パチンコ屋に現れた学生3人組
とあるホールでジャグラーの取材をやっていた
そこそこ設定状況も良く、私も含めて朝イチから「ああ、スロットを打ってそうだなぁ」という風貌の人たちが黙々とリールを回していた
当たりも付き高設定を確信して打ち続ける私と周りの数人
時は経ち時刻も夜9時を過ぎ閉店時間まであとわずか
期待通りにメダルを積み重ねホクホク顔の私
チラホラと帰り支度を始める方も増えている中、学生らしき3人組が来店される
恐らく3人とも初心者なのだろう
ワイワイと談笑しつつ一台のジャグラーに着席する
本来高設定のジャグラーなど、如何に多くの回転数を回すかに神経を尖らせるものだが、その3人組は1ゲーム回すごとに入れ替わり立ち替わりするという微笑ましさ
数分経ち彼らにも至福の時が訪れる
いわゆる「ペカリ」だ
彼らも口々に歓喜の声を上げる
ボーナス確定のランプが光り、あとは七図柄を揃えるだけ
ジャグラーは初心者向けとはいえ、七図柄を揃えないとボーナスは始まらない
3人で交代交代に七図柄の目押しをチャレンジして一喜一憂
そして数ゲーム後無事に七が3つ揃えられた
ビッグボーナスだ
次々に下皿にメダルが出てきて彼らも興奮している
「やったなー!」
「これでいくらになるの!!?」
「この後どうするよ!!?」
言ったらなんだがジャグラーのビッグでここまで興奮できるのも珍しい
だがその光景を周りのスロット熟練者も微笑ましく眺め、その空間の誰もが幸せだったことだろう
彼の一言を聞くまでは…
「いやー、もうこれで止めておこうよ。スロットってハマったら終わりだぜ?ここで止めておくのが利口だよ。」
なんとも理論的な回答に凍りつく熟練者たち
メダルを回収し颯爽と過ぎ去る若者3人組を眺め、無言で打ち続ける熟練者たち
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