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2021年フィリピン株のIPO銘柄について考察

どうもshoheybeatzです。

今月23日にDoubleDragonのリートであるDDMP REITの上場がありますが、

フィリピン証券取引所によると今年のIPOはDoubleDragonを含む7社を予定しているようですが、具体的な会社名については発表しておりません。

そこで今回、ネットニュース各社が報じている内容から、2021年今年のIPO銘柄について考察してみたいと思います。

IPOとは?


IPOとは、Initial Public Offeringの略で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」のことです。

企業が新規上場するときに、証券会社を通して一般の投資家に予め1株いくらという株価で募集しますので、希望する株数を注文して、抽選で当たったらその株を購入できるんですが、フィリピンでも仕組みは一緒です。


IPO投資とは、上場初日についた初値で株を売り、利益を得るトレードのことです。

2020年はフィリピン株で以下の4社がIPOデビューをしました。

Merrymart

昨年2020年6月15日にIPOデビューを果たした小売業のMerrymartが上場した時は、初値が公開価格の1ペソから50%上昇し、1.50ペソで取り引きされました。

Altus Property Ventures Inc

6月26日にIPO上場をしたときは、1株あたり10.10ペソで公開募集され、上場日の初値は18.50ペソでクローズする前に240ペソまで上昇しました。

AREIT

国内最初のリートIPOでは、Ayala財閥グループのAyala Land傘下のAREITが1株あたり27ペソで公開募集され、25.90ペソでクローズしました。

Converge ICT

ファイバーケーブル通信のコンバージは10月26日にIPO行い、16.80で公開募集を行い、初値は15.2ペソでした。

7社のIPOのうち、4社はリート

今年1月に、フィリピン証券取引所(PSE)の公式発表によると、2021年は7社のIPOが予測され、そのうち4社は不動産投資信託リートだということで、昨年末からのニュースによると、以下の4社が考えられます。

DoubleDragon-DDMP Reit

昨年IPOデビューしたAREITに続きフィリピンのリートでは2社目となるDoubleDragonのDDMPリートは、3月23日に上場を予定。

公開価格を最大2.25ペソで、募集期間は3月10日〜16日までと発表しています。

FilinvestLand Inc.

ゴティアヌン財閥グループのFilinvest landは子会社のCyber zone Properties Inc.(CPI)のREIT上場で、8.30ペソの提示価格で最大16.7億株を売却予定です。

FilinvestはBPOのオフィス用に賃貸可能資産のポートフォリオを保有しており、同社のオフィスリース事業を成長させるため、アラバン、セブ、クラークで物件のポートフォリオを拡大中です。

Robinsons Land Corp.

フィリピンの大手財閥企業ゴコンウェイグループの不動産開発部門であるRobinsons Landは60万平方メートル(sqm)以上の純賃貸可能面積に相当する25のオフィスビルを所有しています。

Vista land & Lifescapes inc.

Villar財閥グループのVista landは保有しているBPOテナントのオフィスビルとショッピングモールからなる150平方メートルのリースポートフォリオの一部をREITとして提供予定です。


なお、SM財閥グループのSM Investment傘下のSM Prime holdingsも数年前からリートに興味を示していますので、どの不動産会社がリートを上場するのかは、現在のところハッキリとは、わかっていません。


なおフィリピンのリートについては、詳しく過去の記事でご紹介していますので、そちらを参照してください。

2021年フィリピン株のIPO候補


2021年3月時点でPSEはDDMP以外のIPOについては公表していません。

しかし、ネットニュース各社の報道から2021年にIPO上場を行う企業は、Monde Nishin Corporation、NationalGrid Corp、Cental Azucarera de San Antonio Inc.、Solar Philippineの4社、もしくはそのどちらでもないかです。

Monde Nishin Corporation


新規株式公開(IPO)を申請し、最大630億ペソ(13億ドル)を調達し、1株あたり最大17.50ペソで36億株を売却予定しています。

Monde Nisshin(モンデ・ニッシン)はフィリピンを拠点とする食品会社で、世界40か国以上に輸出しています。

フィリピンで大人気のLucky Me!、Nissin、Voice、Bingo、Mondeのブランドでインスタントラーメン、ビスケット、パッケージ焼き菓子、調理器具を製造しています。

ベティ・アングが所有しており、2016年にフィリピンで26番目に裕福な人物として、純資産8億ドルで、同社は2000年以来フィリピンのトップ1000企業の1つです。



NationalGrid Corp(NGCP)

NGCPは、国有の電力網の運用、保守、開発を担当する2009年1月15日に設立された民間企業です。

パートナーである中国のState GridCorpが40%の株式を保有し、60%をビジネス界の大物であるヘンリーシー・ジュニア(SM財閥)とロバート・コイウト・ジュニアが所有しています。

ブルームバーグがまとめたデータによると、NGCPのIPOは10億ドルで、フィリピンで史上最大となると思われます。

しかし、NGCPのIPOは来年に延期される可能性もあるという情報とあり、今のところ何とも言えません。

CentalAzucarera de San Antonio Inc(CASA)

2003年に設立されたCASAは、主にイロイロ州パッシシティに施設を持ち、製糖事業を行っています。

2020年の最初の9か月で6,316万ペソの純利益を記録し、前年比5,078万ペソから24.4パーセント増加しました。

しかし、パンデミックの影響もあり、9か月間の収益は17.6%減少して11億ペソになりました。


CASAは今回の新規株式公開を通じて5億8,833万ペソを調達する予定で、最大277,500株を、それぞれ最大2,012.52ペソの価格で一般に販売することをフィリピン証券取引所に提案しています。

Solar Philippines Power Project Holdings Inc

2020年末から今年IPOを予定していると報じられていたSolar Philippinesはフィリピンで最大の太陽光発電ソリューション企業です。

2013年の設立以来、現在約2,000人を従業員が働いていて、最大10,000メガワットの開発を目標としています。

2018年12月、ソーラーフィリピンは韓国電力公社(KEPCO)と提携し、バタンガスにある63メガワット(MW)のソーラーファームを設立しました。

同社はまた、今年6月にRazonGroupのPrimeInfraとパートナーシップを結び、国内最大の太陽光発電合弁事業を代表するプロジェクトのパイプラインを開発するなど、12以上の州で10GW以上のプロジェクトを開発中です。

まとめ

IPOは企業が新規上場するときに、証券会社を通して一般の投資家に公開された株価で募集し、抽選で当たった投資家へ売却される取り引きでフィリピンでも同じ仕組みです。

IPO投資では、公開募集中に購入した株を上場初日についた初値で株を売り、利益を得るトレードのことで、2020年はフィリピン株で以下の4社がIPOデビューし、それぞれドラマがありました。

今年上場予定の企業は、今月3月に上場するDoubleDragonのDDMPリートを含めて7社になると予想されていますが、ほかの会社名については現在のところ公開されていません。

しかし、REITではFilinvestLand Inc.のCyber zone Properties Inc、Robinsons Land Corp.、Vista land & Lifescapes inc.の名前が上がっていて、

個別銘柄でもMonde Nishin Corporation、NationalGrid Corp、Cental Azucarera de San Antonio Inc.、Solar Philippinesが今年IPOを行う可能性があると各社に報じられています。

今のところどの企業なのかはっきりしてませんが、今年はどんなIPOがあるのか、楽しみです!


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