のスタートを切ることができ、Mining Indexは右肩上がりのチャートになっています。
その上昇の理由というのが、まず一つが、昨年12月に4年前に発せられた金、銀、銅、ニッケルなどの鉱石の露天掘り禁止をフィリピン政府が解除したためです。
解除の理由はもちろん、コロナで財政が苦しいフィリピンで税収、民間投資の誘致、地方の地元住民の雇用創出のためです。
フィリピンは世界で5番目に鉱石が多い国としてランク付けされており、とくに金、銀、銅、ニッケル、亜鉛などの天然資源が豊富で、その未開拓の埋蔵量はなんと、推定1兆米ドル以上あると言われていました。
しかしフィリピン政府による新規掘削の一時停止と露天掘りの全面禁止により、これまで経済に活かされてきませんでしたが、それが昨年に入り状況が一変。
2021年4月にドゥテルテ大統領が雇用促進と経済成長の刺激を目的として2012年に課された新規掘削禁止を解除しました。
さらに12月に露天掘り禁止が解除されたことで年末から今年の年始にかけて鉱業セクターが大きく上昇していました。
ウクライナ情勢による原油と金価格の上昇
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さらに今年2月に入ってからヨーロッパ東部にあるウクライナとロシアの間で軍事衝突の可能性があり、緊張が高まっていることから、原油と金プラチナなどコモディティの価格が上昇しています。
これまでロシアがウクライナという国は地政学上の理由から問題を抱えていて、ウクライナの国境に十数万のロシア軍が駐屯していて、今年に入り軍事侵攻する動きを見せており、それに対して米国とNATOはロシアの近隣国に軍を送るなど対応を行なっていました。
そんな中、2月に入りロシアの動きが活発化し、先日米国政府が、ウクライナにいる米国国民に対し、48時間以内に国外へ待避するよう警告を出しました。
またバイデン米大統領がロシアがウクライナへの軍事侵攻を決断したと公開演説で発表するなどかなり緊迫した情勢になってきています。
しかしなぜ、ウクライナの情勢により金価格が上がっているのかというと、
ロシアがウクライナへ攻撃することにより、投資家はウクライナ国内やバルト海に設置されている天然ガスのパイプラインへの影響を懸念し、一時原油価格が高騰。7年5ヶ月ぶりの水準まで上昇しました。
この状況がさらに悪化することにより、NATO諸国からのロシアへの経済制裁やロシアから欧州への天然ガスや原油の供給が止まることが懸念され、石油価格が上がり、このまま上がり続けインフレが加速すると思われています。
インフレになり物価が上がると通貨の価値が下がるため、投資家はリスクヘッジとして価値が下がらない安全資産と呼ばれる金やプラチナなどの貴金属を買いに走っており、現在金の価格が高騰しています。
世界最大の金ETF(上場投資信託)「SPDRゴールド・シェアーズ」は21日、ネットで16億ドル(約1800億円)に上る資金流入があり、大きく上昇しています。
買っておけばよかったと思っている人は多いと思いますが、
ウクライナ情勢が早期解決をした場合、この価格高騰も終わると思われていますので、短期的に上昇しているものの、今後のロシアの動向を注意深くみていかなければいけません。
フィリピンの鉱山株
上記の通り、昨年末に発せられたフィリピン国内での露天掘り禁止令の解除からウクライナ情勢による貴金属価格の高騰を受けて、フィリピンの鉱山銘柄の株価が上がっています。
この上昇トレンドに乗って儲けたいと思いつつも、2月18日時点で多くの鉱山株はすでに高値圏にあり、今からエントリーするのはさすがにリスクが高いのですが、果たして今からでも買える鉱山株はあるんでしょうか?
そこで今回はこれまで紹介した鉱山と原油株をいくつか見て、エントリーするタイミングがないか探ってみたいと思います。
Semirara Mining and Power Corp
SCC
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国内最大の石炭採掘と自社で採掘した石炭で電力供給を行なっている唯一の電力会社で過去1年間でなんと170%も上昇しています。昨年末から安定した伸びがありますが、さすがにここでエントリーは難しそうです。
Philex Mining Corp
PX
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金、銀、銅などの鉱山を採掘している企業で親会社はPLDTやMPIを管理している香港を拠点とする国際企業First Pacificです。
18日金曜日はウクライナ情勢による貴金属価格上昇を受け5.70ペソでクローズしていますが、移動平均線から少し離れて上昇しています。
PXP Energy Corporation
PXP
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Philex Miningの完全子会社で石油およびガスの採掘をしています。以前はPhilex Petroleum Corporationという社名でした。昨年10月から下落トレンドに入っていて、現在も移動平均線の下にあります。
Nickel Asia Corporation
NIKL
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国内最大のニッケル生産企業で、過去1年間のリターンは47%で今年1月からの上昇は安定しています。今年1月からニッケル価格が上がっていて、それに合わせてNIKLの株価もトレンドに乗っていて、今からエントリーは厳しそうです。
Atok-Big Wedge Company, Inc.
AB
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金、銀を生産していて、子会社がガスおよび石油の探鉱、生産を行なっています。昨年9月から下落トレンドに入っていて1月に大きくリバウンドしましたが、その後下がってから横ばいです。
Atlas Cons. Mining and Dev't Corp.
AT
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金、銀、銅の採掘と生産した金属を中国と韓国に輸出しています。ATも2月に入ってから大きく上昇していて、移動平均線からもかなり離れているので、今入るのは厳しそうです。
Global Ferronickel Holdings, Inc.
FNI
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ニッケル鉱の鉱物資源の探査、採掘、および輸出に主要な事業利益を有する持ち株会社です。NIKLと同様にここから入るのは厳しそうです。
Apex Mining Company, Inc.
APX
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金、銀、銅、鉛などあらゆる種類の鉱物を採掘、販売をしている企業で、12月末から1月末にかけて40%以上上昇後に下落し、その後横ばいになっていますが、比較的いいチャートのパターンを作っているように見えます。
※※※
今回紹介した銘柄の他にも、フィリピンには鉱業銘柄はたくさんあります。
しかし上記の銘柄で言えば、PXP、AB、APXはまだ買えそうですが、それ以外の銘柄についてはすでに高値圏にあるためこれからエントリーするのは難しそうです。
こういう場合は一旦利食いされて、落ちてきたところ狙いたいと思います。
まとめ
2022年1月は昨年12月に発表された露天掘り禁止解除により良好なスタートを切りました。
さらに2月からはウクライナ情勢の悪化から原油価格が高騰。
そこから石油価格上昇とインフレの懸念から投資家がリスクヘッジのために安全資産と呼ばれる金プラチナなどの貴金属への買いが起き、価格を押し上げ、フィリピンの鉱業株上昇の追い風となっています。
こう言った状況から短期的にはこのまま株価が上がる傾向にあると思いますが、ウクライナ情勢が沈静化すると貴金属の価格は下がると思われるため、注意が必要です。
上記の理由に今上がっている鉱業株を買いたいと思っていても、ほとんどの銘柄が年始から上昇して現在高値圏にあり、今からエントリーするのはリスクがあります。
しかし、まだ株が上がっていない銘柄もありますので、これからエントリーするとしたらそう言ったまだ上がりきっていない銘柄を探すか、すでに株価がかなり上がっている銘柄は少し落ちてきたところが狙い目だと思います。
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※なお上記内容は投資2年目の超ビギナーによるものですので、必ずしもそうなるとは限りませんので、その点はご理解お願いします。