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夢中になっちゃう冬虫夏草。

いつものお気に入りの森も、鳥の鳴き声もせず生き物にもほとんど会えずな日もある。そんな時にふと思い出した「冬 虫 夏 草」の存在。

冬虫夏草とは・・・「きのこの一種で、土中の昆虫類に寄生した菌糸から地上に子実体を作る。中医学・漢方の生薬や、薬膳料理・中華料理などの素材として用いられる。」Wikipediaより

簡単に言うと、虫から生えるキノコだ。冬眠のために土に潜り込んだ虫や、蝉のように土の中で過ごす幼虫などに寄生し、春から夏にキノコとして成長する。

だったのに、になると(きのこ)になる」ところから、このような名前が付けられたそうだ。めっちゃおもしろいやん!

よし、試しに探してみるか!

今までキノコならたくさんあったし見つけられそうな予感。一応、冬虫夏草を画像検索してみて、だいたいの雰囲気を掴んでみた。

それからはひたすら地味な作業。CHAGE&ASKAが全盛期だった頃に、ミュージックステーションに出てたCHAGEが「冬虫夏草を飲んでる」とか言ってたなぁ・・・とどうでもいい話を急に思い出しながら、ただただ地面を見て林の中を歩きまわる。

最初は枯れ葉の積もる地面をぶらぶら中腰でなんとなく探していたけど、それでは見つからないと思い、探す場所を絞ってみた。

まずはキノコの生える場所と言えば、じめじめと湿度高め木の根元付近朽ちた木のあたりとか。そんな場所を重点的に見る。

よく見るのは蝉の幼虫から生えてるやつだよなー。蝉の幼虫は羽化のために木に登るんだから、木の根元付近の土の中にいそうだしそのあたりに生えてるキノコだな。画像検索で見る限りでは笠が開いたいかにもキノコな形よりも、笠が無いような綿棒みたいな形のキノコが多かった気がするなー。

そんなことを思いながら見つけた怪しいキノコ。黒っぽくて笠が開いていない!期待に胸膨らませそっと掘ってみる。キノコの根元の土を払うと蝉の幼虫の目のような部分がきらりと見えた。興奮を抑えながらさらに丁寧に土を取る。白いもの、菌糸?に覆われている部分もあり全体が分かりづらいけど、これって細身の蝉の幼虫だよね!?細いのはおそらくツクツクボウシ

蝉の幼虫から生える黒いキノコ。ネットで検索してみたけど、これと言って同じのは無く、ツクツクボウシタケっていうのとも違うし・・・ウメムラセミタケが一番近かった。

ともかく初めての冬虫夏草げっと!!

その後、シダの茂みをしゃがんで見ていたら、先っぽが蛍光オレンジのヒョロヒョロのキノコが見える。これは怪しい!画像検索で見たような記憶もある。

これはほぼ冬虫夏草だと確信しながら慎重に土を掘った。

すると明らかに根元はカメムシ!見るからに冬虫夏草。これはうれしい!

後から知ったが、これはカメムシタケと言ってわりと簡単に見つかるメジャーな冬虫夏草の種類らしい。それでも探そうと思ったその日に見つかるなんてうれしいね――♪

そんなこんなで生き物観察の合間に、まだまだ冬虫夏草探しハマりそうだ。

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