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【ピッチの外のエスパルスVol.8】吉田豊選手インタビュー

エスパルスの監督・選手のプライベートをざっくばらんにお伝えする「すろーかる」の連載企画。noteでは誌面で伝えきれなかった内容をご紹介します。2024年の締めくくりとなる第8回は、吉田選手!
このインタビューを読んで、みなさまよいお年をお迎えください!


なんでも聞いてください!なんでも喋るんで!

本誌で使用した写真の撮影時に「こんなのもどうですか!」と吉田選手。
富士山もきれいに見えていました。

地元富士宮のサッカーチームから高校に進学する際に名門静岡学園の門を叩いた吉田選手。入学時に自信はありましたか?
いやぁ~、そんなに自信はなかったっすね。全国から推薦で来る特待生とかサッカーに秀でた選手の中で、田舎者の自分なんかがどこまでできるんだろうみたいなものはありました。

入学するきっかけは?
それしか選択肢がなかったんです(笑)。中学生のころは地元のクラブチームでやっていて、そこの監督がちょうど静岡学園の出身だった縁で、静岡学園の川口監督に見てもらったときに、「この選手がいいんじゃないか」って名前を挙げてもらって、引っ張ってもらったという流れでした。

高校生の時に参考にしていた選手はいますか?
サッカーを見ることもあんまりなかったですし、参考にしてる選手は特にいなくて、先輩の背中を見て技を盗んだりとか、そういった感じでしたね。


吉田選手がこの日のランチに選んだのは、
エスパルスドリームプラザ PARK-sideにある『family cafe restaurant freely』のオムライス

静学と言えばドリブラーやテクニシャンが多いイメージです。
そうですね。僕の時のサッカー部は練習を谷田のグラウンドでやって、そこで朝練もやっていました。草薙にあった高校のグラウンドでやることもあったりして。
練習には基本的に自転車で行ってましたけど、大変でした。朝4時半ぐらいには寮を出て5時前から朝練スタート。なので4時15分に起きて15分後にはもう着替えて出発しなくちゃいけなくて、着替えながら寝るみたいな時もありました(笑)。雨だと一応中止なんで、雨の時は寮は大騒ぎでしたね。

そんなハードな生活をしながら授業を受けようっていうのがすごいです。まさに文武両道ですね。
授業はしっかり出てました。内容を聞いてたかと言われると…(笑)。寝ちゃう時もありましたけど、当時はまだそこまで厳しく言われませんでした。強豪校ってサッカーだけやってればっていう感じじゃないですか。僕の時はそうだったんですけど、今は本当に勉強もできないとダメらしいですね。

すろーかる200号を読んでいただきました。
「航也が学校で撮影したの、いいよなぁ」

高校時代の同級生だった奥様と結婚されて、現在は4人のお子さんのパパでもある吉田選手。このインタビューの後は息子さんのサッカーの送り迎えと聞きました。
上から娘、息子、息子、息子です。娘はダンスをやっていて、長男と次男がサッカーをやっています。一番下はまだ3歳で幼稚園に行ってるんですけど、習い事はしてなくて。

お子さんがサッカーをやり始めたのは吉田選手がきっかけですか?
いや自分からですね。
始めた時も「サッカーやってほしい」って僕が言うより先に、サッカーボール蹴ってましたね。今の3歳の息子も2歳の時にはもうボール蹴ってました。強制はしないんで。親としては楽しくやってくれればいいかなと思っています。本人がやりたいって率先してやってるんで、親としてはそれをサポートさせてもらってます。

吉田選手も練習を見に行くそうですが、他の子どもたちは「吉田選手来た!」ってなりますよね。
お父さんとして行ってるんで(笑)、最初は結構話しかけられましたけど、今はそんなに話しかけられないです。

他のお父さんとも話しますか?
父兄の方とは話しますね。「試合頑張ってください」とか言われますし、昇格した時は「おめでとうございます」とかいろいろ言葉をもらいました。


爆笑のワケは…

以前テレビ番組で、高橋選手がサガン鳥栖で一緒だった時に、試合中に胸ぐらを掴まれたっていうのを聞いて、「実は怖いのかな」と思っていたんですけど…
いや~~、昔は尖ってましたね!(笑)
特に航也は、彼がまだ高校生でユース生として練習に来たときに、相当怖かったって言ってたけど(笑)、結婚して子供ができて年齢を重ねていく上で、「丸くなろう」とは意識してないけど自然と変わりましたね。自分のことだけじゃなくてチームのことを考えていくうちに、強く言うことが全てじゃないって。優しくというか、言い方とかアプローチの仕方が変わってきました。今は家でも怒ることがあんまりないです。僕がバチッ!っていったら、子供は多分引きますね(笑)。


イケメン総選挙ではタキシード姿を披露した吉田選手。プライベートでもエンターテイナーな一面はありますか?例えば結婚10年目を迎えた際は何かしましたか?
記念に何かしましたよ。…何か(笑)。
ありきたりなものは嫌なんで、好きなものをあげましたけど、サプライズは得意じゃないんです(笑)。1回するとそれからもしなきゃいけなくなるじゃないですか。奥さんが期待するじゃないですか(笑)。あんまりしないです(笑)。

記念日や誕生日も?
「好きなもの買ってね」って感じで、2人で買い物に行ったりとか。いつもありがとうの気持ちで奥さんの好きなものを買う、みたいな。レストランを予約してタクシーで来て、とかじゃないです。
誕生日プレゼントっていうよりかは、ちょっと前後するけど、「誕生日プレゼント、今こういうところ来てるから、好きなもの買ったら」っていう感じです。ケーキは一応その日に食べます(笑)。

プロポーズは…?
普通に家で「結婚しよう」っていう感じです。「結婚する?」って言って「する」っていう。そんなロマンチックなことはできないんで。急に。

付き合い始めた時は、どういうところでデートしましたか?
その時はプロ選手だったんで昼間は出づらくて、家で一緒に映画を見たり、夜一緒にドライブに行ったりとか。あとは僕が一人暮らしだったので、家に遊びに来てもらったりとか。

移籍を決断する際には奥様に相談しましたか?
ある程度はします。奥さんはいつも「最後は決めて」って言ってくれて、どこでもついてきてくれました。ただ、鳥栖は大変でしたねぇ。奥さんに話したら最初は「佐賀ぁ!?」って(笑)。奥さんはそれまでずっと静岡にいたので、飛び込むのは難しかったと思いますけど、楽しかったって言ってくれるんで。
名古屋に行くときは、もうほとんど相談とかはなかったですね。「名古屋行く」「わかった」みたいな(笑)。
鳥栖の時は出産もあって大変でしたね。お義母さんが来れなかった時もあったし。産む時は奥さんが入院するじゃないですか。だから僕が練習しながら幼稚園送って、洗濯して、ご飯作って。大変でしたね。子どもは2、3人ぐらいがちょうどいいのかなって思います(笑)。

人前で緊張することはあるんですか?
昔は緊張してましたね。こういう取材やインタビューでも、若い時はすごい緊張しましたし「何すればいいんだろう」みたいな。たくさん経験するうちに慣れるというか、「こういう感じなんだ」っていうのがわかって、あまりしなくなりました。
普段からふざけているんで、変なプライドもないから「変なこと言っちゃったらどうしよう」とか「噛んじゃったらどうしよう」とか、そういうのも全然ないです!そのままの自分でいます、いつも!

サッカー選手以外にやってみたかった職業はありますか?
…格闘技とかやってみたかったです(笑)。

もし今から格闘技をやれるってなったら挑戦しますか(笑)?
やるんだったら、サッカー選手を引退して、ムキムキになって…(笑)。
でもサッカーをプロでやってきたからわかるんですけど、ちょっとサッカーに自信がある人が俺に1対1勝負を挑んできたとして、その人が勝てるかって言ったら絶対勝てないじゃないですか。それと一緒で、どんなジャンルでもプロの世界は甘くないっていうのはわかっているので。…多分無理だと思いますけど、興味はあります。ボクシングとかレスリングとか。
あとは、船に乗ってマグロ漁師とか。大間のマグロ漁師のテレビ番組とか、見てて面白いです。

嫌いな食べ物ってありますか?
青魚系は難しいかな…。静岡の人に怒られるかもしれないですけど…(笑)。

お酒は飲みますか?
普段は飲まないですね。シーズン中はオフの前じゃないと飲まないんで。こういう歳になってあまり飲まなくなりました。今年も1、2回ぐらいですね。1杯とか1本とか、その程度です。

優勝した時のビールかけは経験ありますか?
優勝経験はありますけど、やったことないです。

他のクラブはやっているんですかね。
もし機会があったら実際にやってみたいですか?

どうなんだろう。ありそうですですけど、未成年がいるんで難しいですよね。「飲まない」か「参加しない」か。成人年齢は18歳になったけど、若い子はお酒は飲めないですもんね。
そうしたら、…水かけ(笑)。ジンジャーエールとかは、ベタベタになりますよね。試合後、ロッカールームでバーッてやりたいですね。

吉田選手が盛り上げているのが想像できます。
多分暴れているんじゃないかな(笑)。

吉田選手から見てムードメーカーの選手や、見込みある選手っていますか?
僕は狙ってるとか、「盛り上げよう」とかじゃなくて、そのまま楽しくてやっているだけなんですよ。ストレスを溜めたくないんです(笑)。

エスパルス広報部河原さん:シャワールームから叫び声が聞こえるって話もよく聞きます。

そうですね、ふざけていますね(笑)。僕以外だと、壮大とかはふざけているんじゃないかな。でも今は、そういう選手はあんまりたくさんはいないのかな。落ち着いているというか、真面目な選手が多いですね。僕としては見込める選手は0です(笑)。

今のところいないんですね(笑)。そういうのってクラブによって違うんですか?
どうなんですかね~。フロンターレは仮装とかもやっているけど、あれは笑いのセンスがないと中々できないですよ(笑)。もしかしたら、選手獲るときに、お笑いのセンスも見てるんじゃないですかね(笑)。

勝ちロコでは高木選手は勢いがある感じがしました。
確かに践は勢いあるけど、僕からしたらまだまだセンスはないですね(笑)。

最後に2025年シーズンの意気込みを教えてください!
怪我をしないで楽しくやりたいですね。足りない部分もまだまだあるんですけど、サッカーを楽しみながら、せっかくJ1に上がったんで、残留してタイトルを取りにいきたいです。そしてたくさんの選手が「エスパルスに行きたい」と思うような魅力あるクラブにしたいです。

ありがとうございました!!


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