農の学びと子どもの遊び!「君の根は。」映画上映会の活動報告
こんにちは。ここさんぽの中川です。
ほんのりきんもくせいの香りがしてきました。秋の訪れです。
おかげさまで9月13日(金)は「未来の希望を見つけよう!映画上映会」を開催し、無事に終えることができました。
参加していただいた方、ご協力いただいた方、本当にありがとうございました!
初めての上映会、できる限り万全に準備したつもりでしたが、やってみてわかったことが色々あります。
苦労した点もあったけど、色んな人と一緒に映画を見てしゃべるのはとても楽しく本当に面白かった!
嬉しいお声がけやご支援もいただき、心から感謝しています。
おかげさまで今度はこんな風にしたい!という気持ちがむくむくと育ってきています。
ぜひ次回上映会につなげていきたいと思います!
映画上映
「君の根は。大地再生にいどむ人びと」を上映しました。
農牧業、漁業を通して環境を再生する取り組みが紹介されています。
山、森、草原、海、農園、動物、植物と、自然と調和した農の映像が美しく、心癒されます。
アメリカのほか、アフリカや南アメリカの農業も写されていて、普段あまり見ることのない地方の日常風景が新鮮でした。
登場する人がみんな、自分のため、環境のため、未来のために良いことをしているという自信と満足感を持って日々行動しています。
見ていて気持ちよく、とても前向きなパワーをもらえました。
いただいたご感想を紹介します。
「未来の希望を感じて良かったです。」
上映会の趣旨どおり、映画から未来の希望を感じてもらえて嬉しいです!
勇気を出して開催してよかったな~と思います。
「草や木や生物。そのままを受け入れて、できる限り手を加えないで暮らせる人間社会になるといいな」
人間だけでなく、人間以外の生き物も尊重して、そのまま受け入れていくことはとても大切ですね。
そのうえでお互いに生かし合う関係ができたら最高です。
「人類が自然を壊している、元の自然に再生することが大事であることが判りました。」
自然を壊した「人」が自然を元に戻す、シンプルなルールがわかります。
「農薬化学肥料に頼らないで、循環していく農業はやはり気持ちが良くてすんばらしい〜。
【人間は大地というコミュニティの一員】
私もそう在る。」
ご自身が体感されていることが生き生きと伝わってくるコメント、とても素敵です!
「都会のように発展していない場所だからこそ、余計な手が加えられず自然のまま上手く循環してみんなが幸せになる暮らしができるのだろうなと感じました。
自分も自然の一部だと気づくことで地球への考え方が変わってきますね。
農に関わる方々こそ、不自然な暮らしに気づいているのではないかと思います。
1人ではどうしたら良いか分からなくても、同じ考えの方々が集まると共に学び気づき、より自然な生き方ができるようになるのではないか、と希望がみえました。
地球変動も実際知らない方が多いため、そこから知ってもらう必要があるんだろうなと感じました。
知る人が増えれば、子ども達や後世にもっともっと良い未来が残せる、と考えるとワクワクしてきました!」
自分が自然の一部だと多くの人が気づくことで、より良い未来になっていくといいですね!
同じ考えの人が集まって、できることを考えること、より多くの人に伝えること、大切ですね。
「アメリカ人のチャレンジ気質が素晴らしいと思いました!」
前例がないこと、周りがやっていないことでも勇気をもって挑戦してみるマインドは大切ですね!
今までのやり方でうまくいかなかったことは柔軟に変えていきたいですね。
日本語字幕を手掛けた辻信一さんの解説が下のURLにあります。
辻さんが大地再生キャンペーンとして日本での映画上映権を得た経緯、
リジェネラブル農業の中でのこの映画の位置づけ、
地球の問題の解決策をどうやって見つけるか、
食のグローバリゼーションの問題の指摘、
リジェネラティブにも群がるグリーンウォッシングの危険、
「古くて新しい」運動の希望などなど、
とても参考になります!
感想シェア会
シェア会の参加者全員で順番に映画を見た感想を述べていただいた後、参加者の方のご提案で、そのまま全員で意見交換しました。
皆さん農にとても関心が高く、農を実践されている方、農に関わる仕事をされている方も多かったので、どんどん熱い話題が出てきて、議論が広がりました。
自分とは違うポイントから見た映画の感想を聞くことで、映画の理解がより深まるのも面白かったです。
「みなさんの熱量がすごかったです。」
本当にすごい熱量でした。休む間もなくどんどん話し合い、情報交換が自然と進んでいきました。
色んな視点、色んな取り組み、これらの素晴らしいものが自分が住んでいるこの地域にあること、どれもありがたく、嬉しかったです。
「私も同じですが、皆さんが日本の将来を不安を感じ活動していることが判り参加して良かった。」
不安を感じることの多い時代ですが、不安を前向きなエネルギーに変換して活動している方のお話を聞けて本当によかったです。
身近に行動されている方がいると知ることで、自分も何かやってみようという気持ちが生まれてきますね。
子どもたち
子連れ大歓迎の映画上映会でした。私も4歳の子ども連れでの主催です。
子どもと一緒に楽しめるドキュメンタリー映画上映、ということも、ここさんぽの映画上映会の大切なテーマです。
「子どもOKの上映会はなかなかないありがたい機会」
「子どもが動き回っても暖かく受け入れてくださる場でありがたかったです!」
と言っていただけて、やりたいことが伝わっていて、保護者の方が安心して過ごせていて、嬉しかったです。
会場内にキッズスペースを用意して、そこで子どもが座れるようにしたのと、子どもが会場近くで遊びたくなったときに見守るスタッフがいました。
遊びメインの子どもが多かったですが、大人と一緒にずっと映画を見ている子どももいて驚きました。子ども向けの映画でなくても、楽しんでくれる子はいるんですね。
遊んでいる途中に、たまに親のお膝で映画を見に行く子もいました。
子どもたちと映画の色んな関わり方があっていいなと思いました。
子どもたちは綺麗なアフリカの映像などを楽しんでいたようです。
「子供が歩き回ったり、映像の動物みて、ゾウさんだとかキリンさんだとか声を出してくれる。 映画館ではできないことがここでは自然にできていて、これは今後もやって欲しい」
というご感想もいただき、大人だけで参加した方にもやりたかったことが受け入れてもらえて、とても嬉しかったです。
子どもは素直な感性で感じたことを、率直に声に出して教えてくれる。
大人が忘れてしまった気持ちを思い出させてくれて、自分の気持ちのままに過ごすということを体現しているところが本当に素敵だなと思います。
ゾウが出てきたら「ゾウさん」と驚いて口に出してくれるところも、映像を楽しんでくれていることが伝わってきて、本当にうれしいですね。
子どもたちは最高のコメンテーターだと思います。
子どもと一緒に観られる空間を受け入れてもらって、子どもの声を楽しんでもらえたことで、上映会を企画してよかったなと実感できて、とてもありがたかったです。
キッズスペースでお子さんに離乳食をあげながら、お子さんが会場の中をよちよち歩く間に映画を真剣に見ているお母さん、とても素敵でした。
映画上映中、お子さんがトイレに行きたくなったらすぐに一緒に連れて行ってあげるお父さん、お母さん、本当にお疲れさまでした。
子どもたちのお世話をする保護者の方は、映画のすべてを見ることはできなかったと思いますが、全部見ていなくても、必要な部分はきっと届いていると思います。
白熱する感想シェア会でも、小さい子は小さい手に握ったクルミの実を「どっちだ?」と初めて会う大人の人に何度も問いかけていました。
大人も話し合いを休んで、嬉しそうに応じていました。
議論も楽しいですが、子どもと過ごす時間もたまらなく楽しい。
同じ空間と時間でどちらも楽しめる幸せがありました。
休んでもいいんだよ、遊んでもいいんだよ、あなたがここにいることが嬉しいよ、ということを子どもは教えてくれている気がします。
100%を受け取ることに固執しなくていい、自分の目の前に来たものだけで満足していい、自分の気持ちを優先してもいい、そんな子どものようなゆるやかな生き方をしたいです。
子どもの声が自然とあり、扉の開け閉めすることも多かったですが、皆さん温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。
上映会を企画すること
初めての上映会企画でした。大満足です!
素敵な映画を見て、かわいい子供と遊び、色んな方の色んな意見を聞いて、地域でできるこれからのことを話し合うことができ、とても楽しかったです。
上映会行ってみて楽しかったよ~という方は、ご自身でも企画してみると楽しいと思います!
上映会企画に興味のある方、初心者の私でよければいつでも相談に乗りますのでお気軽にお声がけください。
見たい映画、周りの人に見てもらいたい映画、たくさんありますが、一人で準備するには日程も場所も限りがあります。
たくさんの人が上映会を主催すると、気軽に上映会に行きやすくなると思います。
色んな人が色んな場所で気軽に一緒に映画を見て話せる機会が増えてくると楽しそうですね。
目と耳に訴えかけてくる動画にはとても強い力があると思います。
集中力を奪われるし、後の行動に影響し、ふとしたきっかけに思い出しやすいです。
スマホ、PCでは、動画や動画広告が頼まなくてもどんどん流れてきて、思考を占拠していき、マーケティングに利用されています。
興味がない商品でも、何回も見ていくうちに思考に刷り込まれていきます。自分が買わなくても、広告を見た100人に1人が買うとしたら、100個見た広告のうち1個は自分の行動に影響を及ぼします。
1日に一体何個の広告を見ているでしょうか。
デジタルミニマリズムを心がけていたとしても、電車の中やタクシー、レストランの注文用タブレット、商業施設でも動画広告がどんどん流れてきます。
知らず知らずのうちに思考や行動パターンに影響が出てきて、怖いなと思います。
こういったマーケティングに負けないくらい、動画の力をよい社会のために使っていきたいです。
ドキュメンタリー映画は、実践している人の姿や言葉、暮らす風景を力強い映像で伝えてくれるので、とても良いツールだと思います。
記憶に残りやすく、目と耳をきっかけに、ふとしたきっかけに思い出すことができます。
感想シェア会では、映画のメッセージを消化していくプロセスを一緒にできます。
一緒に観た人がいれば、後から話し合うこともできます。
刹那的な娯楽や、企業の利益追求のためだけに動画の力を使っていてはもったいないです。
本当の意味で自分たちの暮らしのためになるものにこそ、動画の力を使うべきだと思います。
より良く生きていくための映画を、地域に暮らす人の力で流して共有し、行動に移していけたら、良い社会になっていくのではないかなと思っています。
いただいた野菜
たくさんの野菜をもってきていただいて本当にありがとうございました!
手伝ってもらったスタッフと分けていただきました。
初秋の3連休、上映会の楽しい思い出に浸りながらいっぱい野菜を食べることができました。
幼児連れの家族がうちに泊まりに来ていたので、野菜たっぷりの食卓を囲むことができてありがたかったです。
茄子:乱切りしてフライパンで軽く素で炒った後、醤油と酒と砂糖と水で煮て美味しかったです。いただいた紫蘇の千切りをたくさんかけ、そうめんの汁代わりにもしました。
新聞紙で包んだプラスチックフリーの包装もあって嬉しかったです!
冬瓜:いちょう切りにしたものを下茹でした後スープにしました。とろける感じで美味しかったです!
生の赤唐辛子:初めて食べました!見た目もとても美しく、インテリアとしても楽しめます。
乾燥の一味唐辛子が点として辛さを出すとしたら、生の唐辛子は一回嚙むと口中に鮮烈な辛さが広がって続き、面として辛さを楽しめました。大人に大好評でした。
いただいた空心菜を油と醤油で炒めたものを取り皿によそった後、生唐辛子の輪切りを添えると、大人用だけ辛口にできて助かりました。
冬瓜スープにそうめんを入れてにゅう麺にしたものに輪切り生唐辛子と黒コショウをかけると、フォーのようで美味しかったです。いただいたスダチを絞ってもよさそうです。スダチは串切りにしておいたら子どもがそのままかじって食べつくしていました。絞りたかったのですが、、醤油やめんつゆに入れてポン酢にするとおいしいですね。
枝豆:浅くお湯を張った鍋にざるに入れたさやつき枝豆を入れて蓋をして10分蒸しました。ゆで汁に味が逃げない分、味が濃くてとてもおいしかったです!子どもがごはんができるのを待つ間にどんどん枝豆を食べていました。
蒸し時間が6分だとさやから取り出しにくかったですが、10分で取り出しやすく、美味しく蒸しあがりました。
子どもは6分蒸しの固いさやからでも果敢に豆を取り出し延々と食べ続けていました笑
火加減やお湯と豆の量にもよると思いますが、蒸し時間は8分~10分くらいが良いと思います。
3袋いただいたおかげで、3回蒸して、蒸し時間を究めることができました!
かぼちゃ:浅めのお湯で蓋をして蒸かして、豆乳を加えてハンドミキサーでなめらかにした後、砂糖で味を調えてかぼちゃスープにしました。幼児たちに大好評でした。
出来立ての温かいのも、残りを冷蔵庫で保存して冷たいままのもおいしかったです。冷たいスープは大人が飲む前に幼児たちが次々おかわりを連発して大人が飲む前に飲みつくしていました。
ゴーヤ:薄切りして塩もみして生のまま食べると、苦みが口の中を新鮮にしてくれます。夏の良い箸休めです。
つるむらさき:茹でて醤油麹で和えて食べました。甘辛い醤油麹は、つるむらさきやモロヘイヤの夏の葉物に合うと思います。醤油麹は乾燥麹を空き瓶に入れてひたひたの醤油を注いで置いておくだけでできます。
ししとう:油と塩、醤油で炒めて食べておいしかったです。適当に火加減と味付けをしても、安定のおいしさです。
オクラ:子どもが一人で包丁で輪切りにして、塩とごま油で和えて食べました。子どもは一人で3本分くらいぺろりと食べていました。
玉ねぎ、ピーマン:塩とオリーブオイルで和えて小さいココットで蒸しました。甘かったです!
麦茶:羽生市でヤギと一緒に育てた麦から作った香ばしい麦茶!飲むと大地と生き物の素敵な循環が思い浮かびます。カフェインがなく、夜も安心してたくさん飲めるので嬉しいですね。
たくさんの野菜に囲まれて、野菜を見るたび、料理するたび、食べるたびに、持って来てくださった皆さんの思い、楽しかった映画上映会を思い出し、とてもゆたかな気持ちになりました。
本当にありがとうございました!
次回上映会と散歩会
次回は10月4日(金)に
「サティシュの学校ーみんな、特別なアーティスト」
を上映します!
サティシュは11月に来日公演もあります。
うちの子どももサティシュが大好きで、「サティシュのDVD見よう!」とたまに言ってきます。
サティシュは色んな人に温かく力強い慈愛のメッセージを届けてくれるので、ぜひ多くの人に見ていただきたいなと思います。
また、9月21日(土)10時30分越谷駅付近集合で越谷プレーパークに行く散歩会も開催します。
プレーパークに興味がある人、ピクニックしたい人はもちろん、映画の感想や農に関する取り組みをもっと語りたい人も大歓迎です!
外で遊ぶ散歩会と、部屋で学ぶ映画上映会、相互に関係が出てきたら楽しそうだな~と思います。
「畑の中でこんなディスカッションしたら何が起きるかな」
というシェア会のご感想をいただいています。
ご感想のとおり、場所によってもディスカッションの進み方やその後への影響は変わってくると思います。
散歩しながら、遊びながらの意見交換もぜひやっていきたいですね!
今週末のプレーパーク散歩会の案内は下のURLです。
素敵な映画を一緒に観て、子どもたちも楽しく遊んだり大人と映画を見たりできて、農に関するいろんな意見交換ができて、おかげさまでとても楽しい上映会でした。
これからもぜひよろしくお願いします!
遊んで学んで休みたい!ここさんぽ