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#37 バルト三国、リトアニアへの旅(1)

~ゆっくり行く者が遠くまで行く~スロージョギングで世界6大マラソン

ベルリンマラソンに参加する前に、バルト三国を旅行する。
今日は、ラトビアの首都リガを経由して、リトアニアの首都ビュリニュスへやって来た。

(左)I ♡ VNO (ビュリニュス)
(右)手前の黄緑色のつばさair Balticで到着

空港でBoltを頼んだが、今回は穏やかにホテルへ到着。
ホテルのフロントのお姉さんも優しい。
洋服にアイロンをかけたかったので聞いてみると、すぐにアイロン台と一緒に部屋まで持ってきてくれた。
素早い対応に、結構ビックリ!
ホテルの外に出ると、斜め前の辺りに素敵なカフェを見つけた。
お散歩の前に、少し休憩。
皆さん、お庭の方が好きらしい♪

どこへ行っても抹茶ドリンクが好きな娘


バルト三国の中でも、ビュリニュスは一番の広さを誇る旧市街が残っていて、「ビュリニュス歴史地区」として世界遺産にも登録されている。
リトアニアは、国土の98%が農地と森林に覆われているそうで、大きな公園や森がたくさんある。
まずは、「ヴィリニャ川」を超えて、大きな公園「カルナイパーク」へ入る。
広々としていて緑が眩しい。

(左)噴水やお花がキレイな公園
(右)気が付けば、急な階段を登り続けている


目指すは、白亜の「3本の十字架」。
丘の上にそびえ立っている。
最初はのんびりとお散歩していたけれど、丘の上まで行くには、急な階段を上っていくことになる。
その階段は、いくつも連なっている。
まるで愛宕神社の「出世の石段」のよう。

ようやく頂上に到着
(左)眼下に見える街並みが美しい
(右)少しずつ夕刻になる

丘を下って、最初に超えてきた「ヴィリニャ川」と、「ネリス川」の合流地点にあるゲディミナスの丘へ向かう。
リトアニアの首都「ヴィリニュス」は、「ヴィリニャ」川と「ネリス」川が合わさって、名前の由来となっている。

「ゲディミナスの塔」へは、ケーブルカーで向かう。
この塔は、リトアニア大公「ゲディミナス公」の命によって、14世紀に築城され、彼の名前を冠している。
ゲディミナス公は、ズヴェンタラジス渓谷の森で狩りをした後、夢の中でこの丘にうなり声をあげる鉄の狼を見たという。
彼は「優れた都市をこの地に建設せよ」という前兆であるとし、これに従う。
そして、この地を築城の場所にした。
17世紀にロシア軍の攻撃により、城の大部分が破壊されたので、現存するのは、監視塔として使用されていたゲディミナス塔と、城壁の一部のみ。
今は博物館となっている。
ここから眺める夕陽も美しい。
リトアニア国旗は、黄・緑・赤の3色旗。
黄は太陽と繁栄を、緑は森林と希望を、赤は大地と自由を守るために流された血と犠牲を、表している。

塔の上にリトアニアの三色旗がはためく

ここから、下の「王宮」へと歩いて行く。
「鐘楼」もあり、「ヴィリニュス大聖堂」がそびえる「カテドゥロス(大聖堂)広場」へはすぐに到着。
この広場は「バルトの道」の始点だったそう。
バルトの道というのは、1989 年に行われた独立運動。
200 万人以上もの人々が手を繋いで、ここヴィリニュスからリガ(ラトビア)そしてタリン(エストニア)に至る600 km もの人間の鎖を作り、独立を求める歌を歌いながら、自由を訴えたという。
そのソビエト連邦の統治下で独立を訴えた平和的なデモ活動が、この広場から始まったのだ。
そして今回、私たちがエストニアから始まって、今日まで旅してきた場所を、ずっと人間の鎖でつなげていったのだと思うと、すごいマンパワーだと感じ入った。

カテドゥロス(大聖堂)広場
右側はゲディミナス大公像


夕食には、郷土料理のツェペリナイ(肉入りじゃがいも団子)とビーツのスープを頼む。
ツェペリナイはボリュームがあり、優しい味。
ビーツのスープは、とてもきれいな色で栄養がありそう。
追加で頼んだシュニッツェルには、コールスローやフレンチフライがたくさん添えられていてお腹いっぱいに!

明日は、ツアーに参加して、「東洋のシンドラー」とも呼ばれる外交官だった「杉原千畝」のゆかりの地を訪れることになっている。
今回のメインイベントなので、娘もかなり楽しみにしている。
旧日本領事館など、しっかりと見学したいと思う。
(続く)

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