美容師が気になる給料のところ
給与と手取りの違いを知ろう
美容師として働いていると、今月は頑張ったから収入が多いはずなのに、「思ったより手取りが少ない…」ってことありませんか? その理由の一つは、給与からさまざまな「控除」が差し引かれているからです。
でも、この「控除」って何なのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか? そこで、今回は給与から引かれる控除について、わかりやすく説明します。
給与と手取りの違い
まず、給与とは、美容師として働いて得た収入のことです。お客様に提供したサービスの対価として、サロンやお店から支払われるお金です。しかし、この全額がそのまま手元に残るわけではありません。給与からは「控除」と呼ばれるお金が引かれ、その残りが「手取り」となります。手取りが実際にあなたの口座に振り込まれる金額です。
給与から引かれる「控除」って何?
具体的に、給与から引かれる「控除」について説明します。
所得税:これは国に支払う税金です。収入に応じて一定の割合で引かれ、国が提供するさまざまなサービスに使われます。
住民税:自分が住んでいる市区町村に支払う税金です。地域の学校や道路、公共サービスなどに使われます。
社会保険料:健康保険や厚生年金などの費用です。病気やけがをしたときに医療費の一部をカバーしたり、将来受け取る年金のための費用です。
雇用保険:仕事を失ったときに、一定期間お金をもらえる保険です。収入がなくなったときに生活をサポートしてくれます。
これら1~4の税金や保険料は、法律で決められているので、給与から引かれてもOKです。逆に、これ以外のものを給与から引く場合は、会社と従業員の間で事前に話し合って、書面で同意を取る必要があります。
たとえば、旅費の積立や練習費用を給与から引く時は、この手続きが必要です。
まとめ
美容師として得た収入は、そのまま全額が振り込まれるわけではなく、税金や保険料などが引かれた「手取り」が実際に使えるお金になります。この仕組みを理解しておくことで、転職や将来の計画を立てる際にも役立ちます。給与明細をチェックするときは、どの控除が何のために引かれているのかをしっかり確認しておくことが大切です。
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記事作成
セキグチ タカユキ:文京区出身。都内の美容室勤務。その後、転職して社労士事務所に勤務中に美容室をオープン。社労士事務所退職後、コーポレート労務と美容室のダブルワーク中。