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また、会えるシアワセ
生きてさえいれば、
きっとまた会える。
できれば元気なら
きっとまた会いに行ける。
色んな事に心を揺さぶられて
絶望感から自暴自棄な気持ちになっても
会いたい人がいた。
それは奇跡のような煌めきだった。
是が非でも
とは思わなかったけれど
会えるなら
会えそうなら
会ってみたいと
足を向けた。
能登の食材や美味しいメニューを
ミニチュアにする作家さんがいて、
寄付付きの商品を買わせてもらった。
「どこで私のことを知ったのですか?」
という問いには、
「きっとXだったと思います」
が最適な答えだった。
何らかの支援をとフォローした誰かから
繋がったのは奇跡なんだと思う。
ブース番号を教えてもらって
東京ビックサイトで開催中の
ハンドメイドインジャパンフェス2025冬
というイベント会場へ夫と向かった。
ファンミーティングのような
活気に満ちあふれた会場の中で、
作家さんご本人とお話することが出来た。
いつかは現地にと思っているけれど
どうしたら良いのかわからない。
だから寄付で現地の方に近いところで
頑張っている人を応援したかった。
また、会えると良いな。
会いに行けたら嬉しいな。
※ ※ ※ ※ ※
いつでも戻れると思っていた場所が
もう二度と戻れないと気づくことがあった。
あの頃の私には
戻れないのと同じように。
失われていくものの多さに
前に進むことを無意味に思うこともある。
だけど淡々と
朝陽はケロっとした顔で
地平線から新しい朝を届けてくるし、
それを繋がなくとも夕陽は沈んでいく。
月が地球の自転の加速を止めている
と知ったのは
「チコちゃんに叱られる!」という
番組のお陰なのだが、
ぼーっとしていたら、
地球の自転に置いていかれそうだ。
だけどそんな日々の中で
会いたい人がいたことに
一縷の望みのような
一筋の光のような
春を待ち焦がれる気持ちのような
温かなキモチになれた。
作りたいモノがあるって
素敵なことだ。
届けたい作品があることや
話したい事があることも。
先日、学生時代にスキだった
TRICERATOPSの無期限活動停止を
肌で実感した。
ラストライブを配信で観たのだが、
私にはそれが最初で最後のLIVEだった。
詩人が本の中の人であると思っていたのと
同じ感じように
アーティストも円盤の中の人だと思っていた私は、
滅多にコンサートに行くことがなく、
LIVEを現地で楽しむ喜びを知ったのは、
フラを始めたことが切っ掛けだった。
「はじめての人!? 久しぶりの人!?」
「今まで何してたの??」
とMCで会場に語りかける姿があって、
ホントに接点って不思議だと思った。
スキなグループのサウンドを
より近くで、とはならなかったのには
それなりに理由があったのだろうし
配信だから繋がれたのだとも思う。
そして配信のお陰で
新たな楽曲の魅力に触れることも出来、
新たな展開が私の中で始まっている。
トランスフォーマーという楽曲には
「この場所には もう 帰らない」
という歌詞がある。
ラストを飾る曲は、観客のコーラスとの
一体感が印象的だった。
帰りたくても
帰れない日が来る前に
休もうとする決意。
そんなものを感じた。
歳を重ねると
動きたくても動けなくなる。
動こうという欲も減る。
だからこそ
会いたい人
会いに行きたい場所が
あり続けてほしいと願う。
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