お客様では見えない事を、あなたは気づいてますか?
就職を考える時に、この企業に就職したい!
ってなるのは、やっぱり自分が知っている企業が多いですよね。
ここの商品がスキだから。
このサービスが最高だから!
このブランドがスキだから、
だから、この企業を受けようと。
当然、そのまま、その企業に就職できるケースは稀です。
たぶん、そんな人は滅多にいないと思います。
それは、自分がスキな企業というのは、皆さんと接点が多い企業で、
多くの場合、大企業と呼ばれる部類の企業ではないでしょうか?
そんな大企業について、あなたは一体どれくらい知っているでしょうか?
自分が就職活動した時の例で説明したいと思います。
まだ、私が就職活動をしていた当時は、インターネットを使っての募集は限られており、
企業の情報もリクルートの情報誌や先輩訪問をする事くらいが標準的でした。
そんな中、私は家や建物がスキだった事もあり、
建築の資材関係の大手を受けていました。
ただ、当時の自分に言いたいのは、おまえの業界研究はそんなものかと。
第一希望の業界ではなかった点もありますが、
就職活動中、業界についてリクルートの資料をみて研究が出来た気になっていました。
でも、みなさん考えてみてください。
リクルートからの情報誌は、企業側が発信したい情報は満載ですが、
本当の働き方なんて見えないもんなんです。
私が受けていた頃よりは、ライフワークバランスを知りたい学生が多いので、
リクルート系の情報に掲載されていたり、
自社のホームページでも多くの情報が発信されています。
でも、それって見えるのは平均的な姿だったり、人事部がアピールしたい情報が圧倒的なんですよね。
それだけでは、本当の働き方は見えてきません。
受けていた建築資材の会社は、一般のお客様向けにショールームで、キッチンや建材などを展示していました。
お客様が家にこんな設備を入れたい!って思えるショールームを作っているんですよね。
当然、そこにお客様で訪問してみても、良い面しか見れない訳です。
採用活動でも、東京や大阪の本社や支社という大きな場所でやる為、こちらもその企業の良いイメージの場所がピックアップされてしまいます。
採用活動中も、本社の人なんかはスーツをカチッと決めて、カッコよく仕事しているように見えるんですね。
私達の時代は、トレンディドラマと呼ばれる、恋愛ドラマが流行っており、
そこで働くイメージはキラキラとした東京のトレンディなイメージに仕上がっており、
それを見ている視聴者である学生は、なんとなく大手企業で働くって、
こんなイメージなんだと、妄想を膨らませています。
そんなこんなの就職活動冬の時代にも関わらず、大量採用しているという事もあり、
めでたく、大手企業である建築資材会社に私は就職しました。
同期は、全国で500人以上いたと思います。
さて、ここで問題です。
そんな大人数が働くなか本社で働ける人は一体何人いるのでしょうか?
そうです、一握りの選ばえたメンバー達のみです。
私は、縁もゆかりもない地方都市の営業所に配属されました。
営業所は、地方支店の中にあったので、働く場所としては70名くらいで割と大所帯でした。
が、建物は、1階が駐車場。2階が営業所で、都会のビルとは大違いの建築でした。
もう、そこでギャップを感じました。
あれ?私が採用活動中に見ていたキラキラとした都会ビジネスはどこに?
あれ、支店の皆様は、スーツではなく、上は作業着ですね?
何故?
懸命なる方は、建築資材関係の会社なら当たり前でしょう?
と気づいているでしょう。
そうです、建築資材を販売店に販売しているのだから、スーツを気て、きらびやかな世界のはずがないのです。
現場に行ったり、工務店さんに行ったりと、営業車で訪問しまくるわけです。
その時になって、ようやく気づきました。
そういえば、自分の住んでいた街でも、工務店や資材の販売店に看板がかかっていたなーと。
建築資材の販売なら、お客様はそういう街の設備屋さんだろうと。
なぜ、就職活動中に、そこに気づかなかったのでしょうか?
そんな働き方がイメージできていないからです。
先輩訪問しても、本社や支店の大きなところで活躍している先輩を見ているだけだからです。
だから、実際がどんな働き方かイメージできないのです。
今のご時世、もう少し実際の働き方が知れるとは思いますが、
その業界で働かない限り、絶対に働き方がどんなものかは、想像が難しいです。
インターンで長期間、働けば見える事はあると思います。
でも、数日だけの体験インターンは正直、お客様です。
見えない部分が多いと思います。
だから、もし、本当に自分がその業界で働きたい!
と思うなら、学生のうちにアルバイトをする事をオススメします。
もちろん、業種によっては、アルバイトを募集していないものもあるでしょう。
しかし、その企業が直接の応募をしていないくても、
関連会社で募集していたり、派遣会社が募集していたりと、探し方によっては、案外、働きたい業種に入り込むことは出来たりします。
アルバイトをするメリットはもう一つあります。
その業界を経験しているという事は、採用側にしてみれば、
まったくの素人ではない人材となり、ほかの人材と比べた時にプラスの評価をするはずです。
学生時代にアルバイトするなら、自分が将来進みたい道のアルバイトを探すことは、
自分の将来を決めていく上でも、とても有意義になるのではないでしょうか?
お客様でいる間は、気付けない事が多いのです。
あなたは、お客様として扱われていませんか?
本当にそこで働きたいなら、まずは業界に潜入する事を考えてみてはいかがでしょうか?
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