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読書会レポート

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読書会のレポートです。主催者の感想、ご参加いただいた方の感想を載せています。
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2024年8月の記事一覧

8/11 早朝読書会 宮沢賢治『なめとこ山の熊』2 レポ

読書会をやってみて宮沢賢治『なめとこ山の熊』の読書会を7名でやりました。 今回は先週の続きで、「ところがこの豪儀な小十郎がまちへ熊の皮と胆きもを売りに行くときのみじめさといったら全く気の毒だった。〜」から最後まで読みました。 この作品はなめとこ山にいる熊とマタギの淵沢小十郎の話です。 一般的にマタギと熊は敵対関係にあると思われてます。が、この作品の熊と小十郎の間には緩やかな関係がある。熊たちは小十郎のことがすきであるが、銃を向けられるのはすきではないと、あったり、小十郎の

8/4 早朝読書会 宮沢賢治『なめとこ山の熊』1 レポ

読書会をやってみて宮沢賢治『なめとこ山の熊』の読書会を6名でやりました。 今回は最初から「〜くろもじの木の匂においが月のあかりといっしょにすうっとさした。」まで読みました。 この作品は、淵沢小十郎というマタギの大男?と熊たちの話です。 読書会では作品に出てくる宮沢賢治?自身の語りに着目しました。語り手が出てくるシーンがあまりないので、ぼくは一人で読んでいるときは気づきませんでしたが、注意深く読むと語り手の一人称が「私」から「僕」に変わるところがあります。 冒頭では一人称