デート。アップデート。
9月が駆け抜けていった。
年初に夫が骨折して、
春先に私がコロナになり、
長引く夏に
両家の親が体調を崩し、
その後我が家も体調を崩した。
私は扁桃腺炎で発熱。
夫は寒暖差で背中を痛めた。
(ぎっくり腰は背中にも起こる)
体調不良の合間を縫って
たまたま訪れた品川神社。
そこから東海道の街並みを歩いたら
しながわ宿場まつりの開催を知らせる
ポスターを見かけた。
そしてその目玉としておいらん道中が
復活開催されることを知った。
開催日は、1週間後の9月最後の週末。
体調も戻ってきた。
ムリかなとあきらめていた
おいらん道中を観に行くことができた。
動けるときに
行きたい所へ。
行っておかないと
また行けなくなるかも!
という焦りが背中を押した。
おいらん道中を観に行く週末デート。
途中に懐かしい場所を2か所加えた。
御茶ノ水から、徒歩で明治大学へ。
企画展として
虎に翼展が開催されている。
キャストの衣装や小物見たさに
夫を誘った。
夫にも私にも懐かしい街、神保町。
夫にはスキーの街。
私には本の街。
街並みは少しずつ変わるけれど
足を運ぶ用事が作れる街であることには
変わりなかった。
次に向かったのは、虎ノ門ヒルズ。
Perfumeの企画展が開催されている。
結成25周年のディスコグラフィー。
夫の前職の勤め先がある場所だったので
懐かしさで夫も足を運んだ。
興味あったっけ??と思ったが
最新鋭の技術と絡めた没入感と
懐かしいテクノポップが心地よく
面白い!他のアーティストも観てみたい!
(夫はペットショップボーイズを懇願)
とそれぞれに楽曲が繰り出す世界観に
没入することができた。
働く 、学ぶ、遊ぶ。
そこに
暮らす、も加わるのがヒルズ族。
無機質ながらどこかに植物の息吹も
感じられる街を、物見遊山した。
地下鉄と京急線に乗って
最終目的地、北品川へ。
おいらん道中の出発地点は
隣駅の新馬場駅だったので、
商店街の賑わいを横目にしながら、
会場案内を片手に人混みの中へ。
どんなパレードなんだろう??
とソースの香りただよう屋台の合間の道で
15分程度出待ちをした。
5名の花魁が
独特の歩き方を披露しながら
付き添いの男性の肩を借りつつ
手古舞の女性の先導に続いてやって来た。
音楽はなく、
厳かに御渡りを見守るかのように
街道に人が並ぶ。
高齢の男性が生き生きとカメラを構え、
花魁の女性ににこやかに手を振る。
しながわ宿に花魁がいたというのは
都市伝説のようだけれど、
こんなふうに穏やかに
想像の世界に没入するひとときも
風情があって素敵だ。
街の風情を味わいながら、
帰りは青物横丁駅へ。
快速が停まる駅だったので
品川へのアクセスもスムーズだった。
秋の空気を感じながら
酷暑で疲弊したカラダも
ようやくリセット出来た。
カラダにも、
アップデートという言葉が
当てはめられるだろうか。
もう、思い残すことはない。
というくらい休日を味わえた。
久々のデートも、
秋に向けてアップデートだ。