「失われたのは真実、そして正義」
ご無沙汰しております。
そして、あけましておめでとうございます。
このような意気込みを投稿してからというもの、結局何も更新しておらず、早くも飽き性が出てしまいつつありますが、なんとか頑張ります。
さて、この間ですが、仕事が忙しかったのもありますが、実はまた新しいゲームをしていた次第で、それで執筆ができていなかったのでした(おい)。
そのゲームというのが、こちら。
(株)セガより発売の『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』です。
発売時期としては、冒頭の意気込み投稿から約2週間後くらいで、休みができたときには大体これをやっていたのでした。
私自身、本作の前作にあたる『JUDGE EYES 死神の遺言』もプレイしていて、非常にハマったということもあり、続編となる本作の発売も、今か今かと待ち望んでいました。
仕事から帰ってくるとAmazonから届いていて、さっそく開けてプレイ初日から夜更かししてしまいました。こどもですね。
ということで、ネタに困ったという免罪符を借り、勝手に上記シリーズ(以下、勝手に「『ジャッジ』シリーズ」といいます)と本作の魅力、そしてインプレッション(笑)を書いていけたらと思います。
1.『ジャッジ』シリーズについて
そもそも、『ジャッジ』シリーズをご存じない方もいらっしゃると思うので、簡単に紹介をさせていただきます。
『ジャッジ』シリーズとは、もともとセガから発売されている『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品として発売されたものでした。
『龍が如く』シリーズというと、主要な登場人物に誰もが知る有名俳優さんを惜しげもなくキャスティングし、その重厚なドラマにおいても知られる、紛れもない名作です(私は、実況で観ただけですが)。
『ジャッジ』シリーズも、キャスティングにおいて負けず劣らずで、主人公役に、木村拓哉さんを起用し、その周囲を固めるキャストも、名実ともに実力派揃いの俳優陣が登場する、超豪華な布陣となっています。
もちろん、ストーリーも極めて濃厚な内容となっており、クリア後には、一本の名作映画を観終わったような、そんな充実感さえあるような作品です。
あと木村さんの声優スキルがすごすぎる。
大筋のストーリーとしては、木村拓哉さん扮する、元弁護士で探偵の八神隆之が、様々な難事件に挑み、事件の真相に迫るというサスペンスものになっており、前作では「認知症を治す夢の新薬」をめぐる利権と思惑、本作では「高校でのいじめ」とそこから発展する様々な事件がテーマとなっております。
2.『LOST JUDGMENT』のストーリー
※以下、なるべくネタバレはしないようにします。すでにメディア発信されている内容のみに立脚して記載しますが、もしかすると勢い余ってやや漏れしてしまうかもしれません。ご容赦下さい。
本作は冒頭、とある痴漢事件の判決言渡し場面から始まります。
裁判官から、何か言いたいことはありますか、と促される被告人。
その被告人の口から語られたのは、ちょうど同時刻に発見された他殺体の正体でした。
その他殺体の主は、かつて被告人の息子を虐め、自殺に追い込んだ張本人。
明白な疑惑のある被告人。しかし、そこに立ちはだかる、痴漢事実という鉄壁のアリバイ。
その被告人の弁護を受任した元古巣の弁護士から依頼され、八神は探偵として調査を開始します。
その中で明らかになるいじめの実態。そして、当時を知る人物たちの所在。
八神が真相に迫ろうとするにつれ、その背景にある、登場人物たちの過去と確執が浮き彫りになっていきます。
「その幕引きは、恐怖の幕開け」
終わりを告げたかに思えた痴漢事件から、いままで明るみに出ることのなかった真実が、白日の下となるのでした。
3.本編についての雑感
さて、以上のように、ストーリー自体は極めて攻めた内容で、重苦しささえ感じさせるものとなっています。
終盤、八神が、事件の黒幕に対して告げる言葉があります。
「誰もがみんな幸せになれりゃいいと思う。でもそのために殺された●●(作中の重要人物のため、省略)はどうなるんだ?」
本作では、前作でもそうなのですが、ここに登場する人物の多くは、己の信念のもと、自分が正しいと考え、理想と考える世界を志向して動いています。
それはいわゆる「悪役」についても同様で、すべての真相を踏まえて改めて考えたとき、必ずしも無邪気に「悪役」だ、などと断罪できないような、ある種共感さえさせられる面も現れます。
しかし、その理想を実現するために、犠牲が生じてしまうというのも避けられません。
もしかすると八神の行動は、主人公というフィルターを通さずシンプルに見たときに、必ずしも正しい、絶対の正解である、などといえるものではないのかもしれません。
何にしてもそうだと思います。仕事でも、家庭でも、恋愛でも、自分がとった行動すべてについて、自分が正しい、絶対に正解であるという風に自信を持っていえる人が、果たしてどれほどいるか。
でも、とりあえず前に進まないことには、話は進まない。
そういうわけで、疑問を抱きつつも前に進んでいくしかない。
「たかがゲーム」
そう揶揄する人も依然少なくない中で、ゲームでこういうことまで考えさせられるということ自体、ゲーム好きの私にとってもそうそうない体験だと感じました。
このように、ゲーム本編のテーマ自体は極めて重いものですが、『LOST JUDGMENT』の魅力はそこだけではありません。
私が書き始めたのが遅いために、発売から4ヶ月程度が経とうとしていますが、いまもなお飽きずに楽しんでいます。やりこみ要素もありますしね。
是非皆さんも、お手に取ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞ、ごひいきに。