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中華AFRゲージは使えるか?

日野ハードエンデューロで朝一から吹けが悪く、9000越えどころか8000rpmも怪しく、レースでは全然登らず苦労したのもあって、やはりセッティング詰めないとな~と思ったのですが、プラグ見てもちょっと黒いかもしれないけど、キャブ車と違って補正が効いてるせいか濃いのか薄いのかスマホで弄ってても何となく回ってくれるから良く分からない…

なので、O2センサー付ければ社外ECUがAFR表示あるし、スマホ見ながらセッティング出来たら良いな~とネットで情報を調べてみたら、O2センサーにはナローバンドとワイドバンドがあって、純正はナローバンドで狭い範囲しか計測出来ないが、ワイドバンドなら幅広い範囲を計測出来てセッティング向きだとかなんとか。

で、値段を見たら結構高い!遊びで付けるにはちょっと二の足踏んじゃうなぁ…って事で、Amazonで5000円位で広域帯と謳っているのがあるから試しに買ってみよう!

とその他アダプターやらコネクターやら工具も揃えたらまあまあな金額になってしまいましたが(結果的にECUに接続しない形にした為、コネクターや工具は不要な出費に)

配線は細く、しかもより線ではなく単線で、バイクに常設は厳しそうな作りです(雨や振動が無いクルマ向けですかね)

まずは不良品で無いかと、そもそもO2センサーはワイドバンドなのか?を確かめる為に、12Vバッテリーに繋いでみました。ゲージはとりあえず点灯。

センサーは4本線で、黒2本がヒーター(+と-、極性関係無し)、白がマイナス、青がプラスで空燃比ゲージへの出力となります。

O2センサーが温まるまではバッテリーの電圧を表示しますが、ヒーターで温まってくると空燃比に応じた電圧=1Vなのでナローバンドでした(ワイドバンドは5V~0V)

リーン(空気)だと1V、リッチになると0Vに近づいていきます。O2センサーから出た電圧をゲージが20.0~10.0の間で換算してリーンかリッチかを表示します。

常設は考えていないので、O2センサーをマフラーエンドから差し込む簡易的な形で出来ないかと考え、配線図を書きました。

で、形になったのがこれです。

マフラーエンドに挿す為、パイプが細いのもあって抜けが悪くなるからセッティング的にはかなり微妙ですが、物は試しと挿してみました。

このような感じでセット完了。

動作の様子はこのような感じです。とりあえず、空燃比は表示されています。スマホでセッティングを変更すると、ゲージもそれに沿った数値になったのでO2センサー自体は反応してますね。SL230でも試してみた所、かなり薄く表示されたので差し込み具合や隙間からの空気の流入に敏感に反応するので、O2センサーはエキパイに穴開けしてアダプタ溶接した方が安定した計測が可能だと思います。

マフラーエンドから挿した簡易的な作りだと、数値が本当に合っているか当てにならないというのは分かっています。ただ、大体の濃いか薄いかが分かって、セッティングを変更した時に変化がどれ位あるかが分かっただけでも、プラグや匂い、音、回転上昇やトルク感といった感覚頼みだったのに比べて判断材料が増えたと言えるのでやって良かったです。

↓日野ハード時点でのセッティング(アイドリングは被り防止で薄め、中間は急に吹けないように濃いめ、上は回るように中間、というイメージでしたが結果は濃すぎたようです)

セッティング後1はこんな感じで、全部を薄めにしてみました(AFRの数値は14~15程度と薄く、エンジンを切って冷めた状態で掛けようとしても掛からない=薄すぎという事で、一旦デフォルト(セッティング後2)に戻しました)

実際に、日野ハード時点での感覚でセッティングしたのは濃すぎたという事が分かりました(それ以前は問題なかったのですが、当日は雨で標高も高い事で顕著に出たようです)し、とりあえずデフォルトに戻したら数値的にもエンジンの付きも良かったので、これからAFRゲージと実走を重ねながらより良いセッティングを探っていこうと思います。

おまけ

無印KLX230ならそもそもO2センサー付いているし、ECUへの配線もあるから社外ECUのFullStandNextで即AFRが確認出来るけど、KLX230RだとO2センサー無いし、FullStandNextで見たい場合は配線も付け加えないといけないのでハードル高いと思いますが、一応調べてみたので情報載せておきます。


↓は無印KLX230のECUコネクタです。

端子はSZRO-A021T-M0.64になるかと思います。

https://www.jst-mfg.com/product/pdf/jpn/ZRO.pdf

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