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7月はフィリピンもデルタ株で相場が暴落!こんなときにセンチュリーフードがおすすめのワケ
どうもshoheybeatzです。
2021年初めからコロナの感染者拡大により下がり続けていたフィリピンの株式マーケットがようやく5月末になって上昇に転じました。
6月も良い感じで上がってきていて、7月には7000レベルまで戻してきたので、このままいけるのかな?と思ってたんですが
そんな矢先デルタ株のニュースにより、今世界中のマーケットで株価が下がる中、フィリピン株も例外ではなく7月2週目から連日大きく下落しています。
今週月曜日の夜もフィリピンのドゥテルテ大統領がテレビ演説でデルタ株の感染が拡大していること、その対策として規制を強化することを発表した影響で1週間続落しました。
そんな理由により、私が保有している銘柄の1/3は今回10%くらい含み損を抱えてしまってるんですが、おそらく5月にPSEインデックスがトレンドラインを超えた頃、これから株価が上がっていくんだろうと淡い期待を持って銘柄入れ替えをした人は私だけではないと思いますが、
残念なことに、セクター別に見てもフィリピンの殆どの銘柄が真っ赤で、PSEインデックスの6500レベルまで下落してしまいました。
・・でも、そんなに悲観的になる必要はありません。
なぜならフィリピンにはコロナに強いグロース銘柄があるんです!
今回はそんなデルタ株にも負けないフィリピン株の銘柄センチュリーフードについてご紹介したいと思います。
センチュリーフードとは?
Century Pacific Food Inc.(CNPF)は、2013年10月25日に設立され、Century Tuna、アルゼンティーナ、555といったフィリピン人に大人気の缶詰食品の製造、販売を行っている企業です。
画像: https://www.rvdi.com.ph/collections/century-pacific-food-division
私の家族もセンチュリーフードのCentury Tuna、アルゼンティーナが大好きで、家にいつもストックしているんですが、お手伝いさんがお休みの土日など、かなりの頻度で食べています笑
フィリピンではこのCentury Tuna、アルゼンティーナ、555といった缶詰は子供からお年寄りまで大人気で、どんな地方のお店でも見かけます。
それに日本ではありえない量の缶詰がスーパーの棚にはたくさん並んでいて、値段も安いので給料日前などは多くの人が缶詰を食べています。
そもそも、何でこんなにフィリピンで缶詰が人気なのかというと、なんとフィリピンは冷蔵庫の普及率がまだ50%未満という国なんです。
だから、常温保管できる缶詰がこの国では1番売れるんです!
センチュリーフードの業績
CENTURY Pacific Food、Inc(CNPF)は、2020年の純利益が39億ペソで、前年比24%増加し、連結売上高は前年比19%増の483億ペソでした。
過去2年間で、同社はブランドココナッツビジネスへの最初のベンチャーであるCoco Mama FreshGata、ミルクブランドのバーチツリーアダルトフォーティファイドブースト、植物ベースの製品への参入の合図となったunMeatなどの新製品を発売しています。
UnMeatは年間20%から30%の成長を記録していて、今後数年間でCNPFのポートフォリオの10%以上を占める可能性があるようです。
グループはフィリピンだけでなく世界市場向けにUnMeatを開発しており、中東や米国ですでにビジネスを展開しており、近日中にシンガポールとオーストラリア、ヨーロッパ市場に参入する予定です。
また、冷蔵食品セグメントへの参入を目指して、親会社であるCentury Pacific Group、IncからPacific Meat Co. Inc(PMCI)を買収しました。
これはCNPFは冷蔵食品カテゴリーを成長のもう1つの機会と見なしていて、フィリピンの冷蔵庫の普及率は50%未満であるため、より多くの世帯が今後さらに冷蔵庫を購入できるようになるため、この市場は成長する余地が多くあると考えられています。
他の事業部門も同様に好調で、乳製品は過去4〜5年間で約30〜40%の最速の年間成長率を記録し、新たに買収した冷蔵肉事業が年間20%から25%拡大すると予想しています。
なお、7月1日に行われた株主総会でCNPFのクリストファー・ポー会長は、今年の当初のトップライン成長目標である10〜15パーセントを達成するために順調に進んでおり、政府による優遇措置を受けて、今年の純利益は20%近くの成長に近づくと予想していると話していました。
同社は、今後5年間で事業を倍増させ、利益と収益の両方で前年比10〜15%の複合年間成長率を維持することを目標としています。
なお、センチュリーフードは以前書いた「2021年アジアの高成長企業トップ500にランクインしたフィリピン株の9銘柄」でも紹介しています。
このランキングは日本やインド、シンガポールなどを含むアジア諸国の企業の中から2016年から2019年までの収益の複合年間成長率(CAGR)によって格付けされています。
このことからもセンチュリーフードが今最も成長している企業の一つであることがわかります。
詳しくは、一番下にリンクを貼っていますので、参照ください。
センチュリーフードの株価
センチュリーフード(CNPF)は、フィリピン総合指数PSEインデックスの構成銘柄で、フィリピンで上位30位のブルーチップ株(優良銘柄)の一つになっている銘柄ですが、その中でも株価が比較的安い小型株です。
2021年7月23日時点で24.50で、サポートラインが23.42と22.62にあり、レジスタンスは24.65、25.05にあり、現在きれいに上昇トレンドに乗っています。
実はセンチュリーフード(CNPF)は私が初めて買ったフィリピン株の銘柄でもあります。
なぜ数ある銘柄の中からセンチュリーの株を買ったのかというと、理由があります。
それは2019年末からコロナが世界各地で拡大している中、いずれ近いうち株価が大暴落するんじゃないかと思い、フィリピンのBDOで証券口座を開設したのは2020年3月初めで、ちょうど地方に出張に行く前の週でした。
フィリピンでもコロナの感染者が増加したことで、首都マニラのロックダウンが発表されたとき、私はちょうど出張から帰宅する途中で、そのとき奥さんが「今回のお土産は缶詰買ってきて」とラインをしてきたんです。
どうやらスーパーで缶詰のパニック買いがおきていて、「缶詰なくなるから、たくさん買ってこい」っていう司令を受けて、やむなくパニックに便乗しました笑
そんな理由により、コロナにより缶詰会社が儲かるだろうと思い、
私の読み通り米国でコロナショックにより大きく下落し、フィリピンのマーケットもつづいて大暴落したんですが、そのときに買ったのがセンチュリーフードの株でした。
その後フィリピンの各都市で外出規制が発せられ、多くのお店がクローズしたことで、冷蔵庫の普及率が低いフィリピンでは常温保管できる缶詰食品の需要が高まり、センチュリーフードの株価はすぐに上昇しました。
こういったコロナ下でも大きく上昇した銘柄を米国では「ステイアットホーム銘柄」、日本では「巣ごもり銘柄」と呼ばれていましたが、フィリピンでは通信会社のグローブ(GLO)やPLDT(TEL)、小売業のPuregold(PGOLD)のほか、センチュリーフードもその一つでした。
ロックダウンが解除された後も、センチュリーフードの株価は順調に推移していき、(私は年末くらいに利確しましたが)2021年3月コロナの感染者増加によりフィリピン各地で局地的なロックダウンが再開されたときにさらに株価が上昇しました。
よくみると、フィリピン総合指数PSEインデックスはこの1年間、コロナの感染が増えたびに下落してますが、そのたびにセンチュリーフードの株価は上がっており、今年3月から長期上昇トレンドに常に乗っている状態です。
今後についても、フィリピンは他国と比べてワクチン接種がかなり遅れているので、2024年くらいまでは規制の緩和と強化を繰り返していくのではないかと思いますが、
規制が強化され主要な銘柄が下がるたびに、センチュリーフードの株価は「安全資産」として買われていくと考えていますし、
それ以外でも同社は新商品や世界的ビジネス展開を予定していますので、今後5年間は安定した成長をしていく企業だと思いますので、今回再購入を検討しています。
まとめ
センチュリーフードは、フィリピン人に大人気の缶詰食品メーカーで、冷蔵庫の普及率が低いフィリピンでは、とくにコロナ下で売り上げが倍増しているグロース企業の一つです。
もちろん、缶詰以外にも様々な新商品を近年リリースしており、世界のマーケットへの展開も順調に進んでいる優良企業です。
フィリピンは2020年3月以来、規制の緩和と強化を繰り返していて、国内の感染者が増えて規制が強化されるたびにフィリピンの主要な銘柄が下落していますが、その中でも安定した伸びをみせています。
2021年7月現在、フィリピンマーケットは世界各地のマーケット同様にデルタ株によって下落していますが、こういう状況でこそ伸びる銘柄です。
なお、上記は投資2年目のビギナーの意見ですので、かならずしもそうなるとは限りませんので、投資は自己責任でお願い致します。
過去の記事
2021年アジアの高成長企業トップ500にランクインしたフィリピン株の9銘柄
引用:
https://business.inquirer.net/327262/unmeat-wants-bite-of-global-alternative-meat-market
https://www.manilatimes.net/2021/07/01/business/top-business/century-pacific-sees-double-digit-growth/1805293
https://www.bworldonline.com/century-pacific-food-net-income-up-24/