【モールから見るフィリピン株】フィリピン最古の財閥アヤラグループとアヤラモールに行ってきた感想
どうもshoheybeatzです。
今日はちょっと、いつもと違う感じのレポート記事になってます。
日は先日、仕事の帰りに家の近くにあるAyala Marquee Mall(アヤラマーキーモール)に行ってきました。
私の自宅の周りにショッピングモールがいくつかあるんですが、
コロナが起きる前は、ほぼ毎週のように仕事帰りや週末はモールに行ってました。
モールに行くワケは色々ありますが、食品の買い出しだったり、ユニクロやダイソーなど日本のショップに行ったり、映画を見に行ったり・・。
またすごいんですよ、人が。
夏祭りか?って言うくらい、毎日人が沢山いるんです。
フィリピンに遊びきた、父もびっくりしてました。
なんでこんなに子供がいるの?ってり
今日はそんなフィリピンのショッピングモールについてです。
フィリピンのショッピングモール
フィリピンにあるショッピングモールでは、SMスーパーモールやロビンソンズモール、アヤラモールがあります。
SMスーパーモールはSM財閥グループのSMプライムホールディングス(SMPH)が、
ロビンソンズモールはゴコンウェイ財閥JG Samit傘下のロビンソン・ランド(RLC)が管理しています。
アヤラモールはと言うと、アヤラ財閥の不動産会社アヤラ・ランド(ALC)の100%子会社であるNorth Beacon Commercial Corporation(非上場)という会社が運営しています。
なお、モールの数で言えばSMスーパーモールは72か所、ロビンソンズモールは51か所、アヤラモールは45か所にあるようです。
今回はそのアヤラモールの親会社にあたるアヤラコーポレーションについて、企業情報やその歴史、直近の業績、株価などにふれつつ、
アヤラモールに行ってきたときの感想についてご紹介したいと思います。
アヤラ・コーポレーションとは?
Ayala財閥はスペイン植民地時代に設立されたフィリピンで最も古く、最大の複合企業です。
その歴史は1834年、創設パートナーのドミンゴ・ロクサスとアントニオ・デ・アヤラの二人によってフィリピンの最初の産業と見なされているウィスキーの製造への投資から始まりました。
その後1851年、Bank of the Philippine Islands(BPI)の前身であるEl Banco Espanol Filipino de Isabel IIを設立。これがフィリピンで最初の銀行になります。
1888年にはジャコブ・ゾベルによりフィリピンで最初の公共交通機関となる路面電車の導入、運営にスタートしています。
そのアヤラコーポレーション(AC)は、1976年にフィリピン証券取引所に上場。
金融サービス、保険、電気通信、水インフラ、エレクトロニクスソリューション、発電、輸送インフラ、自動車、不動産、健康管理、教育といった様々な分野に事業を拡大、2017年時点ではフィリピンで最も資産が大きい会社まで成長しました。
現在、第7世代、第8世代にあたる、会長兼最高経営責任者のハイメ・アウグスト・ゾベル兄弟と、
社長兼最高執行責任者を務めるフェルナンド・ゾベル兄弟によって経営されているフィリピンのスペイン系財閥で、2020年時点でのアヤラコーポレーションの総資産は1.41兆ペソとなっております。
上場しているアヤラグループの企業
不動産
Ayala Land Inc,(ALI)
アヤラ財閥グループの不動産部門であり、国内有数の不動産開発業者として1991年7月にフィリピン証券取引所に上場しました。
事業内容は主に住宅用地および建物、オフィスビルおよび商業・工業用地の販売、オフィス用スペースのリース、ならびにホテルやリゾート地の開発、運営、管理です。
AyalaLand Logistics Holdings Corp. (ALLHC)
ALLHCは工業団地、商業センターの不動産および不動産開発、倉庫のリース、およびロジスティクス施設の管理を行なっている企業です。
銀行
Bank of the Philippine Islands (BPI)
フィリピンのユニバーサルバンクで、フィリピン、香港、ヨーロッパに900以上の支店のネットワークを持っている資産面では4番目、時価総額では2番目に大きな銀行でありフィリピンで最も収益性の高い銀行の1つです。
通信
Globe Telecom, Inc.
一般的にはGlobe(グローブ)と呼ばれているフィリピン最大のモバイルネットワーク事業者であり、最大の固定回線およびブロードバンドネットワークの1つです。
水道インフラ
Manila Water Company Inc
マニラウォーターカンパニー株式会社 マニラ首都圏の東ゾーンで600万人を超える人々に水と使用済み水(廃水)サービスを提供する唯一のプロバイダーです。
エネルギー
AC Energy Corporation(ACEN)
ACエナジーはフィリピンおよびアジア太平洋地域でクリーンエネルギー(再生可能エネルギー)の開発事業を行なっている今最も急成長しているエネルギー会社です。
アヤラコーポレーションの業績
アヤラコーポレーションの2019年の純利益は353億ペソでした。
アヤラランドの純利益は332億ペソ、BPIは288億ペソ、グローブテレコムの223億ペソ、一方、ACエナジーは246億ペソを計上しました。
しかしパンデミックの影響を受け、アヤラコーポレーションの2020年の純利益は171億ペソで2019年から51%減少しました。
アヤラの子会社はすべて、コロナウイルスのパンデミックの影響により、昨年は収益が減少しました。
アヤラ・ランドは前年比74%減の87億ペソ、BPIは280億ペソの融資で26%減の214億ペソ、GlobeTelecom Inc.は186億ペソに急落し、エネルギー子会社のAC Energyは2019年の245億ペソから62億ペソに、Manila Water Co. Incの利益は18%減少して45億ペソとなっています。
また、上場企業ではありませんが、ACインダストリアルの純損失は、Integrated Micro-Electronics Inc.(IMI)およびMT Groupの業績の改善、および親会社の減損引当金の減少により、24億ペソから18億ペソに縮小し、パンデミックにより自動車需要が低迷したため、ACモーターは8億8600万ペソの純損失を被っています。
アヤラコーポレーション(AC)の株価
アヤラコーポレーションの株価は2017年9月に過去最高値の1127ペソです。その後、過去1年間では870レベルを推移していて、2021年6月28日時点で802ペソでクローズしています。
2017年から株価は下落傾向にありましたが、800レベルをキープしていました。しかし、2020年3月に世界的な株価暴落があり、その後徐々に回復を見せています。
アヤラ・マーキー・モールに行ってきた感想
では、最後に先日私が住んでるパンパンガ州にあるAyala Marquee Mall(アヤラ・マーキーモール)に行ってきたので、そのときの感想をご紹介したいと思います。
2021年6月25日、金曜日の夜7時のアヤラ・マーキーモールの様子です。
ご覧の通り、全くお客さんがいません。
というのもフィリピンではまだコロナの拡大防止の規制により、モールなど年齢制限があり、未成年はまだモールに入れません。
以前は若い人たちで溢れかえっていた金曜日のアフター5ですが、
今はほとんどお客さんがいません。
モールのテナントは全てオープンしていますが、全く人がいませんでした。
ワクチン接種が2月から始まりましたが、ワクチンを受けなくないという人が多いため、先日ドテルテ大統領は「ワクチンを打たないと逮捕する」と発表しました笑
そういったフィリピンの状況ですので、マーキーモールで若者たちがショッピングや食事、映画を自由に楽しめる日はまだまだ先のようです。