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次のPSEi候補?フィリピン株のモンデニッシン(MONDE)が爆上げしてるワケと今後の株価予想

どうもShoheyです。

ちょっと前から、気になっている銘柄があります。

今年の6月にIPOしたばかりのモンデ・ニッシン(MONDE)です。

上場してから2カ月足らずでなんと株価が60%以上も上がっています。

どこまで上がるんでしょうか?

そもそも、なぜ上がってるんでしょう?

このモンデニッシンについてはIPO後にすぐ上昇していたので「さすがに手が出せない」と思いワッチリストに入れて、ちょうど7月と8月に株価が下がったタイミングに買っていたのですが、

最近の株価の上昇から、あることを考えてました。

その「あること」というのが、『近い将来モンデニッシンがPSEi構成銘柄になるんじゃないか?』ということです。

そんなときネットニュースのInquire.netからちょうどその内容にリンクする記事が出ていましたので

その記事の内容をもとに、投資歴2年目のビギナーが考えている

今、フィリピン株のモンデ・ニッシンが爆上げしてるワケと今後の株価予想についてご紹介したいと思います。


モンデニッシン(MONDE)とは?

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画像:https://bilyonaryo.com/2021/06/06/betty-angs-monde-nissin-is-16th-largest-pse-stock-6-spots-behind-gokongweis-urc/


モンデニッシンコーポレーション(MONDE)
は、主にインスタントヌードルやビスケット菓子、ケーキ、キャンディーなど食品から化粧品、医薬品に至るまであらゆる種類の商品の製造、加工、販売に従事している企業です。

※「ニッシン」の社名ですが、日本の日清食品とは無関係であり、JGサミットグループのユニバーサル・ロビーナ(URC)がフィリピン国内で日清食品の製造、販売しています。


モンデニッシンには、ブランド食品および飲料(F&B)事業と代替肉事業の2つの事業があり、

ブランド食品および飲料(F&B)事業では、インスタントラーメンの「Lucky Me!」、ビスケット菓子の「SkyFlakes」、「Fita」などのフィリピン人に大人気のブランドがあります。

一方、代替肉事業には「Quorn(クォーン)」と「Cauldron」というブランドがあり、2015年に英国のQuornの親会社Cauldronを買収し、現在欧米諸国のみならず世界中にビジネスを展開しています。

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画像: https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2015/10/08/Quorn-growing-30-YoY-in-USA-new-owner-is-Monde-Nissin


モンデニッシンの2020年の純売上高は2019年の654.5億ペソから3.8%増加して679.4億ペソで、純利益は前年の66億4900万ペソから21.3%増加して80.7億ペソでした。

2021年上半期の純利益は、主に原材料価格の高騰により、上半期に96%減の2億400万ペソ(400万ドル)と発表されています。

なお、代替肉事業のクォーンですが、売上高は0.6%減の75億ペソで、モンデニッシンの総売上高の22%を占めており、英国での売上高は59億ペソ、米国は6億8300万ペソ、その他の国々は9億6800万ペソとなっています。

モンデニッシンの株価が上がっているワケ

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次に、なぜ今モンデニッシンの株価が上がっているか?ですが、

一つの要因として考えられることは、以前別の記事でご紹介したセンチュリーパシフィックフード(CNPF)同様、パンデミックにより多くの人が外出禁止となっている今、冷凍庫の普及率が著しく低いフィリピンにおいてインスタント麺やビスケット菓子など常温保存食品の需要が高まっていること、

こういったフィリピンの外出規制は、ほとんどの企業にとってマイナスであるにもかかわらず、センチュリーフードやモンデニッシンのような食品を扱っている企業にとってはむしろプラスの環境であると多くの投資家が考えているため買われているのではないかと思います。

さらに代替肉食品のマーケットは、2025年までに世界で約550億ドルに上昇すると見込まれている成長市場であることから、海外の投資家からモンデニッシンのクォーン・フーズが注目されているようです。

なお、モンデニッシンは原材料価格の高騰により2021年上半期に純利益が13%減少して43億ペソとなっているものの、通年でインスタント麺とビスケットの値上げ、米国全体で流通ネットワークを拡大している代替肉部門のクォーン・フーズの売上高の改善に支えられて、一桁台半ばの収益成長を達成すると見込んでいるようです。

First Metroのアナリスト、エステラデルビジャミエル氏も、「商品価格の高騰は一時的なものである」と話しており、

今年、例外的なアイテムを差し引く前のモンデニッシンの純利益が62%増加して119億ペソになり、収益が6.9%増加して726億ペソになると予想しているとForbes紙で語っていることから、2021年の業績は改善されると多くの投資家が考えているのかもしれません。

今後のモンデニッシンの株価予想


さて、ここからが今回の記事の本題になります。

フィリピンのネットニュースinquirer.netのBiz Buzzというシリーズで、「Next PSEi newbie?」というタイトルで、モンデニッシンが取り上げられていましたが、

Newbieとは「新人、新参者」という意味の単語で、要は次のPSEインデックスの構成銘柄の候補か?ということだと思いますが、記事の中で「モンデニッシンは早くとも来年2月にPSEiへ加えられるのではないか」という期待から投資家の間で注目されていると書かれています。

Inquireの記事では、その一つ前にIPOを行ったファイバー通信事業を行っているConverge ICT Solutions Inc(CNVRG)を例に取っていますが、モンデニッシンとコンバージは業種は違えど共通点が多いため、今回独自に2社を比較してみました。

①業種とマーケット

フィリピンの固定ブロードバンド市場の複合年間成長率(CAGR)は15.9%で増加し、2025年には60億米ドルに達すると見込まれており、コンバージICTは現在そのファイバー通信ブロードバンドでフィリピンナンバー1の時価総額が2,330億ペソの企業です。

一方のモンデニッシンですが、2020年から2025年のマーケットの成長率はインスタントラーメンが6.8%、スイートビスケット5.8%、セイボリービスケットが6.1%ですが、

モンデニッシンはインスタントラーメンではフィリピン市場の約70%、スカイフレークやフィタなどのビスケットは市場の31%を占めているマーケットリーダーであり、時価総額は3,159億ペソの企業です。

加えて、モンデニッシンのもう一つの事業である代替肉事業ですが、英国の2017年から2020年にかけての代替肉市場の成長率は32%で、米国でも26%を記録しています。

さらに今後、世界の代替肉市場は2029年まで37%で成長を見込まれており、クォーン・フーズは、英国の代替肉のマーケットリーダーであり、28%の市場シェアを誇っています。

②IPO時の株価

次にコンバージも新規上場当時、最大6億ドルを調達するということで「フィリピン史上2番目に最大のIPO」と注目されていましたが、その次に上場したモンデニッシンが10億ドルという規模でその歴史を塗り替えてしまいました。

2020年10月に上場したコンバージの公募価格はP16.80で上場初日の終値がP15.22でしたが、一方で今年6月に上場したモンデニッシンも公募価格がP13.50で終値がP13.48でしたので、ともに公募価格割れしています。

③IPO~現在にかけての株価

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IPO後のコンバージの株価はパンデミックによる家庭用高速ブロードバンドの需要増加により、順調に業績を伸ばしていき、カバーエリアを拡大していきましたが、それと並行して株価も上がっていきました。

そして先月ついにPSEインデックスの構成銘柄となり、9月17日時点での株価は上場から1年未満で126%上昇のP34.50となりました。

モンデニッシンはというと、6月に新規上場してから2カ月で上場初日から44%上昇のP19.50になっています。

④今後の株価予想

上記からもわかるように、コンバージとモンデニッシンの共通点としてパンデミックでも安定した収益が期待できる「コロナに強い企業」であり、

ともに成長率が高い市場において、今後も継続して利益を上げられるマーケットリーダーとしての位置づけをされており、

IPO公募割れにも関わらず、その後数ヶ月で株価が上昇し、現在に至るまで勢いが落ちていないグロース銘柄だということです。

これらの事からも、モンデニッシンがコンバージ同様にこれから中長期的にも株価が上昇していくのではないかと予想していますが、「今からモンデニッシンの株を買うには少し高すぎるのでは?」という考えもあります。

しかし同業のJGサミットグループのユニバーサルロビーナ(URC)がモンデニッシンと同等の評価である時価総額が3,176億ペソで、現在の株価が135ペソで推移していることを考えると、モンデニッシンの株価が高すぎるとは思いませんが、取引高がまだそこまで多くないというだけです。

将来的にモンデニッシンの取引高が増え、株価が上がっていくことも十分考えられますので、ワッチリストに入れて株価が一時的に下がってくるのを待って、タイミングを見て買い向かっていきたいと思っています。

まとめ

パンデミックという人々が外出禁止となり、ほとんどの企業にマイナスであるこの状況下で、

モンデニッシンはフィリピン人に大人気のインスタント麺やビスケット菓子の製造、販売という事業内容から積極的に投資家に買われているため、

2021年6月に上場してからたった2カ月で40%以上株価が上昇している、時期PSEi候補として投資家から注目されてきている新参銘柄です。

さらに代替肉という成長が期待できるマーケットにおいて、世界的にビジネスを展開しているという強みもあり、モンデニッシンは今後の成長が楽しみな銘柄だと言えると思います。




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※なお上記内容は投資2年目の超ビギナーによるものですので、必ずしもそうなるとは限りませんので、その点はご理解お願いします。



関連記事:


引用:

https://business.inquirer.net/330744/biz-buzz-next-psei-newbie

https://www.rappler.com/business/analysts-weigh-in-will-monde-nissin-deliver-gains-traders-ipo

https://business.inquirer.net/322968/an-attractively-priced-play-in-fast-growing-global-meat-alternatives-market

https://edge.pse.com.ph/companyInformation/form.do?cmpy_id=682

https://www.bworldonline.com/monde-nissin-files-for-record-breaking-philippine-ipo/

https://www.forbes.com/sites/jonathanburgos/2021/08/13/philippines-monde-nissin-sees-earnings-rebound-after-first-half-profits-tumble-on-surging-commodity-prices/?sh=31ef19a87f43

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