ネットドラマ「夏の雪」ストーリー構成と10人のキャラクター
ネットドラマ「夏の雪」プロトタイプ ver1.0
第1話 時空を超えた想い
2032年(令和14年)7月26日(シーン1)
プロローグ
タイトルバック(オープニングテーマ)
1991年(平成3年) 4月 1日(シーン2)
1991年4月、5人の男女は春に出会った。
第2話 不足してしまった愛情
1991年7月24日
赤池夏子はある想いを抱えていた。それは「怒り」という形で彼女のパフォーマンスに力を与えていた。・・・
第3話 交錯する運命
1992年7月24日
茶山良太はペトラのライブを毎回観に来ている女子高校生、紺野春美が気になっていた。春美も良太のきざむそのビートに心揺さぶられつつも彼の笑顔にいつも癒されていた。そして、良太と春美は恋に落ちた。・・・
第4話 静かなる情念
1993年7月24日
白川雪子のヴォーカルが会場の雰囲気を一気に変えてしまった。雪子の澄み切った美声は、観客に驚きと癒しを与えた。しかし、雪子は人に言えない悩みをずっと抱えていた。・・・
第5話 5人の別れ
1995年3月20日
「PETRA」のラストライブがまさに始まろうとしていた。
何曲か演奏したあと、ラストの曲でゲストとして紹介されたのが、なんとPETRAのライバルバンドのギタリスト、灰原龍二だった。灰原は黒崎と堅い握手を交わし、ギターアンプのスイッチを入れた。そして、ついにPETRAのラストライブの最後の曲のイントロがはじまった。・・・
PETRAのラストライブも終わり、5人のメンバーはそれぞれ違う道に別れていった。そして、彼らが再会することになったのは、25年後の感染症が蔓延する2020年7月であった。・・・
2021年7月26日
再結成したPETRAは久々にステージに立っていた。ボズ・スキャッグスの名曲「JoJo」のイントロがはじまった。
赤池夏子のサックスソロは観客を魅了した。
しかし、ここまで来るには26年もの時間がかかってしまった。5人が再会するきっかけを作ったのは意外なことに青田信平であった。さかのぼること1年前。・・・
第6話 変貌した世界での再会
2020年7月21日
青田信平の勧めもあり、黒崎英生は遅ればせながらTwitterをはじめた。ソーシャルディスタンスを要求される窮屈な社会から解放されたいという想いとペトラのメンバーともう一度、会いたくなったからだ。・・・
2020年7月24日
青田信平の勧めで黒崎英生、茶山良太、赤池夏子、白川雪子の5人がTwitterアカウントを取得した。茶山良太は、以前からTwitterアカウントをもっていて自分の好きな音楽情報を発信していた。ほかの3人はTwitter自体はじめてで最初は戸惑っていたがすぐに慣れていった。・・・
第7話 点滅する鼓動
2021年12月24日
ペトラは良太のライブハウスで毎年恒例のクリスマスライブを行っていた。
ドレスアップした赤池夏子はいつもと違った。アパレルで働く夏子は背中がざっくり開いたセクシーなブラックドレスを見事に着こなしていた。
青田信平はいつものジャズベースを置いて、KORGのキーボードの前に座った。今回はどうやらシンセベースで演奏するようだ。・・・
第8話 交差する視線
2022年7月24日
白川雪子の歌声に会場は息を飲んだ。美しく澄み切ったその美声はライブハウスに響き渡り観客を魅了した。・・・
第9話 脱げなかった鎧
2023年7月24日
オープニングアクト
スペシャルゲスト藤井風のピアノパフォーマンス。
(黒崎英生の音楽関係の仕事で藤井風と知り合う設定)
Jamiroquai のカバー「Virtual Insanity」を最後にスペシャルゲスト藤井風のミニライブは15分で幕を閉じた。
ペトラのラストライブがブルーノ・マーズの「24K Magic」で最高潮を迎えていた。
赤池夏子はいつもどうりノリノリで踊っていたが、普段静かな白川雪子までもが飛び跳ねながら歌い踊っていた。
彼女がこんなに興奮して踊っているのをわたしははじめて観た。夏子と雪子のコール&レスポンスで会場のボルテージが一気に上がった。興奮の中、ライブは幕を閉じた。
最後のライブの別れをおしみつつも、5人はバラバラになってそれぞれの居場所に戻っていった。そして、その夜、悲劇は起きた。・・・
時代ごとの10人のキャラクターと
20人の演者候補(作者のイメージ)
9年後の2032年7月24日
この日はPETRAが9年ぶりに再結成される日であった。
→ 最終章(第10話)に続く
第10話 継承された魂
2032年7月24日→2032年7月26日
(オープニングに戻るループ構造)
紺野春美の娘、紺野明美はギター片手に路上ライブをはじめた。彼女の歌声から発せられる何ともいえない力強さは一体、どこから来るのだろうか。その目の奥からは途方もないエネルギーが発せられていた。・・・
DJブースには1台のノートPCとマイクとスピーカーが置かれていた。そこにやってきたのは、黒崎の息子、黒崎英樹であった。彼はおもむろにPCのスイッチを入れ演奏がはじまった。
この日はPETRAが9年ぶりに再結成される日であった。PETRAを創った5人の子供たちが、PETRAを復活させたのだ。
ドラムを叩いていたのは、茶山良太の娘である灰原夏美であった。・・・・・・・・・
エンディングMV(メッセージ)
サウンドトラック
エンディングテーマ(エピローグ)
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