最近、ペニー株への短期トレードが増えている件について
どうもshoheybeatzです。
フィリピン総合指数は今年1月に7.4%も下落しましたが、
そんな状況でも、一部のエネルギーや鉱業の株が爆上げしていたので、その理由が気になって調べてました。
もちろん、先日お伝えした通り、昨年からエネルギーや鉱業が注目されているというのもあるんですが、
どうやらフィリピン国内の投資家で、より高いリターンを求めて1ペソ未満のペニー株の短期売買が人気のようです。
そこで、今回は最近フィリピンで人気のペニー株へ投機的な短期トレードについてです。
ペニー株とは?
ペニー株とは、1ペソにも満たない激安の株のことです。
もともとpennyとはイギリスの下位通過単位で、アメリカやカナダの1セントの銅貨のことでもあるようです。
フィリピンの通過はペソなので、ペニー株とは株価が1ペソ未満、すなわち0.1〜0.001ペソくらいの銘柄を指す言葉だと思います。
フィリピンの大手ネット証券のCOL Financialによると、昨年末からフィリピンの個人投資家の間でペニー株への投機的な短期トレードが増えているようです。
ちなみに、投機とはハイリスク・ハイリターンのギャンブル的な短期取り引きのことです。
逆に投資とは、決算表などから企業の価値を見極め、その企業の将来にお金を出すこと。(・・だと私は思ってます)
同社では、ここ9ヶ月間で7万人以上の新規口座開設の申し込みがあり、その80%が「手っ取り速く稼ぐための短期トレード」が目的のようです。
今、ペニー株が注目されているワケ
COL Financialのアナリストによると、3月からのロックダウンで節約していた人たちの中で、マーケットが底打ちしてから株をはじめて年末マーケットが上昇したときに利益を得た人が大勢いたようです。
そしてその人たちが口コミやSNSでまわりに拡散させたことで新たに投資に興味がわき、口座開設をする人が増えたとのことです。
ちなみにフィリピン総合指数は3月に4000レベルまで下落しましたが11月に7000を超えました。
3月の下落直後に株を始めた人たちはより安全で堅実な取り引きが好まれていたようですが、
最近始めた人たちはすでに株価がだいぶ戻っていたのもあってか、ハイリスク・ハイリターンの1ペソ未満のペニー株の投機的な短期取り引きが人気のようです。
そもそも何で株価が安いのかと考えると、企業の規模が小さかったり、財務的にずっと赤字だったりするわけですので、そういった企業の株を買うこと自体がギャンブルだと思います。
なお、先日発表されたBloombergのデータによると今年1月に30%以上の単一銘柄の上昇が33回あり、2011年11月以降で最高となっているようです。
今年1月に爆上げしていたペニー株銘柄
1月に取引量が多かったペニー株の一部をご紹介します。
The Philodrill corporation
(OV)
Philodrillは、石油、ガス、鉱物の探査と開発を行なっている会社で、株価が4日間で0.01から0.028ペソまで上昇。その7日後に0.013ペソまで落ちました。
Apollo Global Capital Inc
(APL)
Apollo Globalは鉱業を行なっている会社です。今年1月1日に0.128で20日に0.43まで上がりましたが、29日に0.194まで下落しました
Basic Energy corporation
(BSC)
Basic Energyはエネルギー関連の会社で、1月12日に0.47ペソで18日に1.86まで上昇し26日0.74まで落ちました。
Premiere Horizon Alliance corporation
(PHA)
Premiere Horizonは主にゲーミング、レジャー、ホテルなど他、鉱業事業も行なっている会社で、1.1ペソから3.1まで上がり、その後1.79まで下がりました。
追記:
私のような初心者は、こういったボラティリティ(変動率)が激しいペニー株は避けるべきです。
たしかに、ペニー株は安くて、儲けやすいと感じますが、今回ご紹介した企業のバランスシートを見ても財務的には赤字企業のが多く、そういう企業状況にも関わらず上がっている株に将来性はあまりないと思います。
ですので、まだ上がってないペニー株を買って、上がったら売るという短期トレードが今人気ですが
上がっている途中、もしくは上がりきった状態で「まだ上がるだろう」という淡い期待で買ってしまうと数日後に後悔することになりかねませんので注意が必要です。
まとめ
最近フィリピンで株を始めた投資家の間でエネルギー、鉱業のペニー株への短期トレードが流行っているようです。
私個人としてはこういったペニー株への短期トレードは高いリターンが期待できる分、リスクも高いため、
私のような初心者はやはり企業の財務や経営状態をよく調べて、将来性のある企業に投資するべきだと思っています。
とくにフィリピンはこれから人口ボーナスで経済成長が期待できる国ですので、長期投資でも十分なリターンが期待できると思っています。
しかし、ペニー株の中にはDitoやMerrymartのようなテンバガー株もありますので、しっかりと企業の情報を確認してポテンシャルの高い企業への投資が望ましいと思います。