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マンガから興味が湧いた狩りのこと

こんにちは、ともこです!

会社の頃とは違い、ものすごい勢いで漫画やアニメ(や本)を消費しています。

今月読んだ本、「山と獣と肉と皮」は、没頭して一気に読みました。
著者と一緒に山の木の間を進んでいくような感覚で、
小枝を踏み分けながら、でも早く、前へ前へ、と一気に読みました。

でも正直、一年前ならこの本に、というか「山」「獣」「肉」「皮」というトピックに、関心を持ったかどうかわかりません。(本を手に取って開けば、無関心からでも没頭したはずです。それだけ、グイッと引き込まれるものすごい本でした。また別で感想をまとめたいです。)

ジビエに1mmも興味がなかったサラリーマン時代。
生の皮から肉と脂を削ぎ落として小物作りをするようになるとは
全く想像つきませんでした。
自分でも、関心がガラッと変わったな・・・と不思議でした。

それで過去の手帳をめくってみたら、
漫画やアニメのタイトルがたくさん書いてあったというわけです。

今回は、影響を受けた漫画のことを懐かしく思い返してみます。漫画の内容に触れます!目次を見て、読もうと思っている作品があった方はブラウザバックお願いします!

火の鳥

手塚治虫さんがライフワークとして描いた、火の鳥シリーズ。
鳳凰編から入って、全部読みました。

一番印象深いのは、"魂"が順番を待って現世に生まれ、現世で死んだ人がプレーンな"魂"に戻ってまた順番を待つシーン。

手塚治虫さんは仏教の精神をもっていたそうですね。日本の仏教の輪廻転生の考え方をイメージしやすいよう描かれていました。

火の鳥を読んだあと、ふと目にした看板の「いま、命があなたを生きている」という言葉がしみました。

自殺島

自殺に失敗した若者たちが、無人島に送り込まれます。絶望から始まって、生き延びるための工夫、裏切り、抗争・・・とストレスフルな展開で、心をタコ殴りにされる作品です。

特に序盤の無力さには、同じ現代人として痛いぐらい共感できます。

そしてこの漫画では、生きるために鹿を狩って食べるんです!

自殺に失敗した無力な若者
     ▼
自力で食糧を集めるサバイバー

この成長過程の描写がとても丁寧です。
「殺すって?生きるって?」と主人公と一緒に悩みながら読み進められます。

感動のあまり2回読みました。1回目は特に、ものすごく怖くてものすごく疲れるので注意してください。

約束のネバーランド

いま、アニメ第2シーズン放映中のジャンプ作品です。

孤児院でのびのびと育った主人公たちは、実は"食幼児"と呼ばれる家畜。孤児院だと思っていたのは、鬼社会が管理する「畜産施設」だった・・・というショッキングな設定です。可愛くて賢い子供たちが、怖い思いをしながらも鬼と渡り合い、話し合い、同じ地球の上で共存する方法を模索します。

登場人物ほぼ全員が純粋な良い子で癒される反面、これ本当に少年が読んでるの・・・?って引くぐらい怖くてグロくて残酷な場面がたくさん出てきます。シンプルに冒険ものとしても面白いですが、やっぱり、

鬼   ・・・現実社会の人間
食幼児 ・・・現実社会の豚や牛や鶏

・・・としか思えません。消費行動への問題意識をファンタジーの皮に包んで投げられる感じです。ストレートに、「これからどうして行こうと思う?」って投げかけてくる。

マンガの中では、「狩ったり狩られたり」「争いが絶えなくて」というややマイルドな力関係でした。が、現実は「搾取する側とされる側」で、ある意味マンガ以上に残酷なのかも。

ちなみに、約束のネバーランドで面白かったのは、「養殖の人間」と「天然の人間」を区別していること。作中では、「神が造ったものしか食べちゃダメ」という宗教のルールが登場しました。

肉食の問題って、何種類か切り口がありますよね。
・肉となった生き物が、どんな風に作られたかに注目する
・肉となった生き物が、どんな風に生きたかに注目する

スーパーの肉と、ジビエ肉と、ヴィーガン/ベジタリアン・・・
自分はこれからどうして行こう?を考えるようになりました。
まだ答えは出ません。

約束のネバーランドを読んでから、
いろんな立場の人に話を聞いてみたくなりました。


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