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読書会レポート

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読書会のレポートです。主催者の感想、ご参加いただいた方の感想を載せています。
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2024年6月の記事一覧

6/30 早朝読書会 新約聖書 マタイ福音書 第20章 ぶどう畑の労働者 レポ

読書会をやってみて新約聖書 マタイ福音書 第20章 ぶどう畑の労働者の読書会を6名でやりました。 この話は、天国というものはこういう場所だよ、というイエスのした例え話の一つです。 ぶどう畑の持主が朝早くと午前9時頃と午後2時と3時と5時に町で労働者を一日一デナリ(お金の単位です)雇います。 夕方になって持主はぶどう畑の現場監督に「みんなを呼んで日当を払ってやりなさい。ただし、最後に来た者からはじめて、最初に来た者へと順番に支払っていくのだ。」と命令します。 なので、現場監督

6/22 早朝読書会 森於菟「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク――空想半熟卵――」レポ

読書会をやってみて森於菟「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク――空想半熟卵――」の読書会を6名でやりました。 今回扱った作品の著者の森於菟は解剖学者であの森鴎外の息子さんです。内容は、卵殻外発生の実験の実験をしている最中に研究と食欲とがごっちゃになるという内容でした。 読書会では、最初の夢の描写が嫌だとか、食欲、解剖学、卵のイメージについて、美味しいとはなにか、などなどの話をしました。 作品とは関係ないかもしれませんが、食とコミュニケーションの話が印象的でした。ご

6/2 早朝読書会 萩原朔太郎『月に吠える』序レポ

読書会をやってみて萩原朔太郎『月に吠える』序の読書会を6名でやりました。 今回は北原白秋の序文ではなく、萩原朔太郎の序文を読みました。「詩とはなにか?」「我々は普通に使っている言語と詩の言語とは何が違うのか?」といったことが書かれていました。 読書会では、「ことばとことばのそと」「リアルとリアリティ」「詩とケア」「意志と無意識」などなど…. の話をしました。 ぼくはことばの個別性と共通性のことを考えました。ことばは人を分断させることもあるし、つなぐこともある。萩原朔太郎