車いすの雨対策は「屋根」が９割

たまには近所をぶらぶらする。

梅雨だからか、日ごろの行いなのか、
雨の日がつづいている。

束の間の晴天をみると
体がセロトニンを欲するのだ。
前世は日光浴が好きな植物かなにかに違いない。
その時の行いがよくて、人間に生まれ変わらせてくれた。

ありがとう、天のすごい人


さぁ、どこをぶらぶらしよう。

ぶらぶらと言ったら商店街だ。
商店街はぶらぶらするだけで番組を作っていい場所だ。
何か発見があるに違いない。

歩いて１０分くらいの商店街を目指す。


途中、どでかい敷地にどでかいガンダムを作れるくらいの建物を作っている工事現場に遭遇する。

仮設の学校ができるようだが、とんでもなくでかい。
仮設とは思えないくらい、ガチで作ってる。
工事現場の人の顔が仮設のソレじゃない。

こんなに気合を入れて、壊すときにショックじゃないのか。
どういう気分で作ってるんだろう。

何年仮設しておく気だ？

ガンダムをどのシリーズまで見たか思い出しているうちに商店街に到着した。

Ｚだ、ゼータまで見たんだ！

この商店街には左右に屋根がある
屋根は我が家にとってありがたい存在だ。

日よけになるし、雨でも濡れない

ちなみに雨がふっている時に、どうしても外に出る必要がある場合は
車いすの妻が傘をさして、僕が車いすを押す

なるべく大きめの傘を選んでいても、どちらかが濡れるか、
まんべんなく二人とも濡れる。

あまりに大きい傘を選ぶと、細い道で人に当たりそうになる。
しかも、傘を畳んだ時にかさばって不便だ。

カッパを着る、大きめの折りたたみ傘にするなど
いろいろ対策を考えるんだけど
結局は、屋根があると便利だ

雨対策には屋根が９割といっていい


駐車場にも屋根があると店のファンになる。
というより、雨の日は濡れる駐車場しかない店には行かない。

乗り降りに恐ろしいほど手間と時間がかかる。
だから、乗り降りの時に傘をさしていても、間違いなく濡れるのだ。
まんべんなく濡れるのだ。

後ろドアから畳んだ車いすを出す、助手席に回って畳んである車いすを広げる。
自力で車いすに移乗した妻を濡れないところまで避難させる。
「私は？」という顔をした子どもを車まで迎えにいく。

この一連の流れのなかで、
雨に濡れないことは可能だろうか。
まぁ濡れる。まんべんなく。

だれか偉い人が、助手席からリモコン操作でびよーんと屋根が出てくる車を開発してくれないだろうかと願っている。
名前は「ヤネデルファイア」でどうだろう。

商店街ではどの店にも入らなかった
ぶらぶらしに来たからだ。

買い物をしたら、この瞬間は僕にとって日常になってしまう。
日常の買い物という作業に。

ぶらぶらを貫いた僕にセロトニンが降り注ぐ。
今日はよく眠れそうだ。