あえていまさらパチスロの仕組みを整理する 2・「ビッグボーナス」とは?
ビッグボーナスは役物ではない(重要なので何度でも言う)
前回の記事で言ったとおり、役物の記事では役物「ではない」ビッグボーナスを扱わなかったんやが、
これはほんまに今後めちゃくちゃ重要な話になるんで、あえて強調するために別記事にさせてもらった
じゃあビッグボーナスって何や?
ビッグボーナスはその正式名称を
役物連続作動装置
と呼ぶで
文字通り、「役物」を「連続」で「作動」させるための「装置」ということや
これが面白いところが、連続作動という部分
本来役物というのは、対象の役物のフラグを立てて、その図柄を揃えないと作動しちゃいけないものなんや
だが、この「役物連続作動装置」が動いてる時だけは別で、
役物を図柄を揃えることなしに作動させてしまっても構わない、って解釈になっとる
これがジャグラーとかのビッグボーナス消化してる時にずーっと小役が揃い続けてる状態の中身や
あれ、実は「図柄を揃えることなしにRB(規定上の)が連続作動しとる」状態なんやね
ビッグボーナス発動による恩恵でRBが自動的に常時作動してるからこそ、たくさん小役が揃ってもええ状態になっとるんやね
…じゃあ逆に、RBが作動してなかったら?
もちろん小役をたくさん揃えちゃいけないんやね
ちょっと増やすのもダメやし減らすのもダメ、
同じ抽選確率やけどこの小役とこの小役を重複させて実質的に減らしてぇ…みたいなのでもダメや、通常時とまったく同じ小役フラグ配置でないとアカン
(小役フラグ配置ってのはワイの造語やけど、「この抽選乱数を引いたらこの小役フラグが成立する」みたいな対応表のようなものって考えてクレメンス)
つまりどういうこと?
一言で言えば、
「ビッグボーナスは役物を連続作動させるような機能以外を搭載できない」
ってことなんや
具体的には、「役物の連続作動」には2つのパターンが許されている
役物を図柄揃いによらず自動的に連続作動させる
図柄揃いで作動する役物のフラグ成立確率を大幅に上昇させ、容易に入賞できるようにする
これは要するに「いわゆるJACインを自動的に行うか、行わないか」の違いであって、
以降は1をオートBB、2をマニュアルBBと呼ぶことにするで
さて、前提知識はここまでや
ほな、ここからはビッグボーナスの性能についてまとめていくで
1:一種BB
正式名称:
第一種特別役物に係る役物連続作動装置
あらかじめ定められた図柄揃いで作動し、
あらかじめ定められた枚数を超えたとき、
(その時作動していれば、RBと同時に)作動を終了する
またこの時、「あらかじめ定められた枚数」とは、
最大で285枚(CB[や二種BB]搭載機は最大210枚)の範囲でボーナスごとに自由に設定してよい
これが作動していると、
「RBが連続的に作動する状態」になる
この状態は、
「RBが常に作動する状態」でもよいし、
「RBフラグの抽選確率が大幅に上昇し、連続的に作動したとみなされるくらい入賞を容易にした状態」でもよい
このビッグボーナスフラグは図柄を揃えるまで、
そのゲーム以降にも持ち越すことができる
一種BBにしてもよいこと(しなきゃいけないこと)
◆RBの抽選確率の大幅な上昇、あるいはRBの自動的な連続作動
→連続作動という観点から、「ちょっとだけ確率を上げます」みたいなのは連続作動してないやろってみなされてダメになる
◆BB作動開始時、リプレイの確率変動(任意)
→通常時の下限1/7.3を下回ってもよい。
無抽選でも可。
◆BB中RB成立時、リプレイの確率変動(任意)
→「減るJAC」を用意してそれを打ち手に外させることでリプレイ高確率とし、
JAC非突入でもなお出玉を減らさせることなく、かつJAC成立によるリール制御変化で13枚役を取れるようにする、
みたいなことをやっていたのが5号機のリノ。
6号機でもサミーが一時期出していたA+AT(2.0枚)やガメラみたいなスペックでも同様のBBが搭載されていたが、
適当オヤジ打ちをするような試験方法が追加されたせいか、リプレイ確率を上げた後もハズレフラグを設け、あえて何度もJACハズシを要求するようなものになっている。
一種BB中にしてはいけないこと
◆通常時に抽選するRBの確率変動
→ワイの認識が正しければそうなっているはず。
だとすればマニュアル型一種BBを採用して、なおかつ通常時RBを搭載している「このすばA」なんかはBIG中にも77BのREGが成立するはずだが…。
◆小役の確率変動
→先述のとおり
◆BB・SB・CBの抽選
→言うまでもなく
2:二種BB
正式名称:
第二種特別役物に係る役物連続作動装置
あらかじめ定められた図柄揃いで作動し、
あらかじめ定められた枚数を超えたとき、
あるいは、SBやRBが成立したらそのゲームをもって、
(その時作動していれば、CBと同時に)作動を終了する
またこの時、「あらかじめ定められた枚数」とは、
最大で153枚の範囲でボーナスごとに自由に設定してよい
これが作動していると、
「CBが連続的に作動する状態」になる
この状態は、
「CBが常に作動する状態」でもよいし、
「CBフラグの抽選確率が大幅に上昇し、連続的に作動したとみなされるくらい入賞を容易にした状態」でもよい
(5.9号機時代にルパン三世-世界解剖-がここのスキをついてわるいことをしたのだが、これはまた別の話)
このビッグボーナスフラグは図柄を揃えるまで、
そのゲーム以降にも持ち越すことができる
二種BB中にしてもよいこと(しなきゃいけないこと)
◆CBの抽選確率の大幅な上昇、あるいはCBの自動的な連続作動
→一種BBと違い対象となる特別役物が1Gで作動終了するものであるため、実運用上ではCB自動連続作動型を採用する場合がほとんど
◆SB、RBの通常時と変わらない抽選
→当選した場合は当該ゲームをもって二種BBはパンクする
◆作動開始によるリプレイ確率の変動
→CB制御中は「自動的に全小役のフラグが立っている上に、さらに同時にリプレイフラグを抽選しても構わない状態」であるらしく、0〜1/1まですべての抽選確率が許容される(はず)。
また、これにともない「成立したリプレイによってCB制御非対象リールの制御を異なったものにしてもよい」こととなり、二種BB中に押し順小役の概念を持たせることが可能になる
(当然、全取得試験ではそんなのに関わらず最大枚数を取得するんやが)
二種BB中にしてはいけないこと
◆BBの抽選
→言うまでもなく
◆小役の確率変動
→一種BBと同じく、「役物作動区間ではないので小役は通常時と変わらずフラグ抽選しなければならん
以上、今回はビッグボーナスについてのまとめやで
リプレイに関するルールは端折ったところもある
そちらに関してはまた次回「リプレイについて」でまとめようと思うで
ほな…。