夏の雪/第1話_時空を超えた想い
X上でネットドラマ「夏の雪」の企画構想メモをアップしています。 #創作大賞2024 #ビジネス部門
2032年(令和14年)7月26日
第1話/シーン1 クロサキのモノローグ
BGMとして使いたい曲「眠る水」溝口肇
上下の同時再生で第1話/シーン1のイメージを
想像してみてください。
▼シーン1の状況設定/クロサキヒデオのモノローグ
2032年(令和14年)7月26日
わたしの名前はクロサキヒデオ 。
今年の2月19日で60歳になった。
ライフログデザイン社の創業者である。
人生の物語を創るサービスをスタートして9年が経過した。
ライフログデザイン社は国が運営する個人情報クラウド「 LIFELOG」のデータを利用して、その人の自分史をさまざまなフォーマットでデジタルプリントできるシステムを開発している。
世界各国で個人情報を扱う大手企業の情報流失事件が相次いだ結果、個人情報の管理は民間より国家が運営したほうが安全ということになり、世界でもっとも厳しいセキュリティを実装した個人情報クラウド「LIFELOG」が誕生した。
個人情報クラウド「LIFELOG」は数年前に行政が打ち出した「個人番号カー」の情報をベースに運転免許証、健康保険証などの情報をクラウドで一括管理するシステムだ。
さらに民間企業が運営していた写真や動画の共有サービスのデータも「LIFELOG」に転送できるため、国民ひとりあたり100TBの容量が与えられている。個人が撮影したあらゆる写真や動画のクラウド機能をもつ。当然、公開・非公開のプライバシー機能も実装している。
キャッシュレス 社会は進化して、クレジットとポイント機能をもつ金融統合型カードがすべての国民に支給されるようになった。本人確認のため何枚もあったカードがICチップを実装する個人認証カード「LIFELOGCARD(ライフログカード)」1枚ですむようになった。
個人認証システム はクラウドと連携した #携帯端末 で完結するため、むしろカードも不要になりつつある。ほとんど個人情報がクラウド化され1枚のカードに集約された。携帯端末で個人認証はできるので、長いパスワードはもう覚える必要はない。
ライフログデザイン 社は、個人情報クラウド「LIFELOG」のデータをもとにして、その人の人生の記録「ライフログ」をあらゆるフォーマットに「デザイン」してデジタルプリントできるテンプレートアプリ「LIFELOGBOOK(ライフログブック)」を開発し世界の人々に多言語対応で提供している。
ひとりの人間の「誕生から死までのタイムライン」が保管されているため、自分史がいつでもデジタルプリントできる。しかし、昔ながらの紙の本に印刷するアナログプリントのほうが一冊の本として気軽に配布できるため人気がある。納期は2日なので葬儀のときにも参列者に配布できる。
(第1話 シーン1)
1991年(平成3年)4月1日
▼シーン2の状況設定/5人の男女の偶然なる出会い
黒崎英生を含む5人の男女、青田信平、茶山良太、赤池夏子、白川雪子は、同じ大学の軽音楽部の部室で出会った。
彼らは、好きな音楽の話で意気投合して、その場でバンドを組むことになった。青田信平が提案したバンド名「PETRA(ペトラ)」はヨルダンにある世界遺産の遺跡の名前だが、茶山良太の「俺たちもいつか世界遺産になれるかも。」という軽いノリでロックバンド「ペトラ」は誕生した。
5人組バンド「PETRA」は1970年~1980年代のロックをカバーするバンドして、軽音楽部の人気バンドになっていった。
(第1話 シーン2)
▼登場人物/5人のメインキャラクター
▼夏の雪 アイデアノート