循環。やさしさ。命。有難さ。命を伝えていくこと。
12月19日19時から0時半まで、カフェメニューの施策を行い、その後気づけば晩酌。苗場にきてよかったと、これだけで元が取れすぎな夜でした。
中でも印象に残っているのは、おおくまさんの飲食という仕事の誇りについて。飲食はお客さんに命をお届けする行為。一次産業の農家さん、漁業、畜産業の魂こもった命を流通業者さんが大切に運んでくれる。そうして受け取った命を、お客様に届ける。その過程はやさしさで紡がれた行為。それをお客さんに届ける、伝える。食べ物は命、地球そのもの。ぼくたちはやっぱりこの世界に生かされている。その有難み。自分の体をつくる命。循環。責任と誇りをもって、命を伝えていく仕事。本当に美しいと思った。命そのものや、その命を形作る大地と海と空。そこに生きた人々の生きる知恵と喜び。
ぼくよりも広目のほうが食に対する感受性や可能性を感じていると思っているけど、そこに近づけた気がしてうれしい。自分の中でも、祝祭的に生きることが僕の望むありかたであって、命に生かされてこの世界で循環し、今日ここに生きているということに感謝する、それってめちゃくちゃ祝祭的だと気付いた。
命は神様がくれたもの。神様と人間の仲介役が飲食業という広目のフレーズも、深く心に残っている。飲食というよりも場の力、人の力に注目して開業をしようとしていたけど、より飲食という形態に対する畏敬の念を感じ、知ろうとしていなかったことに少し後ろめたくなった。まぁ、今だったんだろうな。
しがさんが言うように、すべての仕事が循環の中にあって、同様にすべてが誇りある仕事だと思う。お互いが誇りをもって、お互いに尊敬をもってこの社会が成り立っていったらいいなと思う。たくさん伝えられるものがあるし、たくさん享受できるものがある。自分のためというのもすごく大切にしたいし、おおくまさんが人のために動くということをテーマにしていることに憧れもある。想像のつかない見たい景色があるから、やっぱりまずは自分から始めよう。自分から感謝を送り、やさしい人間であり、尊敬を送っていきたい。涙出そう。嬉しいね。生きるって楽しいね。素晴らしいね。自分が自分で生まれたことを心の底からありがたいと思う。