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138億年目の絶滅
私は独身だ。だから子育ても家庭を守ることも、奥さんに生活費を渡すこともない。誰のためでもなく、ただ自分だけが生きている。言わば自作自演の人生。
自分って何なの?虚しい疑問が残る。虚しいけれど結局は根源的な疑問である。
なぜなら、人間は皆一人で死ぬからだ。
しかし、家庭を持つ人は考える必要のないものを考えなくて済んだとも言える。人生にはやるべきことがいっぱいあるので考えなくていいものは考えないほうがお得である。行動して積み上げた人生は、多分老後に効いてくるだろうから。
独身の私にとっては永遠に終わらない夏休みの宿題みたいにずっと私の脳裏に疑問が張り付いている。
暇人の疑問こそ哲学ということか?
もしかしたらギリシャの哲学者達は奴隷階級の支えによって暇を持て余していたのかも知れない。
そんなことはさておいて、暇人の疑問というか妄想である。
なぜ我々が今ここに至るまでに138億年もかかったのか知りたいのだ。
アレ?
宇宙と同じ年齢ということか。
私は宇宙と同じ年齢なのかあ。
まあ何世代も無限に物質を変化させ連鎖させてここにたどり着きましたけどね。
そして独身で終わるということは138億年目の絶滅ということか。
えらいこっちゃ。
しかもここまで来るのに必然的な理由がまだ見つからない。とりあえず偶然に偶然が重なってここまで来たとしか言いようがないらしい。
ということは必然だとは思うけど。
なぜならばそんなことありえないからだ。
ただ必然だと言える合理的な証拠が見つかってないだけだ。有り得ないだけに必然と言えるまで探求するのだろう。
そんな奇跡の人類?は2つのタイプに分かれる。
結婚に憧れて結婚して3年目の浮気を気にする夫婦タイプ。やっぱり人類のフェロモンがそうさせているのね。でも3年目で効果は薄れ、愛情は幻想に変わる。できれば尊敬が残ることを願っている。
あるいは結婚に絶望して独身のまま138億年目の絶滅を気にするタイプ。フェロモンに打ち勝ったと喜んだとて、人類を絶滅させているのは自分だということに気が付いていない。
私は後者のタイプだ。
そして、こんなバカを138億年かけて作り上げたバカはどこにいる?本当に不安だ。138億年の奇跡の結果がこんな人間で大丈夫なのか?
たぶん今のところ宇宙にはほぼバカしかいない。だってバカ一匹作り上げるのに138億年もかかったからね。これは揺るぎない事実だ。
神が頭を抱えてリセットボタンを押す日は近いかも知れない。
でも私って138億歳なんだ。やっぱりなんかあるかも、、、。
スーパーパワーとか。
138億年の秘密とか、、、。