2/12 早朝読書会 梶井基次郎「檸檬」2
読書会をやってみて
梶井基次郎『檸檬』の二回目の読書会を9名でやりました。
今回は八段落目の「ある朝――その頃私は甲の友達から乙の友達へ…」から十五段落目の「…――なにがさて私は幸福だったのだ。」まで読みました。
「えたいの知れない不吉な塊」が自身の心を抑えつけるようななってしまった主人公が、果物屋の檸檬を手にしたことにより、その不吉な塊少し緩み、憂鬱が少し解消される、というような内容でした。
主催者の感想はここに書きました。
ご参加いただいた方の感想
rieさん
今日はありがとうございました。一つの作品の話をほかの方々と出来て、とてもいい時間でした。ほかの予定と都合がつけやすい時間でよかったです。今回は作品目当てで参加したので、また次回も参加してみたいです。 「なんだか身内に元気が目覚めて来たのだった」に、なんだか朝から力が湧いてきました。とはいえ、昨夜遅かったので少し睡眠を取りますねー。またよろしくお願いします。
Spontaneaさん
檸檬のような作品は,AIに書くのは難しいかもしれないと思いました。ままならない事情や,現実から感じている威圧感などが織りなす人の機敏を描くことが。みなさんの感想を聞くことで,人の営為について思う時間になりました。
Mimiさん
人は不完全だから魅力がある、また、完璧なものは人に優しくない、との意見がありました。この「檸檬」の作者の梶井氏もやはり不完全な人間で色々悩んでいて、その心象風景はどこかわかるような気がします。時代が変わっても人の性質は変わっていないとの意見もあり、そのような普遍性も心を打つのだと思います。AI の書く文章についての言及もあり、この心の重さを書けるのはやはり、完璧になれない人間なのだと思ったり…。一つの文章からたくさんのテーマが想起されるのが自分以外の出席者の意見が聞ける読書会の面白いところかなと思いました。
次回
土曜日と日曜日交互に開催致します。いずれも朝6:00〜7:00です。
興味を持った方はぜひご参加ください。
2/18 『ヨブ記』10章