【ルパパト】49話感想 キラリと光る「特撮の涙」にグッとくる

 快盗戦隊ルパンレンジャー vs 警察戦隊パトレンジャーの第49話「怪盗として、警察として」についての感想。このブログを書いている約1時間後に50話のテレビ放送がはじまるのですが、その前に49話について書いておきたくてすべりこみで投稿いたします。
 さて最終話までこの話数を入れて残り3話。前回ルパンレンジャーの正体が明らかになり、この話数は気合のはいったロボ戦はありつつも、変身後のスーツアクションはほぼない状況で、ドラマパートで最後の力をためた回だったと思います。個人的にはWレッドの想いのぶつかりあいが中でも見どころでした。

個人的にグッと来た「前半パートの夜野魁利の涙」

いろいろと盛り沢山だったのですが、「おおっ」と思ってしまったのが前半にあった朝加圭一郎と夜野魁利が最初に出会った場所でやり取り。魁利「お兄さん、それ外すよ」といった感じで第一話と同じように圭一郎に話しかけるところから始まるのですが、そのころと二人の関係も大きく変わってきており、また49話かけてきての役者やスタッフの想いも乗り移ったシーンとして、とてつもない緊張感がありました。まず、二人の位置を横から撮影してるのですが、画面の両端でこの距離がめちゃめちゃ遠い状態で配置されており、現状の心理的な距離を表している訳です。そこから半分くらい歩み寄ってから、魁利ごしに圭一郎が前後で並ぶカットになるわけですが、ここからは役者の立ち位置や角度、レンズ、芝居のタイミングなどを完全に合わせた撮り方であり、ドラマパートでありながら特撮ならではの撮影技術のこだわりなのではないかと素人ながらに想像できました。

普通のドラマにはない特撮ならではの感動

 ここから、魁利「俺はあんたをずっと騙してたんだぞ!」で圭一郎に掴みかかるんですが、このあたりから見ていた自分は泣きそうな状態だったんですが、そこからの圭一郎「怒っているさ、自分の不甲斐なさに!」で涙腺にとどめをさされました。いかにも圭一郎らしい返しなのですが、ここから魁利役の伊藤あさひさんの芝居の成長にも泣けてくるという49話なわけです。なにがいいかっていうと背中での芝居。圭一郎から想いを語られるほど背中がワナワナしてくるわけであって、みてるこっちもワナワナしているわけなのです。あとBGMがめちゃくちゃベタに入ってくるんですが、それがまたいい。そこから「魁利、まさか泣いてるのか?」と思わせつつ、こちら側に振り返るんですが、そこで!「キラリと涙」が落ちる!これがすさまじく良かった!もちろん伊藤あさひさんと結木滉星さんの芝居の力と49話で積み上げてきたシナリオの力が素晴らしいんですが、このシーンでは付け加えて帽子のツバで魁利の目が絶妙にみえない涙が大粒でしっかり光があたって落ちるのがわかるくちびるがめっちゃ赤い!(それは関係ないか)など「特撮」でこだわり抜いた撮影技術にも大きく関わっていたのではないかと思ったのです。これらがすべて合わさってここまで1年みてきた「特撮」でしかだせないこだわりのシーンであり視聴者側とともに味わった「特撮の涙」といってもいい美しいシーンだったと思います。余談ですが、正直いいますとあの涙について10%くらい目薬なんじゃないかとリプレイ3回目くらいに疑ったのですが、むしろそれだったとしても、いやそれだったらばこそ、興ざめよりも「特撮すごい」という気持ちでむしろ嬉しいというのが私の感想です。

次回はスーツアクション盛り沢山で期待!

次回予告をみるとこの回で見せなかった分、変身後のアクションシーンがてんこ盛りの模様。果たしてザミーゴに勝てるのか?ドグラニオ様に立ち向かう術はあるのか!一時間後の50話が楽しみです!



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