スズメバチには気を付けて!
ようやく涼しくなり、アブに付きまとわれることも減ってきて快適に森の生き物観察をしている今日この頃。蚊やヤマビルは虫除けなどで対策できたけど、アブだけは手強かった。あの手この手でアブ対策をしたが、どれも効果がいまいち。結果、ハエ叩きを持ちながらの観察になっていたのだ。
しかし、アブがいなくなったとはいえ、アブより何より今一番恐れているのはスズメバチだ。春から見かけてはいたけど、特に蜂に悪さをしなければ素通りしてくれるので程々に気をつけて森に入っていた。
なのに。ここ最近は素通りせず顔の近くまで来て空中で止まったり、つきまとったりする。それがめちゃめちゃ怖い。顔見ないで!私は熊じゃないから!何もしないから早くどっか行って―――!!と心の中で叫びまくり。
これはスズメバチの「威嚇行動」なのだ。最初の威嚇として「顎をかんでカチカチと音を鳴らす」らしいが、その音は小さく人間にはほとんど聞こえないらしい。
私は最初の威嚇に気付かず、スズメバチの敵とみなされているのかもしれない。なんと恐ろしい。種類によって多少違えど、敵とみなせば25mくらいしつこく追いかけてくる習性があるというからめっちゃ怖い!
まだスズメバチには人生一度も刺されていないから、よく噂で聞く〝スズメバチに1度刺されても死なない可能性大だけど、2度目はアナフィラキシーショック症状で死んでしまう可能性大〟ってやつ。一度でも刺されると命の危険があるんだけれど「とりあえず私はまだ残機が2機ある」と言い聞かせながらそっと観察をする。
目の前で蝉の肉を丸めているモンスズメバチを。
「蝉っていうか、昆虫って動物のように薄ピンクの肉があったのね…」そのことに驚きながらも、スズメバチは肉団子制作中は人を襲わないってテレビで見たことがあるので、怖がりながらも器用に肉をちぎりながらボール状に丸める姿を観察することができた。
できた肉団子をくわえ、重そうにフラフラと旋回しながらゆっくりと飛んでゆくモンスズメバチ。
ホッ。今日もとりあえずスズメバチに刺されずにすんだ。
スズメバチの嫌いな臭いはざっくりと ①煙 ②正露丸 ③ミント らしいので、森に行く前には儀式のように毎度「お香をくぐり、正露丸を飲み、ハッカ飴を舐め」ようか。いや、胃腸別に悪くないし正露丸は粉々に砕いて服にまぶした方が・・・。
ふざけてるつもりはないけれども、こうやって森に挑もうと本気で考えている。