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家を建てる その2:リスニング兼リビングルームのオーディオ機材選定

家ができるのはまだ先ですが、この地における中古オーディオの入手性の悪さを考えると事前に考えておいて出物がマーケットにでたら迷わず買う。という期間を長めに取らなければ家ができたあともオーディオが揃うのはかなり先になってしまう可能性も高くあるため事前にオーディオの選定を行います。
特にスピーカーのサイズ感はリビングルームのレイアウトに大きな影響を及ぼし電源アウトレットの配置計画の参考にもなるためスピーカーの選定を中心にその他の機材選定を行います。

基本的なプレイヤー側の機材選定は以下で記載したDJ機材となり、メインのDJミキサーが真空管搭載のロータリーミキサーとなることとやはりアナログレコードを楽しく鳴らしたい。という思い、そして基本的にはナチュラルでビンテージ感のあるインテリアがすきなのと新品の高級スピーカーは高いためビンテージ系のスピーカーを中心に考えています。

前記事で出した機材配線図の下部の赤文字部分のお話です

候補になるメーカーやモデル

木製キャビネットで小さめの我が家に合うスピーカーであり、かつ当地での入手性を考えると基本的にはJBL、Tannoy、Altec、Klipschが候補となります。
正直この辺のモデルなら音には好みの差だけで質に関しては問題がなく選択においては見た目や背景などから考えることにします

  • JBL:王道、しかし正直ありきたりとも言えて正直面白みがない、入手性は中古から新品までぴかいち

  • Tannoy:英国のブランドなのでクラシック用だと言う人が多いけどレゲエなど英国系の音には基本合う、当地でも人気で入手性もそこそこ良い

  • Altec:アメリカ、ビンテージモニター系とシネマスピーカーでは大定番。最近のリスニングバーとかではみんな入れてるし当地での入手性も良い

  • Klipsch:ビンテージ系の入手性が若干悪く価格も高いが伝説の David Mancusoによる音質重視のクラブ Loftへのあこがれが全ダンスミュージック文脈オーディオオタクにはあるのです

上記で検討し、まだ若干の悩み中ではあるものの英国系の音への憧れがあるため基本的にはTannoyを考えています。
メーカーが決まったら次にモデルですが、検討要素としては以下のとおりです

  1. そもそもビンテージスピーカーにサブベース帯域の低音を期待していないのでサブウーファーは小さめにいれる予定(メインスピーカーをなるべく活かすためクロスオーバーは低めの予定)

  2. 吹き抜けのある小さめの空間で鳴らすのにちょうど良いサイズ感

  3. せっかくビンテージ系のセットアップにするなら真空管アンプにしたいので相性が良いもの(Tannoyは高能率なのでパワーの弱い真空管アンプとの相性が良い)

  4. ジャズはまだしも室内楽とかはまず聞かないので、音の傾向もビンテージ感もありつつそれなりに解像度感があるもの、音が広がりすぎず低音の解像度が高めの方が良い

とういうことで考えるとMonitor Gold12インチが最適なのではないか?と考えています。
15インチで音量を大きく絞って聴くくらいなら12インチでそれなりのパワーで鳴らしたほうが気分が良い。
実は当地ではMonitor Gold 15インチは日常的にマーケットに出てくるのですが12インチはほとんど出てこず待っている状態ですのでいつか諦めて15インチにする可能性があります。15インチも今のところ出てくるものは素人工作のかなりしょぼいエンクロージャーが多いのでエンクロージャーはオーダーで作る必要はありそうです。

Monitor Goldの前モデルのSuper Red Monitor(SRM)は10,12,15とすべてのサイズでかなり出品数が多いのでそれも考えられるのですが、おそらく私の好みの音楽の方向性からするとSRMよりもMonitor Goldであろうと思って手を出していません。

基本的に中古ビンテージショップのような物の数が諸々の理由によりとても少なく(そもそも中古機器の輸入が公には認められていません)個人によるサイドビジネス的な小規模ショップや個人間取引になるのですが、過去の経験上購入する気のない外国人からの問い合わせがやたら多いようで聴くだけで購入しない外国人に対して非常に冷たい状況、とりあえず試聴させてくれ。というのも実は結構しづらい環境です。(以前問い合わせたら直接言われて試聴拒否されました…)
そのため、色々なビンテージモデルを聴き比べて購入する。というようなことができる日本みたいに恵まれた環境ではなく結構大変です。

これは簡単にSketch Upで作ってみたLancaster風エンクロージャー

エンクロージャーについて

Tannoyのビンテージモニターの場合ドライバー(ユニット)とネットワークだけ購入してエンクロージャーは別で作ることが多くあるため、当地でもいろいろな純正、日本Teac製、Onken設計のDIY箱、素人のお遊びレベルのクズ箱(下手したら素人工作でネットワークまで変えられてる)まで選択肢が豊富です。
まず見た目の好みから過度に装飾的でゴージャスな感じのものはとにかく苦手なのでいわゆるGR系とよばれる"いかにもTannoy"なものが選択肢から外れます。

一度Onken設計(有名なサードパーティのエンクロージャーメーカー)の箱に収まった、そこそこきれいなMonitor Gold12インチがマーケットプレイスに出品されたので連絡をしてみたのですが完全に無視されたのですぐに売れてしまったのでしょう…
Onkenの箱は特に低音が豊かにでるそうです。

ただ、エンクロージャーについてはmonitor gold 12inch自体の出品がすくないのであまり選り好みせず状態のよいものが出品されたらとりあえず購入してみて気に入らなければ知り合いのスピーカービルダー工房にてLancaster風の箱を作ってもらおうと思っています。

JVC SP EXA-1のウッドコーンスピーカーとLuxkit A3500

アンプについて

我が家の場合は前述したとおりMastersoundsのRadius4Vという廃盤の真空管内蔵DJミキサーを利用しておりそこにレコードプレイヤーとCDJ(デジタルプレイヤー)が集約されるためプリアンプが不要ですので、必要なのはパワーアンプとなります。
シンプルにしたいのでできればインテグレーテッドアンプではなくシンプルな真空管パワーアンプを探していました。

マーケットにあるもので、価格はそこそこに抑えられてちょうど良いものがないかな…と探している中でLuxmanやLuxkit(Luxmanの子会社で完成品ではなく自分で組み上げるオーディオブランド)のA3500とA3700、Triodeの真空管アンプであれば日本で買うよりは高いが現実的な価格で手に入るのがわかりました。
色々と私の好みやMonitor Gold12、もしくは15インチで我が家の広さで鳴らすことなどを考えるとLuxtoneと呼ばれる「Luxmanらしい音」が少し抑えめで素直でシンプルなパワーアンプのA3500を先日購入しました。

電源が100Wなので家に転がっていた謎のいつか爆発すると思っている絶縁トランスで100v変換して利用しています。面倒です。
出力は40w+40wで、真空管アンプにしてはプッシュプル機構なのでそれなりにパワフルです。

現在スピーカーがまだ入手できていないのでサブモニターに利用していたJVCのウッドコーンスピーカーに接続していますが、音はとても良いです。
視聴環境はiPadからAntelope Zen GoというサブのDACにつなげて再生しています。

このパワーアンプについては以下の動画でオーディオ系ユーチューバー?の人が説明してくれているので参考になると思います。日本でも手頃に手に入れやすい商品のようです。


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