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スロー・イズ・ビューティフルの喜びと、実践への葛藤。「サティシュの学校」映画上映会の活動報告

こんにちは。ここさんぽの中川です。
昨日の夜は思わずコートが欲しくなる寒さでした。

おかげさまで10月4日(金)は、「未来の希望を見つけよう!映画上映会」第2回の「サティシュの学校ーみんな、特別なアーティスト」を開催し、無事に終えることができました。
参加していただいた方、ご協力いただいた方、本当にありがとうございました!
今回は、前回の上映会後に考えたことを踏まえて色々工夫してみました!
いただいた野菜や、貸出用のゆたかな文庫を置く場所を会場前方にしてみたり、秋の花や実の装飾は受付だけではなく各テーブルにしてみたりです。
そうしたら、自然と会話が生まれるきっかけになったり、お花を喜ばれる方も多く、とても嬉しかったです!
すぐに反応をいただけるのはありがたいことですね。


映画上映

「サティシュの学校ーみんな、特別なアーティスト」を上映しました。
思想家であるサティシュさんが、アーティストとして喜びをもって生きる方法を語ってくれます。

頭ばかり使わず、手や体を使って経験すること。
世界は相互につながって調和するので、本来の自分自身になることが世界への贈り物であること。
効率化された規則に従った仕事をするのではなく、自分の想像力を使って愛と情熱を注げる仕事をすること。

サティシュさんがイギリスで設立したシューマッハー・カレッジでの美しい実践の映像も流れます。
学生たちが畑で一緒に野菜を育て、収穫して泥を落とし、大鍋で調理をし、できた料理を分かち合います。
新入生が来ると、畑の花を美しく花瓶にさして歓迎します。
サティシュの学校に自然と調和した温かなコミュニティがあることがわかり、こんなのどかで豊かな学びがあるといいな、と心が穏やかになります。
また、サティシュが日本の「ゆっくり小学校」に来て、稲刈りと天日干しをする場面もあります。
手を使って稲を干すことはアートだとサティシュさんは言います。
集まった人たちで稲わらを互い違いに棒にかけて干す様子は、確かに美しく、アートでした。
日本の伝統的な農作業もアートだったと気づき、嬉しくなりました。

素敵な予告編はこちら↓


映画感想

いただいたご感想を紹介します。
「サティシュの言葉に納得しつつ、私もとぎれとぎれに思っていたことが言語化されている!と歓迎しながら聞く一方で、頭のどこかで、でも現実にはそれはどうやって?と懐疑的になりながら、映画を見ました。 たかだか数十年の内に、それまで当たり前だったことが、理想になってしまったということなのかー」
普段から思ってたことが言語化されていたんですね!
たしかに数十年前は手や体を使って人間的なスケールで仕事をすることが日本では当たり前だったんですよね。
現代では便利さや利益を追い求めて色々なものを早く、大きくしてきました。
このことが人生に与える影響を改めて見直す時期なのかもしません。

「素晴らしい映画でした。心の奥に置いておきたい言葉が多くありました。一方で、今私たちが生きている社会にそのやり方を落とし込むことの難しさを痛感しました。」
色んな言葉が響いたようで良かったです。
今の社会がいきなり変わるかと言ったら、本当に難しいですね。
まずは自分のことから、具体的には自分の今日の食卓から、変えていくことが大切だとサティシュは語っています。
良きことはカタツムリのようにゆっくり進むとガンジーは言っています。

「サティシュさんの言葉一つ一つが、胸にささりました。私の理想とする有り方です。 とてもすてきなカレッジで、憧れました。」
言葉の一つ一つが胸にささったとのこと、映画を観ていただけてよかったです。
シューマッハー・カレッジ、本当に素敵ですよね。
日本にも似た場所がどんどん生まれてきているので、訪れると楽しいと思います。
越谷にも作りたいですね!

「全体を通して非常に示唆に富んでいて、良い映画を見せて頂いたと感謝しています。」
サティシュさんの言葉は本当に深いですね。
全体を通して色々受け取っていただけたようで、映画を観ていただけてよかったです。

「思わずたくさんメモを取りましたが、 中でも「スロー、シンプル、スモール」に暮らすという考え方が、 素敵で、自分の活動に採り入れたいと感じました。」
メモを取っていただいて、嬉しく思います!
サティシュさんの言葉は何回も見返したくなりますよね。
ご自身の活動にも取り入れられるとのこと、楽しみです!

「サティシュの言葉自体は本人の理念通りまさにシンプルでわかりやすかったのですが、自分の生活で実践することには難しさを感じました。しかし、だからと言ってあきらめずスローに自分の生活へ落とし込んでいきたいと思います!」
サティシュの言葉をわかりやすく感じてもらってよかったです。
実践の難しさを感じつつも、あきらめずにスローに自分の生活へ落とし込んでいくことは、まさにサティシュの「楽観主義をあきらめない」、「スロー・イズ・ビューティフル」ですね。
応援しています!

「今、疑問に思っていたことが繋がった気がしました。 利益、生産性が求められ効率よく動くことを教育された現代人は、忙しい毎日を送り心に余裕もなく疲れている人が多いですね。 すぐ近くにある幸せに気づかず自分を見失い日本の幸福度が低いのがよく分かります。
(中略)ゆっくりの時間は本当に大事ですね。 せっかくの自分の人生、やりたい事を見つけて好きな事を行うことがいかに幸せであるか自分が喜ぶ生き方をしたいなと強く感じました。」

疑問に思っていたことを繋げる映画となってよかったです。
せっかくの自分の人生なのは本当にそのとおりですね。
自分が喜ぶ生き方をすること、大賛成です!
すぐ近くにある幸せを大切にしていきたいですね。

「心に残ったのは、slow is beautiful, small is beautiful, simple is beautiful という言葉でした。またoriginal の言葉のルーツや考え方も良いなと思いました。働く事を止めることはできないけれど、一つづつ、身近なところから丁寧に取り組んでいけたら良いなと思います。
(中略)豊かな経験をしていなければ、やりたい事も見つからないということも起こり得るでしょう。やりたい事がある、行きたいところがある、ということは素晴らしい事だなと思います。教育にとどまらず生き方という意味で、一度立ち止まる良い機会になったのかなと感じる映画でした。」
美しい人生のための3つの「S」、とても印象的で心に残りますよね。
originalの言葉の意味、私も独創的なことだと思っていましたが、伝統に根ざしていることなのはびっくりしました。
ファッションの意味を問い直す必要がありますね。
生き方という意味で一度立ち止まる良い機会になったとのこと、よかったです!

感想シェア会

今回は全体で一言感想を言った後、ペアか三人組を作ってお話、ペアを合流してお話して、最後に全体で一言をもらいました。
サティシュの言葉に共感する一方、日々の暮らしでの実践に葛藤する方が多く、等身大の悩みをぶつけあえたシェア会だったと思います。

いただいたご感想を紹介します。
「この時間が、今日の醍醐味でした! 映画を見た感想も、参加するきっかけから、今の皆さんそれぞれの活動についても、その在り方自体についてお聞きすることが、とても有意義でした。」

感想シェア会楽しいですよね~!
周りの方の思いや活動を知ることはとても良いと思います。

「(サティシュの言葉を社会に落とし込む難しさを痛感したから)こそ、映画に共感した方々と思いを共有することの大切さを感じました。「まさに一緒に見て、一緒に話す」それはセットですね。」

難しいことでも、周りの人と思いを共有することで何か糸口が見つかるかもしれません。
一緒に見て一緒に話してもらえてよかったです!

「皆さん高い意識と思いがある方々ばかりで、私も頑張ろうと思いました。」
周りに仲間がいると思うと力が出てきますね!
応援しています!

「参加者はそれぞれに生い立ちや職業的専門性が異なっていて、それゆえに映画を見て感じたことも違っている。それをお互いに共有できたことで、映画の理解が深まったり新たな気づきを得られたりしました。」
生い立ちや職業で映画を観る視点や感想が違うことも感想シェア会の面白さですね!
映画の理解を深めて新たな気づきを得られて良かったです!

実践したいこと

サティシュの言葉には共感するが、現代日本では実践が難しい!という方に、参加者の方が実践のアイディアをくださいました。
できることからゆるやかに始めてみましょう!

「まずは何もない日をつくるところから。」

まさにスロー、スモール、シンプルですね!
何もしないことで、身近にある幸せを見つけられそうです。

「食を楽しむこと。」
食は毎日のことだから、ささやかなことでも積み重なると大きな力になりますね!
食は喜びや分かち合いを伴うことなので、コミュニティ作りにも役立つと思います。

「私も、地域にとって大切な場を創りたい!という想いが 突然湧き上がり、びっくりしました。」

地域にとって大切な場を創りたいという思い、とっても素敵です~!
「みんなが今いる場所を大切にするなら、地球全体が大切にされるでしょう」というサティシュの言葉にもつながりますね!

「自分の手を使うこと。そしてefficiencyよりもsufficiencyを求めること。」

指先だけで色々な用事を済ませてしまうPCやスマホが浸透しているからこそ、自分の手を使うことは大切ですね。
効率よりも満足を求めるマインドセットも大切ですね!

「サティシュさんの、「戦いではなく調和、良い希望は叶う」という最初の言葉を心にためて、自分と違う意見や行動に出会った時にそのような心持ちで接して行きます。」

対立や戦いではなくではなく、調和によって希望を叶えるというプロセスも素敵です!
まさにスロー&スモール、非暴力・非服従ですね!

「日程調整しながら、これからも参加させていただきたいと思いました。思いを共有することで、何かが生まれるような気がします。」

映画上映会、感想シェア会に参加することによる実践も素敵ですね!
ここさんぽは思いを共有する場をこれからも作っていきたいと思います!

最後は映画の冒頭のサティシュさんの言葉で締めくくらせていただきます。

ユートピアを創ることはできません。
でも、希望を失ってはならない。
楽観主義をあきらめてはいけません。

変革は可能です。
より良い方向への変革は可能なのです。

変化は起こっている。
新しい意識が現れている。

私は希望に満ちています。

サティシュの学校ーみんな、特別なアーティスト

いただいた野菜

今回も素敵なお野菜をたくさんいただきました!
ありがとうございました!
スタッフで分かち合って嬉しいお土産になりました。

中川のうちでいただいた野菜はこちらです。
オクラ:子どもの大好物です。茹でたら喜んで自分で切っていました。ごま油や塩も自分でかけます。あっという間になくなりました。
サツマイモ:丸ごと蒸かしました。子どもが「甘い!」と喜んで皮をむいて食べていました。
長いも:すりおろしてトロロにして食べました!箸で持ち上がる!おいしかったです。トロロにそばを入れても食べました!
生キクラゲ:初めて食べました!ごま油と塩で炒めたのを食べて、サクサクして美味しかったです!
緑なす:とろける感じがおいしいです!小さいココットに乱切りにした緑茄子と塩と米油と入れて13分ほど弱火で蒸すのが好きです。
つるむらさき:茹でたものを子どもが切って醤油麹を付けていっぱい食べました。
バターナッツ:丸ごと蒸かした後、二等分にしたら子どもが喜んで種を取りました。「かぼちゃを切るとこうなるの?」と皮と断面が両方見えるのが面白かったようです。子どもは取ってほぐした実をごはんに丹念に混ぜてかぼちゃごはんにして完食していました。子どもは大人とは少し違う食べ方を好むことがありますね。
えごま:うちで食べるのは初めてです!紫蘇よりも花のような甘い匂いがします。醤油とおろしにんにく、おろししょうがと前回いただいた唐辛子の輪切りを混ぜたものに漬けて、ごはんやとろろと食べるとおいしかったです!子どもは自分では食べられない生にんにく、生しょうがをおろすのを率先して楽しみながらやってくれました。
ローゼル:初めて食べました!枝についた赤いガクが花のようできれいです。4個分くらいのガクをはがしてカップ一杯のお湯に3分ほど入れるとピンクの酸っぱいハイビスカスティーになります。爽やかで元気が出る味がしました!お部屋にローゼルの枝を飾っておくのもゆたかな気持ちになりますね。

お知らせ

数年ぶりのサティシュさんの来日講演!
11月3日(日)は中川も母と子どもと一緒に親子3世代で神保町講演に行きます!
下記URLがイベント詳細で、まだ席が残っているようなので、興味ある方はぜひ!

皆さまの応援のおかげで、次回上映会を企画をしました!休日昼下がりなので参加しやすい時間帯だと思います。
今回大好評だったサティシュさんの別の映画も上映します!


次回ここさんぽは10月14日(月・祝)に草加のプレーパークで泥あそびをします!
泥あそびしたい人はぜひ!



新生ゆたかな文庫!ついに念願の貸出をしてもらえました!
嬉しいお野菜。左手前は山形からの秋ぐみ。幼児たちに好評。
キッズスペースに素敵なおもちゃを持ってきていただきました!
手描きの会場案内!
次回上映会のポスターです!ホワイトボードには子どものお絵描きも。

またお会いできるのを楽しみにしています!

遊んで学んで休みたい!ここさんぽ

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