Peace Keeping Orchestra(MEMO)
ここは難民の受け入れ所、僕ら日本のPKOが派兵されて3ヶ月。僕、【死神】こと”白土・ジャン”は任期が終わって後少しでここを離れる。
そう、僕は昼食の配給の列に並んでいた。すると僕のシャツを掴んではなれない女の子がいた。
「アナタニホンジン?」
僕はニホンジンとフランス人のハーフだよ。と返す。
「アナタニホンジン。お母さんがいってた。ニホンジンやさしいって」
いやだから。僕は日本人とフランス人のハーフだよ。とりあえず‥‥あーお気に入りのTシャツが‥‥シャツから取り敢えず手を離して。日本人ならそこらへんに一杯いるよ、だからそっちに行ってね。
それでもシャツから手を離さず、じーっと見てくるその少女はカザンと名乗った。
わたしカザン。お兄ちゃんは?
結局一緒に食事をとることになったのだけれど、彼女は父母がこの戦火で亡くなったらしい。僕はカザンの引取先の有無、もしくは、孤児として登録するために事務所に向かう。
「どーいうことだよ!」
「手続きに時間がかかるの、暫く待っていてくれますか?」
「あーそうさせてもらう」
カザン「お兄ちゃんやっぱりやさしい。ニホンジンだ。お母さんも日本人だった。」
「だから、僕はフランス人と日本人のハーフ!」
「第五章 死神と花嫁」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?