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夏を終わりに

2024年の夏は、終わったの?
暦の上ではね。
私達には、関係のないことよね?
うん、そうね。

8月10日の夕暮れ時は
猫がそんな会話をしながら
ゴロゴロを楽しんでいるようだった。

職場ではまだ、
新たなコロナ陽性者が現れている。
お盆休みは代行が難しく、
ヒヤヒヤ、ハラハラか続いている。

職場の仲間が、亡くなった。
原因は、わからない。
私達は組織に属しているだけで
個々の繋がりは殆どない。
訪問型サービスを受けている人は
仕事柄事の顛末を知ることができるが、
我々はどうなんだろう……。
職場で会話をした時、
私との会話は面白いと言ってくれた姿が
この先も私の心に残って励みとなるだろう。

さて、夏は終わったのか?
何をもって夏なのか?
これは梅雨明けの判定みたいに
実はもう秋なのでは?
と思いたくなるのだけれど、

最高気温が25℃以上を夏日
と言う点からすると、
夏日どころか酷暑日が続く今は
まだ夏と言わざるを得ない。

田んぼの稲が、頭を垂れ、
赤とんぼが、頻繁に現れる。
秋の虫が、夕暮れに涼し気な音を立てる。
誰も彼も、秋を待っている。

高校野球は15:00のクーリングタイム。
マウンドに列をなして放水用のホースを
皆で支えながら水撒きをしていた。

我が家のドラム式洗濯乾燥機が
排水エラーを起こした。
手洗いの洗濯物を朝のベランダで干すと、
滝のように汗が出る。
面倒なようで、意外と朝から達成感。
仕事あがりに近所で洗濯と乾燥をしに
コインランドリーへ向かう。
正味1時間。部活のようである。
待ち時間の静寂は、意外と有意義だ。

そして8月11日。
パリ五輪が最終日を迎えた。
リアルタイムで見られた競技は
バスケットボールくらいだろうか。
新競技のブレイキンや
スケートボード、体操が印象的だった。
互いを称え合いながら、
ベストパフォーマンスを期待し合う。
メダルを取ることよりも
大事なことに気付かされた。

親友と、真夏の日本橋と銀座で会った。
小6になった息子くんは、
まだまだ少年のあどけなさでホッとした。
企画展を、2件梯子した。
炎天下の銀座を、シリトリしながら歩く。
デパートの催事場は、長蛇の列。
屋上庭園で涼をとりながら、
待ち時間を過ごした。

大学時代の親友とは、年に数回会う。
互いの安否をいつか知ることができなくなる日も
きっと来るだろう。
何かあっても緊急連絡先でない限り
すぐに安否を知ることは出来ないのが現実だ。

会えるうちに、会いたいね。
そんな仲間とまた、近いうちに会おうと思う。







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